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ひぜさに

ねぇ、肥前くん。
あのね、肥前くんみたいな色をしたネイルを塗ってみたの。見て!なんて言われて嬉しくねぇ男はいねぇ。
「ひ、肥前くん…?」
だから、まぁ、ちょっくら味見したくなった。
「ねぇ、待って」
白くて綺麗な指に唇を落す。あぁ、誰も傷つけたことがねぇ綺麗な指だ。
愛おしい。
そのまま咥えて舌で転がす。
「ひっ」
震えて小さくなる愛しい存在に、欲が増していく。
壊れモノを扱うように優しく下で扱った。反対に壊すように強く噛み付いたりもした。
「ね。もう。やめて…」
「へぇ、やめていいのかよ?」
「や、喋んないで」
「はいはい。注文が多いこって」
顔は赤く染まり、困ったように汗をかいている。
あぁ、やっぱり愛おしいな。
「なぁ」
そっと後ろに押し倒す。ビクッと主の肩が震えた。
あぁ、いいな。その反応。
「誘ったのはあんただからな、主さま?」
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