藤吉夏鈴ちゃん
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私は藤吉夏鈴のことが好きだ。
いつから好きかなんてわからないけど独特の雰囲気と内に秘めた熱い感情のギャップに惹かれるのは最早予定調和だったのかもしれない。
夏鈴は自分から話しかけるタイプではないし、私も同様に積極的に人に話しかけには行かない方だと思う。話したい気持ちはあるけど、なんかこう憧れというか、そういう気持ちが先行してしまって声をかけられない。
松田とか井上とかならダル絡みできるんだけどなぁ……まあ、あの子たちのコミュ力ありきで何だけども。
だから、いつもこうして夏鈴のことを観察してる。一歩間違えれば犯罪者…なのはわかってるけどまあ同期だし。
いつもヘッドホンで音楽を聴いていたり、机に突っ伏したり、松田や保乃、ひかるや天ちゃんにちょっかいをかけられていたりしている夏鈴を見るのは楽しい。
いろんな表情の夏鈴がいて、いつか自分にだけ見せてくれる表情があればいいのになぁなんて願うだけ無意味な願望を抱いてみたりもする。
ーーーー
「期待しちゃうかもよ?」
『期待…してみて?』
あのとき本当に人生で一番の勇気を出したと思う。
自分らしからぬ物言いに自分でも驚いたけど、たまには自分の感情に素直になってもいいのかなぁと。
期待してくれるなら、その期待が何なのかは一体絶対なんなのかわからないけれど、その先にある想いが私と一緒なら嬉しいなとか。珍しく目を合わせて、まっすぐな夏鈴の眼差しが優しさに満ち溢れてて胸がいっぱいになったなとか、思うことはいっぱいあって。
誘ったからには楽しませたいし、何か進展するきっかけになればいいなと思ってた。
「お待たせ」
『ん…メリークリスマス』
「ふふ、メリークリスマス」
行こっか。なんて言いながら一歩先を歩く侑の後ろについていく。
どうやら今日は侑が引っ張っていってくれるらしい。
基本的に私も侑も一人行動が好きで滅多に遊びに行ったりとか楽屋でわちゃわちゃするとかはないけど、なぜか目が惹かれるメンバーだなとはずっと思っていた。
パフォーマンスもすごく好きで。こううまく言葉では言い表せない気がするけど一つ一つに感情とか思いとか人一倍こもってるところとか絶対に手を抜かないところとか。
手の動き一つをとってもこだわり抜くところとか、全てがパフォーマンスに表れていて丁寧なのにダイナミックでなのに繊細で。
目を奪われる、そんなパフォーマンスだと思う。
クリスマスを一緒に過ごしたいだなんて嬉しいこと言ってくれて。
まあ実際には歌番組があったり色々あってイブでもなんでもないけどこうして2人でそういう日に出かけることがなんだか嬉しかった。
誘ってくれるなんて思っていなかったから驚いたけど、驚きよりも嬉しさが勝っているのを感じずにはいられなかった。
期待しちゃうかもしれないよ?だなんて自分らしくないこと言ってしまったのも驚きの所為なのかもしれない。
自分の気持ちを話すのが苦手な侑はみんなとわいわいしてるときでも自分がどうしたいのかはあんまり主張しない。本当にthe日本人みたいなタイプで、自分の気持ちに嘘をつきたくない自分とはいい意味で逆だなぁと。
話しかけられたらみんなと楽しくできちゃうタイプなのに自分からはグイグイ行かないところも、気づいたらぼーっとしてて何考えてるかわかんないところも、実はずーっと気になってて。もっと話したかったけどなかなか話せずにいた。
『夏鈴、手寒くない?』
「んー、そんなに?なに?寒いん?
『え?あー、ちょっとだけ?』
「ふーん?」
『…』
さっきから手を繋ごうとしてるの見えてるで?
ただ『そんな関係でもないのに手繋いでいいのかな。いやじゃないかな。』って思ってるの、がすごい伝わってくる。だって手がグーパーグーパーを繰り返してるから。…でもさ、たまにチョキが入るのはなんでなの?
こういう変なところも侑のいいところだと思う。
触れるか触れないか。繋ぐか繋がないか。そんなこんなでお店の前についた。
なんだか不完全燃焼…、まあ、私たちらしいからよしとしましょう。
『2人で予約してる有馬です。』
「お席ご案内します。」
『夏鈴何飲む?』
「ん〜ビールかなぁ」
『おっけー……』
「お飲み物はお決まりですか?」
『ビールとリンゴジュース一つずつお願いします』
「かしこまりました」
え…リンゴジュース?
こんないい雰囲気のお店予約してくれて、落ち着いた感じで行きはまあ手繋ぐかどうかみたいなことはあったけどエスコートしようとしてくれてたのにリンゴジュースなん?いつもはファンの方にギャップがすごいって言われる私だけど今日は侑のギャップで胸が苦しくなってきてるかも。
『絶対「リンゴジュース頼むんだ」って思ってるでしょ?』
「え、うん。だってこんなにいい雰囲気で大人っぽい格好なのにリンゴジュースは笑笑」
『いーのー。けど子供すぎたかな』
『ジンジャーエールとかのがよかったかなぁ』とか変なところで反省しすぎるのもほんとに真面目さが出てる。
「いいんやない?リンゴジュース美味しいし。」
『ふふ、うん。ありがとう。そうだね。夏鈴はビールか。ふふ、大人だね』
「そう?侑も打ち上げで飲む時あるやん。今日飲まへんの?」
『んー、まあね。今日はいいかな〜』
「ふーん?」
料理が運ばれてきても会話は途切れことなくむしろ弾んでいくばかりで時間はあっという間に過ぎ去っていった。
コースも終盤を迎え、デザートで落ち着いてきたもののいい感じにアルコールが回ってせいか頭がふわふわして気持ちがいい。
お会計も済ませて外に出てしばらく侑に身を任せついて行くと気づいたら駐車場にいた。ん?なんで駐車場?
『夏鈴?もうちょっとだけ時間いい?』
「ん?ええで〜どっか寄るん?」
『ふふ、ちょっとさ夜の街ドライブしようよ』
そこでようやく侑がお酒を飲まなかった理由がわかって。
ニコッとイタズラな笑顔でドライブに誘ってくれる侑。
今日この日のこと色々考えてくれてたんだなぁって嬉しい気持ちになる。
「どこ行くの?」
『んーっとね、ちょーっとだけ遠いんだけど、私がよく行くところ』
ふーん。どこなんだろ。けど、侑が普段行ってるところは気になる。だってさ、自分のことあんまり話さないタイプだから侑のことよく分からへんし、これは侑のこと知るチャンスやん?
『じゃあしゅっぱーつ』
眠かったら寝てていいからね。なんて優しく言われて、心地よい揺れと共に気付けば微睡んでいた。
『夏鈴?着いたよ。起きれそう?』
「んん……」
『ふふ、ううん。寝てるところ起こしちゃってごめんね?これ、寒いから使って?』
いつのまにか眠っていたらしく目的地に着いていた。
侑の上着を羽織ると車に乗った時に朱音から手渡されたブランケットと同じ侑の匂いがして落ち着く。しかもあったかい。もこもこや。
『ここね、いつか夏鈴連れてきたいなって思ってたんだ。』
「わ〜…綺麗、、」
夜景が綺麗に映し出されていて、クリスマスのイルミネーションとはまた違った感動がある。
『あんまりさ、人多いの得意じゃなくて。その、本当はイルミネーションとかのがよかったかなぁなんて思ってたんだけど。夏鈴と行くならここがいいなって。付き合ってくれてありがとね』
「ふふ、ううん。こんな景色見せてくれてありがとう。夏鈴も侑と見れて嬉しいで?」
『そう言ってくれて嬉しいよ。夏鈴、今年も色々ありがとね。まだお仕事あるけど笑笑』
「こちらこそ…。残りの仕事も頑張ろうね」
『うん。ねえ、よかったらうちで飲み直さない…?』
「ふふ、いいよ。夏鈴ちにしよ?最近買ったお酒が美味しかったから一緒に飲もうや」
『え、夏鈴の家ってメンバー出禁じゃなかったっけ』
「侑は別やから、来て?」
少し強めの眼差しで言うと元から断るつもりがなかった侑は嬉しそうに『もちろん行くよ』と言い車を走らせた。
『おじゃましまーす』
「そっちが洗面だから手洗いしてきて」
『はーい。ありがとう』
夏鈴の家初めてきた。
なんかシンプルって感じ。置物とかインテリアとか所々に拘りが窺えるお部屋で微かに香るお香の香りが落ち着く。
『かりーんちゃーん足も洗っていい?』
「ふふ、理佐さんちじゃないからそこまでしなくてもいいで?」
『夏鈴の家汚すわけにはいかないからね〜』
「ふふ、じゃあそうして?」
『ありがとう〜』
理佐さんちに遊びに行くことが何回かあって、本当に足洗わないとめちゃくちゃうるさいから足洗わないとダメな人になっちゃった。
『夏鈴のおすすめのお酒ってどれ?』
夏鈴は話に聞いていたようにお酒に強いらしく、それに加えて実家が飲食店経営してるのもあって色んなお酒が並べられたゾーンがあった。
「これなんやけど飲めそう?」
『飲めるよ〜夏鈴って結構渋いんだね』
「え?そう?」
『ふふ、うん。私ソーダ割りで飲みたいんだけど夏鈴どうする?』
「おんなじので」
『はーいじゃあ作っちゃうね〜、道具借りるよ?』
「うん」
夏鈴おすすめのウィスキーはうちのお父さんが美味しいと言っていたものと一緒で。味覚が大人なんだなぁとつくづく思った。
帰りがけに買ってきたソーダで割った夏鈴のおすすめのウィスキーは今までに飲んだことないくらい飲みやすくて美味しかった。
『うっま!めっちゃくちゃ美味しいねこれ』
「ふふ、よかった。口に合わんかったらどうしようかと思ってた。」
『夏鈴のセンス抜群だわ…めっちゃ美味しい〜』
「よかった。」
お酒が入ると眠くなっちゃうタイプでずーっと微睡みながら夏鈴と話し続けてた。
『今年さ、結構活動しんどくて何度も立ち止まりかけたんやけど夏鈴がいてくれたけん何とか走り続けられたっちゃん…本当にありがとう』
「ん…力になれてたならよかったよ」
酔っ払った侑をしっかり見るのは初めてで、地元の方言出ちゃうんだとか、ずーっと目が眠たそうにしてるところとか可愛いなぁって。
『そういえばさ、夏鈴ピアス開けてたよね』
「ん?それがどうかしたん?…っ、なに?」
『いや、いいなぁと思って』
急に距離を詰めてきたと思えばピアスホールを撫でてきて。侑ってこんなグイグイくる人じゃないのに。
「侑も開ければ?」
『ふふ、怖いからいい〜』
「耳くすぐったいから手退けてくれん?」
『あぁ、ごめん。』
「ん。今日さ泊まっていきなよ。眠いんやろ?」
『んー……あ、待ってこれだけ渡したい』
『メリークリスマス夏鈴、今日は一緒に過ごしてくれてありがとう』なんて言いながらプレゼントをくれた侑。
「え〜ありがとう、開けてもいい?」
『うん。』
「ピアス?」
『ふふ、うん。もう塞いだのかなって思ったんだけど、まだ大丈夫そうだったから安心してあげられるよ』
だからさっき耳触ってきたのか。
変にドキドキしてしまってなんか悔しい。
「そういうこと…ありがとう。大事に使う」
『ふふ、ありがとう』
「まだ用意できてないんやけど、プレゼント何がいいとかある?」
『え、いいよいいよ。あげたくてあげただけだし気にしないで?』
『お風呂先入っていい?』とか言ってどんどん寝る準備を進めていく侑。
気にしないでとは言われても、元から渡したかったけど渡せてないだけだからどうせ渡しちゃうんだよね。
まあ、年末年始もまだ会えるしいっか。
今はもう少し侑と二人だけのほろ酔い空間を楽しみたいや。
Hono Tamura
同期の間では侑と夏鈴ちゃんのことについてみんな噂してる。当の本人たちは全然気づいてないようやけど。
井上「もどかしいよなあの二人」
武元「この前お泊まりまでしたらしいのにな。」
井上「お泊まりくらいでぎゃーぎゃーいう歳でもないやろ?」
武元「井上はわかってへんなぁ、、好きな人に対してどんな感情持ってる?」
井上「えーなんやろ、好きみたいな」
武元「いや、そうやけども。こうさ、なんかもっと触れたいなって思うわけですよ」
井上「っほ〜?…あれ?夏鈴やんどうしたん?」
紅白の出番が終わり、ハッピーニューイヤーっていうやっと終わってみんなそれぞれが何するかなぁってなっとったところで唯衣ちゃんと井上がなんや言うてるところに夏鈴ちゃんがきた。あれまずいんちゃう?しらんけど
「あの…ちょっと相談があって」
夏鈴ちゃん絶対相談する相手間違えてるで。
よりによって一番話しちゃいけん人たちやろ。まつりちゃんおらんからギリギリ命拾いしたなってところやけど。
井上「え〜珍しいやん、どうしたん?うちらでよければでんでん話聞くで」
井上の滑舌は今日も絶好調のようやな。
「その、侑の好きなものってなに?」
武元「は?」
井上「え?」
井上「そんなの一つしかないやろ、かり「そそそそそ、そうやな〜食べ物とかってこと?」
井上が危うく言っちゃいそうになったけどナイス唯衣ちゃん。ほんまに井上はあぶなかっしいわ。危なっかしいのは滑舌だけにしてや?
「ん〜?食べ物とかじゃなくて物とか…そっち系で」
武元「え〜なんやろ…保乃ちゃんとかなら割といつも一緒におるからわかるんやない?おーい、保乃ちゃーん」
田村「はーい、どうしたー?」
武元「夏鈴が侑の好きなもの聞きたいんやって。」
田村「侑の好きなものか、そうやな〜なんやろなぁ」
「え、これ大丈夫?保乃ほんとに知ってるん?」
田村「ごめんな?もうちょっとだけ待ってな?……あ!そういえばアクセサリーとか好きやったと思うで!前にネックレス渡したらめちゃくちゃ喜んでくれて毎日つけてくれてるねん。…ぁ、」
武元「ちょ、保乃ちゃん…」
「…ありがとう、」
田村「う、うん。頑張ってな!」
やばい夏鈴ちゃんにそんなこと言ったら絶対嫉妬するってわかってたのについ口が滑ってしまった。
武元「夏鈴嫉妬深いで多分。」
田村「やんな…うわー、保乃やってもうたわ。」
夏鈴ちゃんの何ともいえない表情が頭に浮かぶ。
けど、多分やけど夏鈴ちゃんからのプレゼントやったら侑何でも喜ぶと思うねんな。
あの二人が結ばれるといいな。
Karin Fujiyoshi
侑がずっとつけてたネックレス保乃があげたやつやったんや。
へー…あの二人ってそんなに仲良かったんやな。
夏鈴意外に侑のこと何も知らんのやな。知ってる自信あったんにな…
年末の番組が終わって保乃たちとそんな話をして、気づけばぼーっとそんなこと考えてた。
メンバーと一緒に無事年を越せて嬉しいなぁなんて思いと保乃への羨ましさとかよくわかんない気持ちが入り混じって胸が苦しい。
『夏鈴、?このあと時間ある?』
「…ん?うん、あるで」
『初詣行かない?まだ人多いかもだけど』
最近侑が夏鈴のこと誘ってくれてるの増えてる気がする、
自販機とかケータリングとかことあるごとに
『夏鈴〜一緒行かん?』って声をかけてくれる。
大人しい人だなぁって思ってたけど意外と話すと面白くて、人と話してるところだったり一人でいるところ見てるだけでは人となりはわからないものだなぁと思った。
「…うん、行く」
『やった、このまま行く?一旦帰る?』
「このままでええで〜、、そろそろ出る?」
『うん、そうしよっか。みんなお疲れ様でした〜今年もよろしくお願いします〜』
「お疲れ様です、よろしくお願いします」
「「よろしく〜」」
「「お疲れ様〜」」
改めて新年の挨拶みたいなのも終えて楽屋を後にする。
侑の首には今日もゴールドのネックレスが光っている。
『…?なんか首についてる?』
あまりにも見過ぎていたらしく首を傾げながら不安そうにこちらを見てくる侑。
「ううん、ネックレスずっとつけてるよなぁって」
『あぁ、これね。保乃ちゃんがくれたやつなんだよね〜。これ結構華奢な感じじゃん?だから外すと無くしそうでずっとつけてるの』
「ピアスやったら失くさへんで?」
『たしかにね〜…じゃあ夏鈴開けてくれる?』
え?夏鈴がそんなことしていいん?
好きな人の身体に傷をつけるとか…どうなんそれ。
好きな人は傷つけたくないタイプなんだけど。
それに、前言ってたんやん怖いって。提案しといてなんやけど。
「怖いんでしょ?」
『夏鈴となら怖くないよ?』
何なんですかこの子。最近夏鈴に対して積極すぎじゃない?
真っ直ぐな目でそんなこと言わないでよ。
夏鈴の信念揺らいでしまうやんか。
「そんなに開けたいなら病院で開ければ?」
『お正月だから病院空いてないよ。』
「もう少し待ったらいいやん。」
『ううん、もう今すぐに開けたいから。』
「…わがまま」
『ふふ、わがままでごめんね?だからさ、夏鈴に開けて欲しい。』
急に招いた割に片付いている部屋はまるで元々私がここにくることを想定されていたか疑問に思うくらいで。
上京したては侑はどちらかというとお片付けが苦手なタイプやったから正直今夏鈴驚いてる。
「掃除できるようになったんやな」
『んー?もう大人だからね〜ちゃんと片付けてるよ。ソファにでも座っといてよ。氷とか準備してくる』
「ん……」
『よーし、こんなもんでしょ。夏鈴ほんとにいいの?』
「いいのって…いいかどうかはそっちの方でしょ?まるでこっちが開けてもらう立場みたいな言い方してるけど。勢いだけで後悔しない?夏鈴はそこだけが不安なんだけど」
『大丈夫…大好きな夏鈴に開けてもらえれば痛いものなんて痛くないか、、ら……ぁ』
「いま、なんて?好き、、?夏鈴のこと?」
『んー?なんてー?さあ、さっさと開けよう』
「逃さへんで。答えてちゃんと。夏鈴のことどう思ってるん?」
今ここで言わなかったら、きっとこの先も曖昧にされそうで嫌やった。
自分から改めて言う勇気もないから絶対にこの瞬間を逃したくない。
『…好きだよ。めちゃくちゃ好き。その、、同期としてとかじゃなくて夏鈴そのものが好き。…あー!もう、、なんでこんなこと』
顔を真っ赤にして思いの丈をぶつけてくれた侑
夏鈴も同じ気持ちやで?
「夏鈴も好きやで?…」
『え、嘘やん。』
「こんなところで変な嘘つかないよ。ずーっと気になってた」
『え、え、ほんとに?』
「うん、ほんと」
『うわー…なんかもうちょっとさ気持ち伝えるにしてもちゃんと伝えたかった。』
「改めて言われるよりサラッと言われたほうが嬉しいで?」
『そうなの?じゃあいっか…はい、開けて?私の彼女さん?』
「…もう、はい、いきまーす…」
『…っん!………え、終わった?』
「うん、次逆ね〜……はい、終わり」
『全然痛くなかった…夏鈴さすが…さすがうちの彼女』
「なんなんそれ笑侑って意外と変なこと言う子なん?」
『え〜そう?』
「うん…けど、なんかいい、、その、うちの彼女みたいな」
『みたいなってなん?笑笑彼女やないと?』
「彼女やけどさ?」
『ふふ、照れてんの?』
「なー、ほんまにもう…最近キャラ変わりすぎやで?」
『え〜嫌い?』
「んなわけないやろ…」
『ふふ、』
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