Babyな君

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「君、後悔してもしらないよ?」

綱吉が走り去った後にこっちは険悪なムードに包まれていた。

「ボスは貴方に渡さない。」

「綱吉は僕の所有物だよ。君に綱吉の何が分かるの?」

「ボスは…ちょっと手が触れるだけですぐに赤くなっちゃうとこも可愛いし、エプロン姿すごく似合ってた。証拠写真もあるっ!」

「触れただけ?ダメだよ、壁まで追い込んで距離を詰めれば詰めるほど涙目になっちゃうとことか、体育の持久走の顔とか…クるよね。勿論その時の写真もあるけど」

「「………」」

「ちょっと話し合おうか」

「賛成」

二人は武器を収めた。
ライバルにして綱吉同盟、ここに結成か??

二人はどこからともなくMYアルバムなるものを取り出した。
そしてそれらを広げ写真鑑賞会が今ここに開催された。

「ボスったら、学校でこんな顔したら危ない」

「不埒な奴は咬み殺してくから大丈夫だよ。それより、このエプロンの焼き増ししてよ」

不埒な奴に自分が入っていないところが雲雀らしい。

「分かった。ぁ、私これほしい。」

「やっぱその顔最高だよね、授業中に寝る綱吉。」

「やっぱり学校でのボスは私の見れない表情ばかり。」

「何言ってんの?僕の知らないプライベートの綱吉見てるくせに」

どうやら一分一秒でも綱吉といたいと思っているのは同じ様だ。その時、雲雀の後方の階段から複数のバタバタ走る足音と聞き覚えのある声が響いた。

「クローム無事ですか!?」

「ねぇねぇ、綱吉クンの教室ってさぁ何処なの?」

「はぁ?何で俺が一々てめぇなんかに教えなきゃなんねーんだよ」

「えー、けちぃ!机に愛のメッセージでも書いてあげようかと思ったのに」

骸の後ろから付いて来た二人は何やら騒がしい。

「骸様!」

「…侵入者が増えた。」

クロームは驚きの表情で来た三人を迎え、雲雀はうんざりしている様子でやって来た彼らに目を向けた。

「おやおやアヒル君も一緒でしたか」
やや見下したような目で挑発する骸。

「殺す。」
今すぐ埋めてやろうかと言う勢いで睨む雲雀。

「雲雀クン♪『咬み』が抜けてるよ?」
さも楽しそうにしている白蘭。

「十代目はいったいどこに…;」
ここに来るまでに振り回され続け、疲れ果てる獄寺。

「ぁ、ボスなら…」
言いかけた次の瞬間、今度は先程ツナが走り去って行った方からバタバタと走りたてる足音と何かを叫ぶような声が聞こえた。
静かな校舎にはよく響くその音に、ここにいる誰もが気が付き視線を向けた。
長い廊下を走って来たのは綱吉が必死に探していたリボーンと、それを追うように山本と抱えられた綱吉の姿だった。

「み、みんなー!!リボーンを捕まえて!;;」

後方には山本、正面には雲雀達…遂に捕まえる事ができるのか!?
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