言葉にのせて
「今度試合がまたあるんだけど、ツナ来ない?」
「え!!行きたい///
いいの??」
「当たり前じゃん、ツナだから誘うんだぜ?」
「あ、ありがとう//」
平然とした顔でそんな事を言ってみせた彼。
"大切な友達"だから…
と言う意味で言っているはずなのに
なんで…
なんで俺はこんなにドキドキしてるのだろうか?
その後他愛もない話で盛り上がった。
楽しい時間は本当に短く感じるもので、あっという間に午後の授業が始まろうとしていた。
山本に帰りは一緒に帰らないか?と誘われた俺は、勿論了承し放課後教室で待ち合わせた。
―――――――――
学校中にチャイムが鳴り響き午後の授業は終わりを迎え、担任がやってきて連絡事項を伝えて帰りのHRも終了。
後は掃除を残すだけだ、みんな各自の掃除場所へ向かって行った。
綱吉のグループが教室を掃除していると、不意に声をかけられた。
「沢田いるかー?」
振り向くと教室の出入口からひょこっと顔を出した先生がいた。
「なんですか?」
「ぉ、いたいた。教室のゴミ箱がいっぱいになってるからゴミ出し頼んでもいいか?」
見るとゴミ箱からコンビニの袋やらお菓
子の箱やらで溢れかえっていた。
「えー;そこは先生が行こうよ」
「あのなー俺も忙しいんだっつの。沢田、お前も男だったら軽々持っていけ。ぁ、やべッ!!会議の時間だ!じゃあよろしくなー」
「ちょっ、はぁ!?;」
よろしく~…じゃねー!!;マジ恨むよ先生。
親切な俺は、重いゴミ袋を担ぎ学校裏のゴミ捨て場まで行くはめになった。
「~………っ;はぁ…はっ…疲れた」
息が切れる、ただ階段を上ってきただけなんだけどね。自分の体力の無さを思い知らされた。
道のりが長かったんだよ…うん。
たらたらと歩き教室へ向かう、校内の生徒の数もまばらになっていた。
山本待ってるかな?
やっと教室前にたどり着きドアに手を掛けようとした時、中から山本と誰かが話す声が聞こえた。
少し開いていた隙間から覗いてみると、山本と自分の学年では見かけない女子生徒がいた。
どうやら先輩のようだ。
(何話してるのかな?)
入っていけない空気に、綱吉は中の会話に耳を傾けた。
「山本、昨日の試合お疲れ」
「ああ、先輩も。」
(部活の先輩?)
「それでさ、うちのクラスの女子が山本の事紹介してほしいって言うんだけどさ。…どうかな?」
「え?」
(!!)
「あ、もしかして彼女とか既にいる感じ?」
「…彼女はいないんですけど」
「ははーん、分かった。好きな子がいるんでしょ?」
「まぁ、そんなところです。」
(えっ…)
「やっぱねー、分かったわ。クラスの子には断っとく。じゃあ私は帰るわね?山本は誰か待ちなの?」
二人は話ながらドアの方へ向う。
「ああ、一緒に帰る約束してる友達がいるんで」
「ふーん」
彼女がドアに手をかけ、出てきた。
ガラッ
「あら、ごめんなさい?」
彼女の目の前には下をうつ向いてたたずむ少年がいた。
「…? 大丈夫?君」
「ぁ、」
やばい俺ぼーっとしてて…!!
顔を上げると頬に冷たいものが伝った。
「え!?や、やだっ!!どうしたの!?;大丈夫!!?」
初めは気が付かなかったが、目の前でオロオロする先輩を見て自分が泣いている事に気が付いた。
「どうしたんスか先輩…ってツナ!!!?」
その先輩の後ろから、ひょっこり顔を出した山本は目の前で泣く俺を見て驚いたような顔を向けた。
「…っ/////」
ダッ!!
俺は恥ずかしさの余り全力でもと来た道を走り出した。
ついに…
ついに気がついてしまった。この気持ちに…
「ちょっ!!君!?」
「待てよ、ツナ!!;」
「え、山本!?…ちょっと、どうなってんの??;」
何が何だか分からないうちに彼らは走り去っていた。
「え!!行きたい///
いいの??」
「当たり前じゃん、ツナだから誘うんだぜ?」
「あ、ありがとう//」
平然とした顔でそんな事を言ってみせた彼。
"大切な友達"だから…
と言う意味で言っているはずなのに
なんで…
なんで俺はこんなにドキドキしてるのだろうか?
その後他愛もない話で盛り上がった。
楽しい時間は本当に短く感じるもので、あっという間に午後の授業が始まろうとしていた。
山本に帰りは一緒に帰らないか?と誘われた俺は、勿論了承し放課後教室で待ち合わせた。
―――――――――
学校中にチャイムが鳴り響き午後の授業は終わりを迎え、担任がやってきて連絡事項を伝えて帰りのHRも終了。
後は掃除を残すだけだ、みんな各自の掃除場所へ向かって行った。
綱吉のグループが教室を掃除していると、不意に声をかけられた。
「沢田いるかー?」
振り向くと教室の出入口からひょこっと顔を出した先生がいた。
「なんですか?」
「ぉ、いたいた。教室のゴミ箱がいっぱいになってるからゴミ出し頼んでもいいか?」
見るとゴミ箱からコンビニの袋やらお菓
子の箱やらで溢れかえっていた。
「えー;そこは先生が行こうよ」
「あのなー俺も忙しいんだっつの。沢田、お前も男だったら軽々持っていけ。ぁ、やべッ!!会議の時間だ!じゃあよろしくなー」
「ちょっ、はぁ!?;」
よろしく~…じゃねー!!;マジ恨むよ先生。
親切な俺は、重いゴミ袋を担ぎ学校裏のゴミ捨て場まで行くはめになった。
「~………っ;はぁ…はっ…疲れた」
息が切れる、ただ階段を上ってきただけなんだけどね。自分の体力の無さを思い知らされた。
道のりが長かったんだよ…うん。
たらたらと歩き教室へ向かう、校内の生徒の数もまばらになっていた。
山本待ってるかな?
やっと教室前にたどり着きドアに手を掛けようとした時、中から山本と誰かが話す声が聞こえた。
少し開いていた隙間から覗いてみると、山本と自分の学年では見かけない女子生徒がいた。
どうやら先輩のようだ。
(何話してるのかな?)
入っていけない空気に、綱吉は中の会話に耳を傾けた。
「山本、昨日の試合お疲れ」
「ああ、先輩も。」
(部活の先輩?)
「それでさ、うちのクラスの女子が山本の事紹介してほしいって言うんだけどさ。…どうかな?」
「え?」
(!!)
「あ、もしかして彼女とか既にいる感じ?」
「…彼女はいないんですけど」
「ははーん、分かった。好きな子がいるんでしょ?」
「まぁ、そんなところです。」
(えっ…)
「やっぱねー、分かったわ。クラスの子には断っとく。じゃあ私は帰るわね?山本は誰か待ちなの?」
二人は話ながらドアの方へ向う。
「ああ、一緒に帰る約束してる友達がいるんで」
「ふーん」
彼女がドアに手をかけ、出てきた。
ガラッ
「あら、ごめんなさい?」
彼女の目の前には下をうつ向いてたたずむ少年がいた。
「…? 大丈夫?君」
「ぁ、」
やばい俺ぼーっとしてて…!!
顔を上げると頬に冷たいものが伝った。
「え!?や、やだっ!!どうしたの!?;大丈夫!!?」
初めは気が付かなかったが、目の前でオロオロする先輩を見て自分が泣いている事に気が付いた。
「どうしたんスか先輩…ってツナ!!!?」
その先輩の後ろから、ひょっこり顔を出した山本は目の前で泣く俺を見て驚いたような顔を向けた。
「…っ/////」
ダッ!!
俺は恥ずかしさの余り全力でもと来た道を走り出した。
ついに…
ついに気がついてしまった。この気持ちに…
「ちょっ!!君!?」
「待てよ、ツナ!!;」
「え、山本!?…ちょっと、どうなってんの??;」
何が何だか分からないうちに彼らは走り去っていた。