花一輪災の元
ハァハァ‥
ツ「ここに身を潜めていればヒック、大丈夫だよね?」
広い基地内を全力で飛び回り疲れきった俺は、いくつかあった部屋の1つに扉が少し空いていた部屋があったので思わず飛び込んだ。
鍵が掛かってなくてラッキー♪とか思いながら、その部屋のベッドに腰掛けたけど…誰の部屋だろ?
ぼーっと考えていると、廊下の方から誰かの声が聞こえてきた。
ツ「?……」
〈っ…やがれー!!〉
ダダダダッ
ツ「!!;」
この声は、間違いなく彼の声だ…
〈待ちやがれぇ!!〉
ダダダダダダッ!!
バンッ!!!!
ツ「ヒッ!!;」
瓜「ニャ~ン!!」
ビタッ!!
獄「瓜ィー!!……ぇ?」
そう…獄寺くんです。
扉が乱暴に開かれ、入って来たのは獄寺くんの匣兵器である瓜と、その主本人だ。
「じゅ、十代目!!!?」
はい、そうです
沢田綱吉です…。
返事を返してあげたいけど、顔面に張り付いた瓜が邪魔で;
獄「って、瓜ぃ!!十代目から離れろー!!;」
慌てて獄寺は瓜を剥がそうとするが、捕まるまいと必死な瓜はなかなか離れてはくれない。
ググググッ
瓜「ニ゛ャ~」
ツ「いひゃぃいひゃい;」
獄「ふぬぬぬっ!!おりゃ」
ポンッ!!
強い引っ張りで、瓜は勢いよく真上に飛んでいった。剥がれた事に安心した獄寺だったが…
獄「やった、剥がれましたよ十代…」
ドカッ!!
獄「め゛ッ!!?」
ツ「?」
∑何の音!?;
鈍い音に、ずっと瓜によって塞がれていた目を恐る恐る開けた。
ツ「なぁー!!!?;」