Babyな君
やっと…やっとリボーンを捕まえることができる!そう思った俺が間違いだったんだ。
リボーンは近くの教室へ入った、これで追い込まれたも同然だ。山本を先頭にみんな教室へ入っていく
「リボーンやっと追いつめた!!この状態お前がやったんだろ?元に戻してよ;」
「俺が何とかしなくてもな?さすがダメツナ、俺が主犯ならタイムリミットがあるのを忘れるなよ?」
「…ぇ………あ!!;」
俺は気づいてしまった。これがリボーンの射った特殊弾なのならば、時間制限があるはず。
こいつのニヒルな笑みを見る限りそろそろ終わる時間…
「10…9…」
カウントダウンを始めるリボーンに俺は青ざめた。
「や、山本下ろして!!」
「ぇ?ああ。」
状況がよく分からない山本は綱吉の切羽詰まった口調に急いで綱吉を下ろす。
俺は地に足がついた瞬間窓際のカーテンに向かって走り出した。
「…4…3」
間に合ってぇ~;
小さい歩幅は思うように前に進まない。
「2…1…」
ボフンッ!!!
「っうわ!!」
効果がきれたと同時に煙に包まれ急に身体の変化を感じると、伸ばした掌にカーテンレースをしっかり握るとそのままバランスを崩し前のめりに倒れ込んだ。
びりぃぃぃぃ!!
ガタガタッ!!
カーテン布が勢いよく破れ、周りの机が盛大な音をたてガタガタと倒れ動く。
「ツナ!?」
「十代目!!」
「綱吉!」
「綱吉君!?;」
「ボス!!」
「綱吉クン大丈夫!?」
一同がその場に急いで向かうと、それはもう大変なことになっていた。
…いろんな意味で
「げほっ;つぅ~!!頭イタ;;―あ、俺戻った!」
頭を擦りながら体を起こし、遂に元の大きさに戻れた事を喜ぶ綱吉だったが、重要なことをあまりの嬉しさで気がついていないようだ。
「良かったなツナ…」
「じゅ十代目、あまり動かない方が///」
「綱吉、誘ってるの?」
「煽られますね」
「ボス可愛い」
「いい眺めだね♪」
「は??…………あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!////」
綱吉の子供服はすでにただの布切れと化し、レースのカーテンにより下の素肌が見えるか見えないか微妙なラインだ。
肩や肢体はレースから出て白い肌を露にさせていた。その醜態に綱吉は顔を真っ赤にさせてカーテンレースを手繰り寄せると全身を覆うようにした。
「じゃあ、俺は帰るぞ。ママンの美味しい夕飯には間に合えよ」
「ぇえ゛!?俺も帰りたいんだけど!!」
「そいつらになんとかしてもらえ(ニヤリッ)」
そう言うとリボーンは教室を出ていってしまった。
「ぇ~っと…;どうすればいい??」
「じゃぁおれのブレザー着るか?」
「いや、十代目!俺の上着を!!」
「ボス私のでよければ。」
「綱吉君、僕の上着どうぞ!」
「いやいや、僕の上着が一番大きいからいいんじゃない?♪」
「そ、そうだね;白蘭の上着大きいし丈も長いから借りようかな」
「「「「「………。(十年のブランク!!)」」」」」
皆が各々十年後の自分は絶対に綱吉を落とせるくらいの美男美女になっているだろうと妄想を膨らましている間にも綱吉は白蘭から上着を借りて羽織る。
「…これなら帰れそうかな?;」
白蘭の白い上着は丈があったので一応隠したいとこまでは隠せたが、太股は殆ど見えている。いわゆる絶対領域状態だ。
だがそんな姿で帰ろうとする綱吉をその場にいる奴等が許さないわけで…