渡邉理佐さん
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『理佐ちゃん別れよう』
「は?」
『ごめん……』
いやいやいや
意味わかんないんだけど
振る時に辛そうな顔しないでよ
辛いのはこっちなはずなのに
『私、帰るね…』
そう言って侑は私の家を後にした
side yui
『ね、由依今時間ある?』
そう言ってきたのは、理佐と付き合ってる5歳下の侑
もう付き合いはじめてかれこれ3年は経つんじゃないだろうか
侑は地方の大学に通う大学生だ
中性的な見た目でスラっとした体に長い足、整った顔の侑は芸能界にいてもおかしくはない
理佐との出会いはテレビ局内だったらしい
たまたま修学旅行でテレビ局に研修に来てた侑に一目惚れした理佐が一方的にアプローチを取ってたのはグループ内では有名だ
だってあの理佐だもん、櫻坂のモテ女だよ?
なんとかLINEを交換して、連絡を続けてた理佐だったらしいけど、はじめは、理佐がアイドルだからって侑は上手く躱してた。けど、理佐の本気具合を読み取ったのか『じゃあ友達から…』って遂に折れたらしい。本当は、理佐のファンだから罪悪感で友達になるのも嫌だったらしいけど。
それからしばらくして2人は付き合いはじめた
もちろん、バレてはいけない秘密恋愛だった
理佐がアイドルを卒業した今もそれは変わらない
「どうしたの?なんかあった?」
いまは大学生にとっては夏休みの期間
侑は東京に遊びに来ているらしい
あぁ、若いなぁ
『理佐ちゃんと別れた…』
うん…うん、?
「は?どういうこと?なんで?」
『あ、いや、その、そんな怒んないでよ、、』
いや、怒るよ普通
目の前であわあわしてる侑を前にそんなこと思う
「だって、あんなに好き好き言い合ってたじゃん」
そうだ、理佐の卒コン終わりに白馬の王子様かってくらいのかっこよさ振りまきながら迎えに来て、理佐が自慢してた…というか理佐めっちゃ照れてたし…
『もちろん、今も大好きだけど…だからこそ…なんだよね……」
「ん?どういうことなの?」
『実は、最近誰かにつけられてる気がして』
なにそれ、そんなの理佐もなんも言ってなかったよ
「いつから?」
『かれこれ半年くらい…』
はあ…結構前からだな…
「理佐には?言ったの?」
『言ってない…』
だよね…だからこんなことなってるんだもんね…
『その人こっちにまでついてきてくるかもしれないし…このまま一緒にいたら理佐ちゃんまで巻き込まれるから…』
ーほんとは別れたくなんかないー
普段弱いところを人に見せない侑が
涙ながらにそう言うから…だいぶ追い詰められてるんだなって、、
仕方ない、小林動きます
「理佐に別れるって言ったのいつ?」
『昨日…』
てことは、、
「よし、今からゆっかーの家行くよ」
『え、え?、え?!!』
「いいから、行くよ」
『うわぁ、おっきい……』
ゆっかーの家の大きさに若干引いてる侑を尻目にインターフォンを押す
「あ、ゆっかー?理佐きてる?」
「ゆいぽん?と、、、」
『お久しぶりです、菅井さん…有馬侑です』
「あぁ、有馬さん…お久しぶりです。理佐いるよ。どうしたの?」
「ちょっと話がしたくて上げてくれない?」
「わかったー」
「理佐?話がしたい、今いい?」
「…ん、、、いいよ」
友香の部屋に通された
友香は自分の部屋なのに席を外してくれている
「ゆっくりでいいからね〜」
なんて言いながらトムと戯れてた
流石です、お嬢
じゃなくて!いざ侑と一緒に理佐と対峙すると空気はピリピリというかズーンというかあり得ないくらい気まずい
『理佐ちゃ…、ごめん……』
重苦しい空気の中口を開いたのは侑だった
「意味わかんないよ…一方的に別れ告げて出てったっきり連絡もないし、、」
『…』
理佐の言い分もわかる、だって侑の理由聞かなかったらただ一方的に振られたって思っちゃうのもしょうがないから
「私、友香と話あるの思い出したから。2人でちゃんと話なね」
『えっ』
「…」
「コソッ、ちゃんとほんとのこと理佐にいうんだよ?」
『ん…』
侑は若いが故に言葉足らずなことが多い。だから、誤解を生んでしまう。ちゃんと打ち明けたほうがいいんだよ。
そんな思いで、顔面蒼白の侑と俯いたままの理佐を背に友香の元へと向かった
『ごめん、その、急にあんなこと言って…』
「…」
『今更こんなこと言って、理佐ちゃん、そんなの知らないよとか思っちゃうかもなんだけど、実は……』
「なんでもっと早く言ってくれなかったの?侑はいっつもそう、順番がごちゃごちゃで大事なこと言ってくれないよね。そんなに私のこと頼りない?」
『…ごめん、迷惑かけたくなくて』
「、、、言ってくれないほうが嫌なんだけど。って前も言ったよね、、毎回どれだけ信頼されてないんだろうって、実は思ってた、、てか傷ついてた…」
『え…』
「私のこと好きならちゃんと頼って?出来る最大限でちゃんと助けるからさ…もう1人で悩まないでよ……侑は私の恋人、でしょ?」
『理佐ちゃん…ほんっとうにごめん、、』
「いいから、けど、」
『けど?』
「本気で怒ってるから、仲直りの印、、侑からしてよ…」
『…勿論ッ、、んっ……ごめんね?理佐…』
「ん、、、許したげる」
「てなわけで今からは対応策考えるから、、友香とこばも協力お願いします」
「はーい」
トムの手を持って手を上げる友香とその横で冷静に考えている由依。いや、年齢逆じゃん笑
由依「いいけど、どうすんの?このまま警察に言わないのはまずいのは流石に侑も理佐もわかってるよね?」
『うん、けど、理佐ちゃん芸能人だからさ、大丈夫かなって…』
友香「不安ならマネージャーさんに任せてみるのは?一応理佐の身の危険にも関わるものだし」
『そんな、』
由依「迷惑とかじゃないから、うん、迷惑かどうかなんてうちらが決めることだし。」
あ、侑が言うことわかってる感じなんかずるい。まあ、由依だからいいけど。
「有馬さん、櫻坂のメンバー、スタッフさんは、みんな迷惑とか思わないですよ?自分よりみんなが幸せであることを願ってる人たちの集まりなので。だから、心配しないで?」
友香は相変わらず優しいなぁ…てか、櫻坂のメンバーの優しさなんて侑も知ってるはずなのにな…
『っ…菅井さん、、、』
「よし、じゃあマネージャーさんに相談するってことで」
『理佐ちゃん、ほんとにありがとう』
「ん?あぁ全然いいよ〜、、けど、今回は私ってよりかスタッフさんのおかげだからなぁ、」
『そうだね、、お礼したいんだけど、、いいかな?』
「んー、そうだねー…いんじゃない?私の恋人だし、うん」
『なんか照れる…』
「えー?付き合ってもう3年目なのにぃ?」
『3年目だからこそ、なの!もう理佐ちゃん可愛すぎて毎日頭どうにかなりそう…』
「そんなこと思ってたの…?」
『ん、だって付き合う前からずっと大好きなんだよ?あったり前じゃん』
「ふーん……私ももっと早く侑に出会いたかったな〜、そしたらもっと一緒に過ごせていろんなことできたのに」
『ふふっ大丈夫だって、理佐ちゃんが私のこと嫌いにならない限り私は理佐ちゃんとずっといるからこれからいろんなことしたいし、できるって』
「…んなッ、、自分からいっつも振るくせに??」
『あ、いや、それはその…』
「ふはっごめんからかっちゃった笑笑うん、私も離れないから、、これからもいっぱいいろんなことしようね」
『ん、お願いします』