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全てを捧げた恋だった

ハリーがヴォルデモートを倒し、戦いは終わった。
被害は大きく、多くの犠牲を出したこの戦いで皆、心が傷ついていた。

ホグワーツ城の大広間に行くと怪我をしている多くの人が倒れていた。
そこにはハリー達もいた。


そこへ駆け寄ろとセブルスがいた。

「ルーピン先生、無事だったんですね」

「あ、ああ」

ヴォルデオート側にいた[#dc=1#]に助けられたこともあり、少し言い淀んでしまった。
それに気づいたのかセブルスが冷たい目を私に向けてきた。

「呑気な貴様はあいつを失ってどんな気持ちなのか聞いてみたいものですな。」


その言葉に頭から冷水をかけられたような気持ちだった。
彼女の行動の意味を考えないようにしている自分がいたから。

「、、、、愚かなやつだ、、、、自分だけ死におって、」

その言葉にハーマイオニーが堪え切れないかのように泣き崩れた。

「ルーピン、お前は[#dc=1#]のことを少しでも考えたことがあるのか。あんな生やさしいやつが本当に裏切ったとでも思っていたのか。
だとしたら、貴様のその頭はただの飾りだな。」


「、、、どう言うことなんだい、、、。
スネイプ、、、君は[#dc=1#]のことを何は知っているのか。」



震える声を抑え、彼に聞くとスネイプは鼻で笑った。


「ルーピン先生、私知ってます。
[#dc=1#]はずっと学生の頃から未来を変えるために生きていたんです。
ダンブルドア先生から手紙を預かっているんです。」


気丈にそう伝えるハーマイオニーからそれを受け取ると中に何か入っていた。
それは記憶だった。

「校長先生が亡くなる前に、ヴォルデモートに立ち向かうために全てを捨てたという話を聞いてこれを渡されたんです。」



[#dc=1#]、、、君はずっと一人でそんな大きなものを背負っていたのか。
それに気付かずに僕は君を裏切り者と罵り、君と向かい合うこともなく君を失ったのか。



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