花一輪災の元

リ「ったく、ツナの奴
どこ行きやがった」

雲「全くだょ。君が変な事言うから」

チラリと横にいるナッポーを見やる雲雀。

骸「"変な事"って何ですか?それに僕じゃなくて、この変態を責めて下さいよ。」

呆れ顔で、横の糖尿病予備軍を指差す骸。

白「変態とか君に言われたくないなぁ~、骸クン♪」

いつもの笑顔で受け流し、軽く毒づく白蘭。

正「それは同意しますけど、白蘭さんが投げ飛ばされなければ、逃げられなかったんじゃ…」

百・骸「…。」

入江は毒づく攻撃で、二人にHP3だけを残した。

ス「正一、なんのフォローにもなってない。」

さりげなく、指摘するスパナ。

ガヤガヤと廊下を歩くリボーン達は、綱吉を探し歩いていた。(一応)

勿論、仲良く探しましょう。なんて気は、さらさら無いのだが…こうなってしまった理由は、綱吉が出て行った後に遡る。

―――――――

リ「こんな広いんだ、手分けして探すぞ。」

百「そーだね♪じゃぁ、僕は綱吉クンが出て行った方に…」

骸「ちょっと待って下さい!!僕がそっちから行きます」

雲「何言ってんの?僕がそっち探すんだから、邪魔しないでくれる」

リ「お前ぇら、空気読め
よ。ここは俺が行くに決まってんだろ?」

4人「………。」

(((( こいつ等…いつか殺る!! ))))

火花をバチバチと散らす4人に割って入る正一。

正「はいはい;じゃぁ皆で同じ方向から行こうよ。」

ス「話してても埒が空かないしな。」

結局皆、一対一なら邪魔が入らないと言う考えは一緒だったが、探す方向まで一緒だったようだ。

正一の提案で、仕方なく集団で探す事になったのだった。

―――――――

百「正チャン、何かいい方法ないのぉ?ボンゴレ基地無駄に広いよ」

長い廊下をひたすら歩き、両サイドにある扉を開けては閉めの繰り返しに飽きた白蘭が駄々をこね始めた。

正「無駄って…;でも、このままダラダラ歩いててもなぁー…ぁ、リボーンさん」

正一は、何かを思いつきリボーンの方へ視線を向け問いかける。

リ「何だ?」

正「ジャンニーニさん、いるかい?」

ス「そうか、基地内でのリング反応を見てもらった方が早いな。」

リボーンは、成る程。と呟き携帯をポッケから取り出した。

リ「ジャンニーニ、ツナのリング反応があった場所を知りたい。……そんな所まで飛びやがったのか‥ぇ?嵐の‥?
はぁ!?分かった、またツナのリング反応が出たら連絡しろ」

骸「綱吉くんが、どうかしたのですか?」

リ「ツナはもう一つ上の階、509番の部屋に居るみてぇだ。」

雲「509…?それって」

リ「獄寺の部屋だな。しかも、ツナのリング反応の後に獄寺の嵐属性の炎反応…多分、瓜のだろ。その反応があった…と言うことは本人も一緒のはずだ。」

雲・骸・白「それはマズイ!!」

この4人は、完璧に同じ妄想をしているようだ。勿論、こっちの2人はそのスピードに付いて行けるはずもない。

ス「彼が一緒じゃ、何かマズイのか?」

正「そうだよ。白蘭さんとか(その他3名)と一緒にいるより安全だと思うんだけど…?彼は"右腕"だし。」

白「どう言う意…」

骸「入江正一、よくお聞きなさい!あの右腕もどきは、綱吉くんのお願いなら例え火の中水の中!!と言う人なのですよ!?」

さらっと毒づく正一に反論しようとした白蘭だが、タイミング悪く割り込まれてしまった。

正「つまり?」

明らかに気が付いている
のにスルーする正一…
骸の熱弁が続けられた。

骸「全く、つまりこう言うことです。」


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