真六弔花ボスの裏仕事

「これでよし♪」

何処かへ出掛けていたらしい白蘭は、手に袋を下げて戻ってきた。
そして箱から中の物を取り出し、何やらご機嫌な様子。

ガチャ

「ハハン、白蘭様お帰りになられましたか。どちらへ行かれてたのですか?」

「ぁ、びゃくらんお帰りー」

「バーロー!口の聞き方に気をつけろ!!」

「ボボッ、白蘭様それは?」

「…」

ガヤガヤとやって来たのは、部下である真六弔花の皆様。

「ヤマ〇電気に、このビデオカメラを買いに行ってたんだよ♪」

「ヤマ〇ですか?コジ〇に行って下さいよ」
 
「ブルーベルは、エディ○ンがいいわ」

「盛り上がるとこそっちじゃないよね!?ってか、桔梗クン何そのダメ出し。」

「ハハンッ冗談ですよ、白蘭様。で、それを何に使うのですか?」

…桔梗クンって実は、僕のこと嫌いでしょ?
こんにゃろう、と思いながらもいつもの笑顔は崩さないよ。

「今度、サプライズで君達の紹介をボンゴレの皆にするつもりなんだよね~。もちろんホログラムでだけど♪そこで!!
このビデオカメラを使って、1人ずつ録ろうかと思ったんだ」

ピッ

白蘭は録画ボタンを押し端にいた順に映していく

「白蘭様、俺はあの時のでいいですよ。」
 
「えー、あのマグマ風呂?せっかく買ってきたのに?」

「あの時の方が、イイ男に写ってるんで」

「きゃははっ!!ザクロがイイ男!?おやぢの間違いでしょ?」

「んだとー、待ちやがれブルーベル!!」

「べー、こっちまでおいで~だ」

バタタタッ!!!!

「…ザクロクンの精神年齢はブルーベルと同じなのかな。心配になってきたよ」

「ザクロはいいとして、ブルーベルは後回しになってしまいましたね。」

「じゃあ、デイジーとトリカブトを…」

ピッ

「「…」」

「……;」
うわー、駄目だ!!;
デイジーは表情作らないし、トリカブトに至っては被っちゃってるから表情も分からないよ!!
ってか、無言!?
何考えてるの!!ねぇ;

「ぁ、ありがと2人とも;もう戻ってもいいよ。」

「では、僕チンは部屋に戻ります。トリカブトも行こう」

バタンッ

行っちゃった。
桔梗クンと2人だけって …まぁいいや、早く済まそう!!

「じゃあ桔梗クン録るけど」

「白蘭様、私の美しさをアピールする為に外に行きたいのですが」

「え、外かい?構わないよ。って別に美しさとかアピールしなくてもいいんだけど;」
 
「ハハンッ、何を仰るのですか白蘭様、暗い×2・むさい・幼女、と言う中に美しさが入らなければ、ただの変な集団です!!」

言っちゃったよこの人;このナルシストが!!
変な集団って…
一応、僕が集めたんだよ?
「分かったから;外へ行こう?…って、桔梗クン。何で窓に足を掛けてるの?」

「付いてきて下さい」
ボッ

えー飛ぶの;
行くしかないよね!!

手にはしっかりビデオカメラを携え、白蘭も窓から外へ飛び立つのだった。
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