プラスまとめ
「私のどこが好きなんですか?」
と、愛する彼女(妻も含む)に不安げに問われた時の彼らの反応。
・ルフィ
「うう〜〜んっ」
唸りながら腕を組んで暫く熟考。彼女の好きなところがたくさん思い浮かんで、なかなかひとつの答えが絞り出せない麦わらの船長さん。
「美味そうにメシ食ってるとこも、抱き締めたら柔らけえとこも、朝起きてすぐの笑った顔も好きだなァ……」
頭の中で考えている筈の事が全て口から漏れ出ている。途中ハッと何か閃いたように顔を上げた。
「ぜーんぶ好きだ!!」
ニカッと太陽も負けるぐらいの眩しい笑顔には誰も敵わない。
・チョッパー
「いっぱい好きだぞ! 優しく頭をナデナデしてくれる手も、ふわふわのマシュマロみたいな頬っぺたも、宝石みたいにキラキラした目も大好きだ。でも、いちばん好きなのは、」
彼女の首元に青い鼻を寄せて、スンスン、とその鼻先を揺らすトナカイの船医さん。
「この甘くて美味しそうな、匂い、かなあ。わたあめみたいに良い匂いなんだ」
時々ガブッて噛り付いて食べたくなる、なんて怪物らしい事をふにゃふにゃ笑いながら言った。もういっそ食べちゃってください。
・ブルック
「そんな愛らしい質問をして下さるところも勿論好きですよ。特別好きなところを答えるならば、やはり、その美しい声ですかねェ」
自分の奏でる音楽に合わせて、楽しそうに唄ってくれる彼女が大好きな骸骨の音楽家さん。
「しかし、ただの骨である私では、貴女の喜悦に善がる声を奏でて差し上げられない事がヒジョ〜に残念ですね──……なあんて、ヨホホホホ♪」
いつものふざけた調子で笑いながら、けれど、その骨の指先でいやらしくツツツと彼女の首筋を撫でる。すけべ。
・カタクリ
「…………お前は小さく、愛らしい」
と呟きながら、奥様の頬を壊れ物に触れるが如く撫でるシャーロット家の次男さん。5m越えの巨体を持つ彼からしたら、全てが可愛く見えるのでは?と思いつつ、大きくて優しい手が心地良いので目を細める奥様。そんな彼女を片腕にヒョイと抱き上げて──
「特にその、小さな手が好ましい。菓子作りの得意な、おれの裂けた口に触れても臆さない、お前の手が好きだ」
なんて囁いてくれる。ここにクールで完璧な男は居ない、ただの愛妻家がマフラーの奥で微笑むのみ。
2019.09.02
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