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「中嶋ちゃん」
急に藤吉さんから名前を呼ばれ腕を掴まれる。急な行動に驚くけど、まあ、そこさくでもあった夏鈴ミステリーというものなのだろう。
『わ〜急になんですか〜?もーびっくりしたじゃないですか〜』
「…」
『え、急に腕掴んで無言で見てくるの怖いって天さんと言ってましたよね…?めっちゃ怖いんですけど』
「…(ジーッ)」
『あの…パッ、あ、離した…え?ほんとなんなんですか?』
守屋「優月ちゃん、あれを理解するのはフェルマーの最終定理を解くのと同じくらい難しいよ?」
麗奈さんがそんなことを言ってるけど、確かに思い返すと今日も麗奈さんが挨拶してたら返事をすることなく10秒くらい無言で見つめてたなと。
『だけど、流石に怖いですよ?』
守屋「ふふ、そうだね。だけど、優月ちゃんにしてくるの何気に初めてなんじゃない?」
言われてみればそうかもしれない。恋は向いてないで優と私と藤吉さんでユニットを組んだときもこんなことはなかった気がする…。いや、あったのかもしれないけど。
守屋「夏鈴ちゃん、もしかしたら優月ちゃんとお話ししたいのかもしれないね」
そう言い残して去っていった麗奈さんの後ろ姿を見ながら
「藤吉さんが?わたしと?仲良くなりたい…?」
とグルグルと悩み始めた。
実は私も藤吉さんのことが気になっていて、話す糸口が見つからず悩んでいたところだった。
次こそは…藤吉さんと距離を縮めたい…
中嶋ちゃんのことが最近気になっている。
すごくいい子だし、すごくいい子だし、、、お話ししてみたいなと。
ユニットを組ませてもらったときは、あまり話すことのない二人と息を合わせるのに集中してて、あまりどういう人なのかまで知ることができなかった。
ただユニットがきっかけで中嶋ちゃんのことを眺めることが増えて、普段はだいぶおちゃらけてるように見える彼女が人一倍努力していて、メンバーだけでなくてスタッフさんにも目配せして場を和ませていることに気づいてからもっと話しておけばよかったとつくづく後悔した。
普段話すようなタイプの子じゃないから話すきっかけが分からず同期にするように腕を掴んでみたものの何も進展せず…
田村「夏鈴ちゃーん、、あれ?どないしたん?なんか悩んでるん?」
グルグルと考えていると保乃が話しかけてくれた。こういう人との関わり方については保乃の方が知ってそうだし聞いてみようかな。
『中嶋ちゃんとお話ししてみたくて』
田村「おぉ!そうなんや…!それはまたなんでなん?」
『カクカクシカジカデ……』
事の経緯を伝えると、は〜!なるほどな!それは気になっちゃうよな〜なんて相槌を打つ保乃
田村「保乃はな?優月ちゃん話しやすい方やからそのまま話しかけるのがいいんかなと思うんやけど〜、」
『話すネタが…』
田村「あぁ〜、なるほどな…。うーん、まあなんとかなるんちゃう?」
『え?』
田村「優月ちゃんから話振ってくれるで?きっと。それに答えるのからでもええんちゃうかな〜って保乃は思うで」
まあ、確かに…中嶋ちゃん優しいし何かしら返してくれるだろうな…
『話しかけてみる…』
田村「うん、夏鈴ちゃんやったら大丈夫やから。いってき」
『中嶋ちゃん』
「うわっ!なんですかまたいきなり〜!笑ビックリするじゃないですか〜」
『……』(無言&ガン見)
「藤吉さんお話ししましょ?手は…うーん、まあこのままでもいいですけど。」
『うん…』
なんやかんや中嶋ちゃんの方から話題を振ってくれて普通にお話しできてる。
やっぱり不思議な子やなぁと。人によって話す話題変えたり、話し方が柔らかかったり居心地が良くてもっとお話ししてみたい。
増本「天さーん行きますよー!」
山﨑「よし、こーい!!」
「なんかボール投げてますね笑笑」
室内だというのにあの二人は本当に元気がいいなぁと呑気に思っていた。
山﨑「あ、綺良ちゃんそっちは…!!」
増本「あ!藤吉さん…!避けて!!!」
綺良ちゃんが投げたボールがスローモーションでこちらに飛んでくるのが見えている。
動かないといけないと思いつつも体はいうことを聞いてくれない。
もう無理だと目を瞑って衝撃に備える。
『……、、あれ?』
「藤吉さん大丈夫ですか?」
来るはずの衝撃が来ないと思ったら中嶋ちゃんが受け止めていてくれたようだった。
『う、うん。中嶋ちゃんは?怪我してない?』
「はい!ゆーづはバッチリです!」
ニッコリと笑う彼女は変なポーズを決めていてなんだか面白かった。
ちなみに綺良ちゃんと天ちゃんはマネージャーさん達にしっかり叱られていた。
田村「で、好きになったと」
『うん…』
田村「夏鈴ちゃんて意外と乙女なんやな。」
否めないのが悔しいところではあるが、好きになってしまったのは仕方がないもので。逆に話しづらくなってしまった。
田村「優月ちゃん優しいからなぁ、好きって言っても何かしら返事はしてるくれると思うし、もしダメやったとしてもそこは割り切って接してくれるタイプやろ?もうガッっていっちゃったらええんちゃう?」
またこの人は…他人事だと思って大それたことを……
田村「いや、ほんまに!保乃案外上手く行くと思うねんけどなー。やってみるのもありやと思うで?」
ガシッ
『え?藤吉さん?』
「……」ジーッ
『お話ししますか?』
「……」プイッスタスタ
え?
つい最近まで楽しくお話しできてたのに、どうしてこんなことになっちゃってるんやろ…?
守屋「優月ちゃん〜この前はラヴィットありがとうね〜」
『こちらこそありがとうございました!』
守屋「うちの夏鈴ちゃんと最近仲良くしてくれてるって聞いたんだけど」
『そうなんです。あ、けどさっきいつもの腕ガシとガン見されたのでお話ししたいのかなと思って話しかけてみたらそのままどっかいっちゃって……』
守屋「ほぉ〜??」
『あの、実は私藤吉さんのこと気になってて…それで最近お話しできるの嬉しくて腕ガシとかガン見とかも嫌じゃなかったんですけど、なんか自分だけだったのかなって…』
なんだか自分に自信がなくなってしょんぼりしてしまう。
やっぱり私とお話しするの楽しくなかったのかなぁ。
守屋「そんなことないよ…夏鈴ちゃんきっと恥ずかしいだけなんだよ♡夏鈴ちゃんも優月ちゃんのこと大好きだろうしそんなこと気にせずお話ししてあげて?♡」
「中嶋ちゃん」
『なんですか、藤吉さん。』
「……」
『あんまりかわいいことばっかりしてるとゆーづも手加減しませんよ…?』
掴まれた腕ごとこちらに引き寄せ、お互いの顔が触れ合うほどまで距離を詰める。
「…っ!」
『藤吉さん…中嶋ちゃんじゃなくて優月がいいです。』
「え?」
『優月って呼んでください…』
「ゆ…優月ちゃん」
『ふふっ、はい、優月ちゃんです』
二人が付き合って二期と三期にいじられるのはまた別のお話。
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