瞳の中の暗殺者
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
風呂からあがり、かちゃりとリビングの扉を開けると、蓮が座って本を読んでいた所だった。折角だから、今日だけ泊まっていきたいと英理に交渉していたのを思い出して、ふっと笑みがこぼれる。…惚れた弱味だが、本当に可愛い。
「新一、ありがとうね。守ってくれて」
「…あたりめーだろ。そんなの」
好きなんだから、と続く言葉を心のなかで呟くコナン、もとい新一に、蓮は無邪気に微笑んだ。
「あ、あと、あの時僕の記憶を戻そうとしていってくれた言葉…」
「…え?」
「ホテルで聞いてたんだよね、父さんが母さんに送ったプロポーズの言葉!」
『お前のことが好きなんだよ。この地球上の誰よりも…』
「それで、わざと同じ言葉を…」
「はぁ!?おっちゃんも!?」
「……???違ったの?」
こてんと小首を傾げる蓮に、コナンは言い淀み、ふいっと顔をそらした。素直になれない自分の高すぎる鼻っ柱が、憎い。
「あ、いや…………そーだよ」
「だと思った**でも、嬉しかったし、とってもかっこよかったよ!」
じゃあ、おやすみ!と自室に向かう蓮を呆然と見送る。……相変わらず、鈍い。いや、ちょっと待て、告白の言葉が同じってことは…
「俺はあのおっちゃんと同じ発想だってことか…!?」
ガクッと肩を落とす。
あの皆から愛される人タラシな幼馴染みを手に入れるまでは、まだまだ道のりは長い、かもしれない。