風紀委員長の計画
「ああ!!そうだ、朝のHRに遅れちゃうので失礼しまーす;!!」
「ちょっ…!!」
逃げられた。
しかも、かなり棒読みだったよ。
最近雲雀は綱吉に近づこうといろいろな作戦をたて話しかける…が、どうやら今日も失敗のようだ。
「草壁、これはどういう事?」
『これ』と言うのは、朝の検問での話しになる。
***************
いつものように雲雀は、綱吉見たさに突然の検問を行う事にした。←秩序ですから
(綱吉遅すぎ…)
が、いつもギリギリ登校の綱吉は必然的に雲雀を待たせる事になるのだった。
苛々が募る風紀委員長は 木に背を付け、腕を組み 今に来るであろう獲物を待った。
「委員長、沢田が来ました。」
数分後、いつもの様に声が掛かる。
雲雀は鋭く光る目を開け動き出した。
――――――――
「10代目、また風紀委員どもがいますね。」
最近多い検問に眉間に皺を寄せ苛々している彼は、自称右腕の獄寺隼人である。
「え!?;本当に?…」
それを聞きドキッとする綱吉。
「どうかしたのか?ツナ?」
その様子に気付いたのは綱吉の親友でもある
山本武だ。
「最近雲雀さんがやけに絡まられるてゆーか…何か怖いんだよね;俺、何かしたかな?」
「「……(まさか;)」」この時の2人のシンクロ率は高かったはずだ。
「大丈夫っス、10代目はこの俺が守ってみせます
!!」
「いや;守るって一応守護者同士だよね」
「まぁ、何かあったら俺らに言えよな。」
「ありがとう山本。」
綱吉は自然に腰に回される手に気付くはずもない。そんな話をしながら3人は校門に向かうのだった。
――――――――
動いた雲雀は綱吉を少し遠くに見つけた…が、
雲雀にとってまた余計な物がついている。
(また群れて。獄寺隼人、あいつは右腕とか抜かしているけれどただのストーカーだよ。
山本武だって親友を名乗っているらしいけど、爽やかにセクハラしてる現場しか見たことないよ。そんな奴らと群れている綱吉には…)
「お仕置きが必要だよね。」
不適な笑みを称える雲雀、そして獲物が自分の前に現れた。
いざ綱吉の元へ!!と意気込む雲雀に後ろから声がかかる
「委員長、あの!!」
「…なんだい?副委員長」
声をかけたのは副委員長である草壁であった。
「昨日言っていた“笑顔”ですよ!!(小声)」
「ッ!!」
草壁は最近執拗に声を掛けようとしている雲雀を見兼ね、アドバイスをしていたのだ。
我に返った雲雀
「そうだった…笑顔だね。じゃぁ、綱吉の処に行ってくるよ」
(頑張って下さい委員長…)
そこに居た全ての風紀委員達が、後ろから応援の眼差しを向けるのだった。
「綱よs「綱吉く~ん!!」」
「ひゃぁ!!」
その声に、その場の空気はまさに最悪と言っていいものと化した。
「む、骸!?後ろから抱きつくなぁー!!」
「綱吉くんは最近ツンですねぇ、デレはどうしたんですか!?デレは!!」
「ツンもデレもないからね!?頬擦り止めれー!!」
突然背後から現れたパイナッ…六道骸は、綱吉をがっちりと掴み放そうとしない。
もちろんそれを見て、こいつらが黙っているはずがない。
「んなっ、てめぇ!!十代目から離れやがれ!じゃねぇと果たすぞ」
「ひぃ!!獄寺くん、それはダメぇ~!!;」
俺まで木っ端微塵になるよ!!
「そうなのな獄寺、もう少し冷静にいこうぜ。」
「冷静になってる場合か!早くあのナッポー野郎から、十代目をお助けするんだよ!!」
導火線が短すぎだよ…獄寺くん。言い合いしてるなら早く助けてよ;
助けを待つのも無駄かと思ったその時、風を斬るような速さで何かが飛んできた。
キラッ
「ん?…げっ!!」
こっちくるー!!;
こんな所で最後を迎えるのか…目をギュッと瞑り死を覚悟した綱吉だったが
「クハッ⁉︎」
それは自分の頭を掠め後ろにいた人物に命中したらしい。
鈍い音ともに倒れた骸を見て理解した。
頭に刺さったトンファーを見つめ骸を哀れに思っていると、いつもよりワントーン低いあの人の声が響いた。
「綱吉。」
「ひっ!」
恐る恐る振り向くとそこにはトンファーを投げた人物、雲雀恭哉がいた。
その表情は身も凍るような笑顔だったと言う。
「ちょっ…!!」
逃げられた。
しかも、かなり棒読みだったよ。
最近雲雀は綱吉に近づこうといろいろな作戦をたて話しかける…が、どうやら今日も失敗のようだ。
「草壁、これはどういう事?」
『これ』と言うのは、朝の検問での話しになる。
***************
いつものように雲雀は、綱吉見たさに突然の検問を行う事にした。←秩序ですから
(綱吉遅すぎ…)
が、いつもギリギリ登校の綱吉は必然的に雲雀を待たせる事になるのだった。
苛々が募る風紀委員長は 木に背を付け、腕を組み 今に来るであろう獲物を待った。
「委員長、沢田が来ました。」
数分後、いつもの様に声が掛かる。
雲雀は鋭く光る目を開け動き出した。
――――――――
「10代目、また風紀委員どもがいますね。」
最近多い検問に眉間に皺を寄せ苛々している彼は、自称右腕の獄寺隼人である。
「え!?;本当に?…」
それを聞きドキッとする綱吉。
「どうかしたのか?ツナ?」
その様子に気付いたのは綱吉の親友でもある
山本武だ。
「最近雲雀さんがやけに絡まられるてゆーか…何か怖いんだよね;俺、何かしたかな?」
「「……(まさか;)」」この時の2人のシンクロ率は高かったはずだ。
「大丈夫っス、10代目はこの俺が守ってみせます
!!」
「いや;守るって一応守護者同士だよね」
「まぁ、何かあったら俺らに言えよな。」
「ありがとう山本。」
綱吉は自然に腰に回される手に気付くはずもない。そんな話をしながら3人は校門に向かうのだった。
――――――――
動いた雲雀は綱吉を少し遠くに見つけた…が、
雲雀にとってまた余計な物がついている。
(また群れて。獄寺隼人、あいつは右腕とか抜かしているけれどただのストーカーだよ。
山本武だって親友を名乗っているらしいけど、爽やかにセクハラしてる現場しか見たことないよ。そんな奴らと群れている綱吉には…)
「お仕置きが必要だよね。」
不適な笑みを称える雲雀、そして獲物が自分の前に現れた。
いざ綱吉の元へ!!と意気込む雲雀に後ろから声がかかる
「委員長、あの!!」
「…なんだい?副委員長」
声をかけたのは副委員長である草壁であった。
「昨日言っていた“笑顔”ですよ!!(小声)」
「ッ!!」
草壁は最近執拗に声を掛けようとしている雲雀を見兼ね、アドバイスをしていたのだ。
我に返った雲雀
「そうだった…笑顔だね。じゃぁ、綱吉の処に行ってくるよ」
(頑張って下さい委員長…)
そこに居た全ての風紀委員達が、後ろから応援の眼差しを向けるのだった。
「綱よs「綱吉く~ん!!」」
「ひゃぁ!!」
その声に、その場の空気はまさに最悪と言っていいものと化した。
「む、骸!?後ろから抱きつくなぁー!!」
「綱吉くんは最近ツンですねぇ、デレはどうしたんですか!?デレは!!」
「ツンもデレもないからね!?頬擦り止めれー!!」
突然背後から現れたパイナッ…六道骸は、綱吉をがっちりと掴み放そうとしない。
もちろんそれを見て、こいつらが黙っているはずがない。
「んなっ、てめぇ!!十代目から離れやがれ!じゃねぇと果たすぞ」
「ひぃ!!獄寺くん、それはダメぇ~!!;」
俺まで木っ端微塵になるよ!!
「そうなのな獄寺、もう少し冷静にいこうぜ。」
「冷静になってる場合か!早くあのナッポー野郎から、十代目をお助けするんだよ!!」
導火線が短すぎだよ…獄寺くん。言い合いしてるなら早く助けてよ;
助けを待つのも無駄かと思ったその時、風を斬るような速さで何かが飛んできた。
キラッ
「ん?…げっ!!」
こっちくるー!!;
こんな所で最後を迎えるのか…目をギュッと瞑り死を覚悟した綱吉だったが
「クハッ⁉︎」
それは自分の頭を掠め後ろにいた人物に命中したらしい。
鈍い音ともに倒れた骸を見て理解した。
頭に刺さったトンファーを見つめ骸を哀れに思っていると、いつもよりワントーン低いあの人の声が響いた。
「綱吉。」
「ひっ!」
恐る恐る振り向くとそこにはトンファーを投げた人物、雲雀恭哉がいた。
その表情は身も凍るような笑顔だったと言う。
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