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プラスまとめ

 

「大丈夫、今日も元気ですよ」
 彼女(妻も含む)が熱を出して具合が悪いけど無理をしている事に気付いた彼らの反応。



・チョッパー
「なあ、顔真っ赤だし辛そうだぞ、熱でもあるんじゃないか」
 朝から具合が悪そうな彼女にいち早く気付いて、心配そうに声を掛けてくれるトナカイの船医さん。彼女が無理に笑って強がろうものなら、人型に変身してヒョイとその弱った身体を無理やり抱き上げ、医務室へ強制連行です。お医者さんに嘘をついてはいけません。
「まったく、うちの船員は皆そうやって無理するんだ、もう! 今日は一日安静にして、しっかり休む事! 良いな!?」
 とちょっぴり叱られるけど、その日は一日彼がつきっきりで看病してくれる。きちんとした診察を行い、自ら調合したお薬を「はい、あーん」で飲ませてくれます。お薬はとっても苦いけど、なんだか甘い気がしました。


・ベポ
「うわッ大変だ、すっごい熱!? キャプテン、急患だーッ!!」
 こちらの弁解など一切聞かず俵のように抱えられて、船医でもある船長の元へ即助けを求める白熊の航海士さん。診察中は姿を消すも、一日安静を言い渡された頃に慌てて戻ってくる。その両前脚は洗濯用の大きなタライを抱え、たっぷり氷を入れて持ってきた。
「熱が出た時は冷やす方が良いって聞いて、たくさん貰ってきたよ!」
「だからって、そんな大量には要らねェだろ。ハァ……仕方ない、お前もコイツのそばで大人しくしてろ」
「うん、わかった!!」
 船長命令だ、今日はずっとおれが看ててやるぞ、と少し嬉しそうに微笑み、氷嚢を額や首の周りに当てて一生懸命看病してくれます。今日は一日、誰にも邪魔されず彼女と過ごせることを、内心喜んでいるみたいです。


・ブルック
「あなたがそこまで無理をなさるなら、私にも考えがあります」
 骸骨の音楽家さんは珍しく、ちょっぴりお怒りの様子。大丈夫、なんて彼女の嘘は音楽に掻き消され"眠り歌・フラン"で強制的に眠らされる。
 はっ、と彼女が目覚めた時にはもう夕方、医務室に横たわる身体は今朝よりも熱が下がって随分楽になっていた。ベッドの縁には、バイオリンで心地良い音楽を奏でる彼の姿が。
「あっ、おはようございます、しっかりお休み出来たようで何よりです。ヨホホ」
 バイオリンを置くと、彼女のまだ熱っぽい顔にひんやりと骨の手を這わせ、額から頬、首元を優しく撫でてくれます。その冷たさが気持ち良くて、また眠くなってしまう。
「もう少し、お眠りなさい。無理に生き急ぐ必要はありませんから。どうか、ゆっくりと、出来る限り長く生きてほしい──」
 まるで祈るような彼の言葉が聞こえた気がしました。


・カタクリ
「大人しく寝ていろ」
 無理をしようとする妻をピシャリと叱る、シャーロット家の次男さん。お仕事が忙しいのでそばに寄り添って看病してやることは出来ないけれど、合間を縫って何度も様子を見に来てくれる。
 15時頃やっと業務がひと段落ついたようで、ベッドで読書中の妻に近寄り、傍らに跪いて「具合はどうだ」と声をかける。あなた、おやつの時間が過ぎていますよ、と妻が不安そうに言葉を返すも、彼は静かに首を横へ振る。
「……構わん。今は甘い菓子よりも、お前のそばに居たい」
 優しい愛のこもった言葉に、別の熱でぽっと顔が赤くなる奥様。熱が引いたらすぐ、あなたの大好きなドーナツをお作りしますね、と約束をすれば「ああ、楽しみにしている」そう言ってマフラーの奥で微笑んでくれます。本当はずっと彼女の看病してやりたい愛妻家。





2019.09.12
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