愛を叫んじゃお⭐︎

『おい、お前ら誰が入っていいと言った?』

『一応ノックしたんですよー?』

『しししっ、ボスの応答が無かったから入室したんだぜ。』

『…で、何の用だ?』

『スクアーロ隊長何処にいるか知りませんかぁ?』

『奴なら俺様がカッ消した。』

『また喧嘩でもしたのかよ。前回はスクアーロが日本に行きすぎだ!って喧嘩してたよな』

どんな理由でだよー!!;

ヴァリアーの方も、いろいろと苦労がありそうだ。(特にスクアーロ)

今度スクアーロに何か送ってあげよう…。
そう思った綱吉だったが、それが喧嘩の原因になるのは目に見えている。

綱吉がそんな危険な計画を考えていると、今まで黙っていたリボーンが、今回の喧嘩理由を説明しだした。

「前回の放送で、ツナが『Kさん好きです』って言ったから、スクアーロはザンザスに八つ当たりを食らったってところだな。」

「何で?」

「はぁ…(さすが駄目ツナだな。絶対にここにいる奴らの気持ちを、分かってないだろ。)」

えッ;俺変なこと言った!?溜め息つかれたんだけど;

「つまり、自分に"K"が1つも無かったから、憂さ晴らしにスクアーロが殺られたって訳だ。」

哀れな奴ら…。と思いながら、リボーンは台の方に目をやる。

つられて綱吉も目を向ける…黙っていればカッコイイのにと、俺の名前を呼んでブンブンと手振る骸と白蘭を横目でチラッと見てやった。

「って、ザンザスも骸達と同じ考えだったって事;!?」
ごめんねスクアーロ…。俺のせいだ;多分

自分が悪いかどうかは、定かではないが一応心の中で謝罪をする綱吉だった。

「おい、ツナ。こんなにたくさんのゲストが来ちまったら収集がつかねぇ。なんせ、くせのある奴等ばかりだからな。」

「今更!?で、どうするの?」

「特別コーナーを設ける事にしたぞ。」

「特別…コーナー?」
嫌な予感がする;

「ああ、題して『沢田綱吉争奪戦!!』だぞ★」

「「「「沢田綱吉…」」」」

『『『争奪戦?』』』


「………って、俺ぇ!?
何勝手なこと言ってんだよ;そんなの認めるわけないじゃん!!」

「お前が認めなくても、奴等はやる気みたいだぞ。」

ニヒルな笑みを浮かべるリボーンは、モニターと台に指を向けて言った。

「そんなぁー!!!!
何でそーなるのッ!!」

俺の後方で、やんややんやと女子高生並なハイテンションで騒ぐ大人達を恨めしく思った。


神様…俺に平穏な時は訪れるのでしょうか?


END.
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