ほぼほぼウェポン
「まあ、私は武器ですし、その辺の事情は別にいいですけど」
全然「別にいい」ようには見えないが、とりあえず追求はごまかせた。
「それより、お兄さん。そろそろ私の名前、なんとかなりません?」
そういえば、ウェポンの名前を決めると約束していた。あの「初期設定」だ。この際だ、私も言っておかねばならないことがある。
「そうだな。お互い呼び方は決めておいたほうがいい」
「お互い?」
「私はお兄さんじゃなくて、お姉さんだ」
「!?」
ウェポンは声にならないようだった。この反応はいつも慣れない。
私は確かに胸もなければ髪も刈り上げている。だが、これでもれっきとした女である。最初の初期設定の時点から思っていたが、やっぱり勘違いされていたようである。
「生命の神秘……。どうみたってほぼほぼ男じゃないですか。 詐欺だなー」
竜にも化けられる武器にそう言われると複雑な気分になる。
ともあれ、私たちは歩きながら、お互いの名前について語り合うことにした。
これから、ウェポンには働いてもらうことになる。何せ、本番のクーデターはこれからなのだから。すごく曖昧にみて、ほぼほぼ武器な彼女となら、なんとかなる気がした。
全然「別にいい」ようには見えないが、とりあえず追求はごまかせた。
「それより、お兄さん。そろそろ私の名前、なんとかなりません?」
そういえば、ウェポンの名前を決めると約束していた。あの「初期設定」だ。この際だ、私も言っておかねばならないことがある。
「そうだな。お互い呼び方は決めておいたほうがいい」
「お互い?」
「私はお兄さんじゃなくて、お姉さんだ」
「!?」
ウェポンは声にならないようだった。この反応はいつも慣れない。
私は確かに胸もなければ髪も刈り上げている。だが、これでもれっきとした女である。最初の初期設定の時点から思っていたが、やっぱり勘違いされていたようである。
「生命の神秘……。どうみたってほぼほぼ男じゃないですか。 詐欺だなー」
竜にも化けられる武器にそう言われると複雑な気分になる。
ともあれ、私たちは歩きながら、お互いの名前について語り合うことにした。
これから、ウェポンには働いてもらうことになる。何せ、本番のクーデターはこれからなのだから。すごく曖昧にみて、ほぼほぼ武器な彼女となら、なんとかなる気がした。
9/9ページ