小林由依さん
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※改名のお話が出てきます。苦手な方は回れ右でお願いします。
『いやさ?このシューズって初期の時履いてて、あ、今もたまに履くんだけど。初心思い出せるからとってるの。あとはねー』
侑は物を捨てられないタイプの人間だ
その癖綺麗好きだから整理整頓には鬼うるさい
『ねー、由依も片付けしなよ。忙しいなら私が掃除しに行こうか?』
とかなんとか言う。うん、たまにうざい。
けど侑はモノと思い出をリンクさせて全部ぜーんぶ大切に手入れを施して残している。
「捨てないの?」
一回だけ聞いたことある
『うん、捨てないの。私からしたらさ、全部思い出と同じ価値だから…この子達があるおかげで一つ一つの思い出を大事に取っておけてるから』
その答えに妙に納得してそれ以来こう言った類いの質問はしなくなった
人のことも同じように大切にするやつで、困ったくらい問題が山積みのグループに、頭を悩ませるメンバーや大人も多かったけど、常に人に気を配り続けてた。
『大丈夫だよ』『けど無理はしないで?』『困ったときでもちょっとお話ししたいときでもいつでも連絡ちょうだい?勿論私からも連絡するけど』
どれだけ侑の言葉に支えられてきただろう
言葉が言ったことが木の枝の先につく葉っぱというなのだとしたら、侑という大きな木からぶら下がった葉っぱは優しくて繊細で鮮やかな緑なんだろうなって思うことがある。
侑という木の幹は優しさの中に強さがあって、絶対にブレない芯をもちつつその葉を大きく広げながら私たちに憩いを提供してくれる。
まるで行き場を見失った雛鳥たちが安心できるかのようなそんな場所
凛とした少女
っていう言葉が似合う人
いつも正義に照らして行動して。
きっと自分が苦しくなるってわかってるんだろうけど、いや、わかってないのかも知んないけど自己犠牲を厭わなくて。
私も自分の意見ははっきりいう方なんだけど負けず劣らず侑もズバズバ言うから度々衝突してきた。
改名期に侑が思ってた以上に取り乱したのはグループに大きな作用を生み出してしまった
がシャンっ!
『私は欅坂46だからこそ届けられるものがあると思う、だから私は改名なんてしたくない…!』
一期だけでで集まった話し合いでは押し合いになったり、
『由依、私辞めようと思う。もう続けていく自信がない』
ほぼほぼ改名が決定しかけた時点でそんなこと言われたり。
正直言うと周りのメンバーも疲弊しきっていて抗えない波の流れに押し戻されてる感覚に息苦しさを感じていた
だから、今までずっと支える側だった侑が弱気なことばっかり呟いてた
これには流石の理佐も
「流石の侑もメンタルやられてるよね…」
なんて言ってたぐらいで。
理佐と侑は理佐と葵みたいな関係で、目には見えないけど深い絆があるのは明白だった
『由依、この前は弱気なこと言ってごめん。私はやっぱり2期ちゃんとみんなともう一回やり直したい』
私には支えられなかったけど、きっと理佐が言葉をかけ続けてくれたんだろう。
優しさの中にある強さにはもちろん脆さもある。それを補えるのが理佐だった。
自分がその役割を担えないことがどこか悔しくて寂しかった。
改名を受け入れ、自分にできることを着々と準備できる段階までに、やっと前向きに考えられるようになった侑の目に迷いはなかった。
『いよいよだね…っし、頑張ろ…』
カウントダウンライブの前夜ホテルが同室になった侑はずっと同じような言葉を繰り返していた
「何回言ってんのそれ」
『何回でも言うの。気合い入れなきゃ、頑張るんだぞって言うのを伝えなきゃだから』
馬鹿真面目だなぁ…もう少し肩の力抜けばいいのに。まあ、そんなこと言う私も頑張らなきゃって気持ちはライブが近づくにつれ大きくなって今は最高に大きくなってる。気持ちはまあ分からんでもない。
『由依、今言うタイミングじゃないかもだけど』
「ん?じゃあ言わないでくれる?」
『え、なんでよ。言うよ。』
いつも通りというか変なこと言うからそんなふうに返すとそんなこと言ってくる。いや、言うなら最初から言いなよ。
「言うのか、で、なに?」
『うん。明日のライブ終わりご飯行きたい。ダメ?』
「ううん。ダメじゃない。」
『ふふっ、ありがとう。断られたらどーしよっかなって思ってた』
なんでダメだって思うんだろう
侑は変に自信がないところがある
努力もしてるし実力もあるんだからもっと自信持ってもいいのに…
だけどそこで満足せず貪欲であるからこそ侑は侑なのかもしれない
まあ本当に私生活ではもう少し自信持ってほしいんだけどね
「断んないから笑笑」
『そっか笑笑意外と優しいんだね』
いやどういうこと?
侑にとって私ってそんなやなやつなの?
まあ、冗談なのはわかってるけど笑笑
「おい」
『あは、由依が怒った〜』
本当に侑といると調子狂うなぁ
けど、侑なりの緊張の解し方なんだと思う。
器用に見えて不器用なやつだから
『ライブ頑張ろうね、まあ言わなくても頑張るか』
「ふふ、うん。おやすみ」
『おやすみー』
侑のおかげかなんなのかはわからないけど、この日は改名が決まってから初めてゆっくり寝付けた夜だった
「終わったね」
ライブ終わり後、反省会を終え帰り支度している侑に声をかける
『うん。けど、これからが始まりだから』
靴紐を結びながらそんなことを言う侑
どこまでもストイックでこちらまで気が引き締まってくる
「ん、そうだね…」
『お腹すいた…ご飯行こ』
ニカっと笑った侑はそう言った
ラストライブ中の苦しそうな顔からは想像できないほど清々しい笑顔だった
『由依、好きです付き合ってください』
正直急すぎて頭が回ってなかった。
ご飯食べたあとちょっと公園に寄って2人で、思い出話に花を咲かせていたところだったし。
酔いが回ってふわふわしてた頭も今ではスッキリと覚めてしまったようだ。
「えっと…」
『返事は今じゃなくてもいいから』
嫌だ。今伝えなきゃいけない。今までだって伝えなきゃって思ったことは伝えた方が良かったことばっかりだった。
「待って…!今返事するから」
『え…わかった、、』
「私も好き。支える自信はまだないけど、頑張るから侑のそばにいたい。これからは1人で悩まないでほしい」
『…ありがとう。いいんだよ、支えるとか支えられるとか。出来る人がすればいいの。由依はもういっぱい背負ってるでしょ?由依こそ1人で悩まないでね。約束…』
「ん」
どこまでも優しい侑
差し出された小指を握ると笑ってくれる侑。
いつまでもどこまでもその柔らかな笑みを見ていたいなって思った
おまけ
『なんでOKしてくれたの?もう少し落ち着いたら返事くれると思ったんだけど』
「今伝えなきゃって思ったから。それに侑には侑の考えがあってこのタイミングで言ってくれたんだろうなって。」
『ふふ、うん。そっか、やっぱり由依には伝わるのか』
「なにニヤニヤしてんの。帰るよ」
『ん、帰ろー。あ、今日お泊まりする?』
「ん、する」
『わーい』
『いやさ?このシューズって初期の時履いてて、あ、今もたまに履くんだけど。初心思い出せるからとってるの。あとはねー』
侑は物を捨てられないタイプの人間だ
その癖綺麗好きだから整理整頓には鬼うるさい
『ねー、由依も片付けしなよ。忙しいなら私が掃除しに行こうか?』
とかなんとか言う。うん、たまにうざい。
けど侑はモノと思い出をリンクさせて全部ぜーんぶ大切に手入れを施して残している。
「捨てないの?」
一回だけ聞いたことある
『うん、捨てないの。私からしたらさ、全部思い出と同じ価値だから…この子達があるおかげで一つ一つの思い出を大事に取っておけてるから』
その答えに妙に納得してそれ以来こう言った類いの質問はしなくなった
人のことも同じように大切にするやつで、困ったくらい問題が山積みのグループに、頭を悩ませるメンバーや大人も多かったけど、常に人に気を配り続けてた。
『大丈夫だよ』『けど無理はしないで?』『困ったときでもちょっとお話ししたいときでもいつでも連絡ちょうだい?勿論私からも連絡するけど』
どれだけ侑の言葉に支えられてきただろう
言葉が言ったことが木の枝の先につく葉っぱというなのだとしたら、侑という大きな木からぶら下がった葉っぱは優しくて繊細で鮮やかな緑なんだろうなって思うことがある。
侑という木の幹は優しさの中に強さがあって、絶対にブレない芯をもちつつその葉を大きく広げながら私たちに憩いを提供してくれる。
まるで行き場を見失った雛鳥たちが安心できるかのようなそんな場所
凛とした少女
っていう言葉が似合う人
いつも正義に照らして行動して。
きっと自分が苦しくなるってわかってるんだろうけど、いや、わかってないのかも知んないけど自己犠牲を厭わなくて。
私も自分の意見ははっきりいう方なんだけど負けず劣らず侑もズバズバ言うから度々衝突してきた。
改名期に侑が思ってた以上に取り乱したのはグループに大きな作用を生み出してしまった
がシャンっ!
『私は欅坂46だからこそ届けられるものがあると思う、だから私は改名なんてしたくない…!』
一期だけでで集まった話し合いでは押し合いになったり、
『由依、私辞めようと思う。もう続けていく自信がない』
ほぼほぼ改名が決定しかけた時点でそんなこと言われたり。
正直言うと周りのメンバーも疲弊しきっていて抗えない波の流れに押し戻されてる感覚に息苦しさを感じていた
だから、今までずっと支える側だった侑が弱気なことばっかり呟いてた
これには流石の理佐も
「流石の侑もメンタルやられてるよね…」
なんて言ってたぐらいで。
理佐と侑は理佐と葵みたいな関係で、目には見えないけど深い絆があるのは明白だった
『由依、この前は弱気なこと言ってごめん。私はやっぱり2期ちゃんとみんなともう一回やり直したい』
私には支えられなかったけど、きっと理佐が言葉をかけ続けてくれたんだろう。
優しさの中にある強さにはもちろん脆さもある。それを補えるのが理佐だった。
自分がその役割を担えないことがどこか悔しくて寂しかった。
改名を受け入れ、自分にできることを着々と準備できる段階までに、やっと前向きに考えられるようになった侑の目に迷いはなかった。
『いよいよだね…っし、頑張ろ…』
カウントダウンライブの前夜ホテルが同室になった侑はずっと同じような言葉を繰り返していた
「何回言ってんのそれ」
『何回でも言うの。気合い入れなきゃ、頑張るんだぞって言うのを伝えなきゃだから』
馬鹿真面目だなぁ…もう少し肩の力抜けばいいのに。まあ、そんなこと言う私も頑張らなきゃって気持ちはライブが近づくにつれ大きくなって今は最高に大きくなってる。気持ちはまあ分からんでもない。
『由依、今言うタイミングじゃないかもだけど』
「ん?じゃあ言わないでくれる?」
『え、なんでよ。言うよ。』
いつも通りというか変なこと言うからそんなふうに返すとそんなこと言ってくる。いや、言うなら最初から言いなよ。
「言うのか、で、なに?」
『うん。明日のライブ終わりご飯行きたい。ダメ?』
「ううん。ダメじゃない。」
『ふふっ、ありがとう。断られたらどーしよっかなって思ってた』
なんでダメだって思うんだろう
侑は変に自信がないところがある
努力もしてるし実力もあるんだからもっと自信持ってもいいのに…
だけどそこで満足せず貪欲であるからこそ侑は侑なのかもしれない
まあ本当に私生活ではもう少し自信持ってほしいんだけどね
「断んないから笑笑」
『そっか笑笑意外と優しいんだね』
いやどういうこと?
侑にとって私ってそんなやなやつなの?
まあ、冗談なのはわかってるけど笑笑
「おい」
『あは、由依が怒った〜』
本当に侑といると調子狂うなぁ
けど、侑なりの緊張の解し方なんだと思う。
器用に見えて不器用なやつだから
『ライブ頑張ろうね、まあ言わなくても頑張るか』
「ふふ、うん。おやすみ」
『おやすみー』
侑のおかげかなんなのかはわからないけど、この日は改名が決まってから初めてゆっくり寝付けた夜だった
「終わったね」
ライブ終わり後、反省会を終え帰り支度している侑に声をかける
『うん。けど、これからが始まりだから』
靴紐を結びながらそんなことを言う侑
どこまでもストイックでこちらまで気が引き締まってくる
「ん、そうだね…」
『お腹すいた…ご飯行こ』
ニカっと笑った侑はそう言った
ラストライブ中の苦しそうな顔からは想像できないほど清々しい笑顔だった
『由依、好きです付き合ってください』
正直急すぎて頭が回ってなかった。
ご飯食べたあとちょっと公園に寄って2人で、思い出話に花を咲かせていたところだったし。
酔いが回ってふわふわしてた頭も今ではスッキリと覚めてしまったようだ。
「えっと…」
『返事は今じゃなくてもいいから』
嫌だ。今伝えなきゃいけない。今までだって伝えなきゃって思ったことは伝えた方が良かったことばっかりだった。
「待って…!今返事するから」
『え…わかった、、』
「私も好き。支える自信はまだないけど、頑張るから侑のそばにいたい。これからは1人で悩まないでほしい」
『…ありがとう。いいんだよ、支えるとか支えられるとか。出来る人がすればいいの。由依はもういっぱい背負ってるでしょ?由依こそ1人で悩まないでね。約束…』
「ん」
どこまでも優しい侑
差し出された小指を握ると笑ってくれる侑。
いつまでもどこまでもその柔らかな笑みを見ていたいなって思った
おまけ
『なんでOKしてくれたの?もう少し落ち着いたら返事くれると思ったんだけど』
「今伝えなきゃって思ったから。それに侑には侑の考えがあってこのタイミングで言ってくれたんだろうなって。」
『ふふ、うん。そっか、やっぱり由依には伝わるのか』
「なにニヤニヤしてんの。帰るよ」
『ん、帰ろー。あ、今日お泊まりする?』
「ん、する」
『わーい』
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