風紀委員長の計画
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笑顔、笑顔…。
今日こそ逃がさないよ。いつも、余計な奴等が邪魔してくるんだよね
「綱よs「綱吉く―ん!!」
わぉ、この忌々しい声は殺し損ねたパイナップル!!
「抱きつくなぁ!!頬擦り止めれー」
僕の綱吉に性懲りもなくちょっかいだして。
これはここで殺っとくしかないよね。
トンファーでも投げとこっか★
せーのっ、
「死ね!!パイナポー」
大きく振りかぶった雲雀は、あり得ない速さでトンファーを投げつけた。
「クハッ!!」
勿論命中だ。
まったく、綱吉も優しすぎるんだよ。
そうだ、草壁に言ってあのパイナップルを土に埋めてもらおう
足早に綱吉の元へ向かう雲雀は自分でも気付かないうちに標的を倒した時の笑みになっていたのだ。
「綱吉。」
「ひっ!!」
笑顔で…
「今日の昼…」
応接室に来なよ。
と続けようとしたが、それは叶わなかった。
「ああ!!そうだ、朝のHRに遅れちゃうので失礼しまーす!!;」
綱吉は逃げるように言い合いをし続けていた二人の手を取り、猛ダッシュで校舎に駆け込んで行ってしまった。
必死に逃げる小動物は、意外に速かった。
雲雀が呆気にとられていると後ろから声がかかった。
「委員長…。」
「草壁、これはどう言うこと?」
そして、文頭の様な結果になったのだ。
「この邪魔者のせいだと…」
「…そう。そのパイナポーは僕の計画の邪魔をしたから、何処かに埋めてきてよ。」
「はっ、直ちに。」
「あ、房は出しといてよね。」(ニヤリ)
雲雀は学ランをなびかせ校舎へと帰って行った。
そこにいた風紀委員達は、笑う悪魔を見たようだったと語る。