｢おい、ファルコ!!早く起きろ!!｣
｢ん……なんだよ…じいさん｣
｢フォックスが見つかったんらしいんだ!!｣

一瞬思考が停止した。じいさんが何を言ってるのかわからなかった。

……フォックスが…見つ、かった…？

｢すぐ行こう｣
｢待てファルコ!!｣
｢なんだよ!!俺は!!俺は…！……｣
｢…早くフォックスに会いてぇんだよ……｣
｢気持ちはわかるが…やっぱり、その…なんだ？…１ヶ月も山奥に居たからか…変わり果ててるらしいんだ…姿とかが…｣

じいさんは何を言っているんだ。姿が変わり果ててても、俺らのリーダーじゃないか。俺はそう伝えた。

｢……なら良いんだが…一応伝えといたからな…？姿の事は…｣

俺はじいさんの横を半ば強引に通って警察署へ行く準備をした。

あぁ…フォックスに会いたい…今すぐ抱きしめて…その温もりに触れたい……そして耳元で囁いてやるんだ｢愛してるぜ｣って…そしてフォックスはきっと微笑みながら｢…ん、俺も…｣って答えるんだ…あぁ…会いたい…可愛い…俺のフォックス……