未定
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……』
「今日はね〜……」
後輩で私の片思いの相手はもう1ヶ月も目を覚ましていない
毎日仕事終わりに病室に寄って今日会ったことを話している
侑は優しくて誰にだって気遣いができる、そんな子だったから、毎日誰かしらメンバーが来てくれているそうだ。勿論そんなことあってもなくても櫻坂のメンバーは優しいから、みんななんやかんやいって来るんだろうけど。
「はあ…」
ほんとに信じられない
今でもあの日のことを思い出す
街中でのロケ中に、看板が落ちてきたんだ
通行人が歩いている中、白昼の出来事だった
看板が落ちてこようとしてる場所には女の子がいた
誰も動けなかった、私もその中の1人、動こうにも怖くて足がすくんでいた
それなのに侑は、急に走り出したかと思えばその女の子をこちら側に突き飛ばしたんだ
『ごめんね、ちょっと痛いけど我慢して』
一瞬で朗らかな顔で、優しい声色で頭を撫でながら言うから
あ、もしかしたら助かるのかもなんて思ってしまったほど
だけど次の瞬間、侑は看板の下敷きになっていた
キャー‼︎‼︎
そんな悲鳴がこだまする中、状況を掴めていない、侑が助けた女の子の方へ駆け寄る
そこで初めて気づいた、どうしてこの子が危ない状況だったのに全く動かなかったのか
「目が不自由」ということを示すストラップと白杖を持っていたのだ
彼女は逃げようにも逃げることができなかったのだ
瞬時にそのことに気がつき、走り出した侑は、彼女らしいといえば彼女らしい
後に聞くと、彼女の母は少しの間飲み物を買いに行っていたようで、戻ってきたらこんな騒ぎになってたらしい
‘侑がロケ中に事故にあった’
グループのLINEでそのことがマネージャーさんから伝えられると事務所に集まってくるメンバーたち
先輩である一期も同期である二期もみんな憔悴してた
だけど、事の顛末を聞くと
「侑らしい」
なんていうからほんといい人なんだなって思い知らされる
そのあと、侑の仕事を埋めるためにみんなで代役として出れそうな人がいれば、スケジュールを調整したり、話し合いをしたりしてその日は解散となった
「こば、今日ちょっと時間ある?」
急に理佐に引き留められたかと思えばそんなことを言うから二つ返事で了承した
もう夜も遅くて空いてるお店もなかったので、初期の頃よく寄っていた公園で話をすることにした
ただでさえ静かなこの公園なのに、今日は妙に静かで気味悪く感じる
「こばって侑のこと、好き、、なんでしょ?」
どうしてそのことを…
「っ…、そう、だけど。急にどうしたの?」
「こば、無理しそうだから…」
「え?」
「侑が、侑の存在が復帰の、復帰後の支えだったのなんとなく伝わってきたからさ…」
「そっか…気づかれてたんだね」
「辛くなったら、私じゃ頼りないかもしんないけど、いつでも話聞くから」
「理佐…。」
「よしっ、私からの話は終わり。もう遅いし送ってくよ」
「色々ありがと…」
「いいのいいの」
はー、早く家帰って寝よーなんて、理佐も理佐で朱音のこと心配してるはずなのに明るく振る舞ってさ、優しすぎるんだよほんとに。
「今日はね〜……」
後輩で私の片思いの相手はもう1ヶ月も目を覚ましていない
毎日仕事終わりに病室に寄って今日会ったことを話している
侑は優しくて誰にだって気遣いができる、そんな子だったから、毎日誰かしらメンバーが来てくれているそうだ。勿論そんなことあってもなくても櫻坂のメンバーは優しいから、みんななんやかんやいって来るんだろうけど。
「はあ…」
ほんとに信じられない
今でもあの日のことを思い出す
街中でのロケ中に、看板が落ちてきたんだ
通行人が歩いている中、白昼の出来事だった
看板が落ちてこようとしてる場所には女の子がいた
誰も動けなかった、私もその中の1人、動こうにも怖くて足がすくんでいた
それなのに侑は、急に走り出したかと思えばその女の子をこちら側に突き飛ばしたんだ
『ごめんね、ちょっと痛いけど我慢して』
一瞬で朗らかな顔で、優しい声色で頭を撫でながら言うから
あ、もしかしたら助かるのかもなんて思ってしまったほど
だけど次の瞬間、侑は看板の下敷きになっていた
キャー‼︎‼︎
そんな悲鳴がこだまする中、状況を掴めていない、侑が助けた女の子の方へ駆け寄る
そこで初めて気づいた、どうしてこの子が危ない状況だったのに全く動かなかったのか
「目が不自由」ということを示すストラップと白杖を持っていたのだ
彼女は逃げようにも逃げることができなかったのだ
瞬時にそのことに気がつき、走り出した侑は、彼女らしいといえば彼女らしい
後に聞くと、彼女の母は少しの間飲み物を買いに行っていたようで、戻ってきたらこんな騒ぎになってたらしい
‘侑がロケ中に事故にあった’
グループのLINEでそのことがマネージャーさんから伝えられると事務所に集まってくるメンバーたち
先輩である一期も同期である二期もみんな憔悴してた
だけど、事の顛末を聞くと
「侑らしい」
なんていうからほんといい人なんだなって思い知らされる
そのあと、侑の仕事を埋めるためにみんなで代役として出れそうな人がいれば、スケジュールを調整したり、話し合いをしたりしてその日は解散となった
「こば、今日ちょっと時間ある?」
急に理佐に引き留められたかと思えばそんなことを言うから二つ返事で了承した
もう夜も遅くて空いてるお店もなかったので、初期の頃よく寄っていた公園で話をすることにした
ただでさえ静かなこの公園なのに、今日は妙に静かで気味悪く感じる
「こばって侑のこと、好き、、なんでしょ?」
どうしてそのことを…
「っ…、そう、だけど。急にどうしたの?」
「こば、無理しそうだから…」
「え?」
「侑が、侑の存在が復帰の、復帰後の支えだったのなんとなく伝わってきたからさ…」
「そっか…気づかれてたんだね」
「辛くなったら、私じゃ頼りないかもしんないけど、いつでも話聞くから」
「理佐…。」
「よしっ、私からの話は終わり。もう遅いし送ってくよ」
「色々ありがと…」
「いいのいいの」
はー、早く家帰って寝よーなんて、理佐も理佐で朱音のこと心配してるはずなのに明るく振る舞ってさ、優しすぎるんだよほんとに。
2/2ページ