姥さに
ふぁーすときすはなんとやら。
とにかく檸檬の味がするらしい。写しの俺には関係のないことだが、せっかく兄弟から教えてもらったことだ。覚えておこう。
そう思ったのは今から一時間も前のこと。畑当番を終え、冷蔵庫を開けてみると、苦手な炭酸飲料しかなかった。
仕方ないと手に取り飲んでみたものの、やはり俺には刺激が強すぎる。これを飲んでいる兄弟はすごい。さすが闇討ち暗殺お手の物だ。
すっかりぬるくなってしまった炭酸飲料を横においてため息をつく。
「俺が写しだからか」
暫くしたら、どたどたと足音が聞こえてきた。このわかりやすい足音は主しかいない。
「あー!まんばちゃん、サイダー飲んでる!ちょっと頂戴」
「ん、あぁ」
ペットボトルを渡すと、ゴクゴクと飲み干していく。元気だな。
「ぷはー、生き返った!」
「俺はちょっと頂戴と聞こえたんだが」
「えぇ、いいじゃんー。こっちは暑くて死にそうだったの!」
「それは困るな」
「でしょー!」
じぇけぇ…という少女は図々しく元気で、それでいて可愛げがある。主限定だが。
ぐいっと、主が手で口元を拭く。
歌仙に怒られるぞ。と言いかけたその時、主の濡れた口元が見えた。
「あ…」
もしかして、俺は主と間接キスとやらをしてしまったのでは?
つまり主の唇を奪ってしまったのか!?
「俺が…俺が…主とせっ」
「ん?どした?」
「せ…。ぷ」
「んん?」
「俺が写しだからかっ!」
俺の叫び声は本丸中に響き、刀剣男士全員にこのことがバレることとなった。
主は別にいいよー。とお気楽である。
いや、少しは意識してくれ。
とにかく檸檬の味がするらしい。写しの俺には関係のないことだが、せっかく兄弟から教えてもらったことだ。覚えておこう。
そう思ったのは今から一時間も前のこと。畑当番を終え、冷蔵庫を開けてみると、苦手な炭酸飲料しかなかった。
仕方ないと手に取り飲んでみたものの、やはり俺には刺激が強すぎる。これを飲んでいる兄弟はすごい。さすが闇討ち暗殺お手の物だ。
すっかりぬるくなってしまった炭酸飲料を横においてため息をつく。
「俺が写しだからか」
暫くしたら、どたどたと足音が聞こえてきた。このわかりやすい足音は主しかいない。
「あー!まんばちゃん、サイダー飲んでる!ちょっと頂戴」
「ん、あぁ」
ペットボトルを渡すと、ゴクゴクと飲み干していく。元気だな。
「ぷはー、生き返った!」
「俺はちょっと頂戴と聞こえたんだが」
「えぇ、いいじゃんー。こっちは暑くて死にそうだったの!」
「それは困るな」
「でしょー!」
じぇけぇ…という少女は図々しく元気で、それでいて可愛げがある。主限定だが。
ぐいっと、主が手で口元を拭く。
歌仙に怒られるぞ。と言いかけたその時、主の濡れた口元が見えた。
「あ…」
もしかして、俺は主と間接キスとやらをしてしまったのでは?
つまり主の唇を奪ってしまったのか!?
「俺が…俺が…主とせっ」
「ん?どした?」
「せ…。ぷ」
「んん?」
「俺が写しだからかっ!」
俺の叫び声は本丸中に響き、刀剣男士全員にこのことがバレることとなった。
主は別にいいよー。とお気楽である。
いや、少しは意識してくれ。
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