姓は「矢代」で固定
第3話 長州訊問使
混沌夢主用・名前のみ変更可能
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***
弥月side
頭を鈍器で殴られたような…脳をかき回されるような感覚だった。
隣にいる人を振り向く。知らなかったはずがない。
「なんで…」
なんで、私じゃないんですか
最初にそう思ったけれど、彼の意図は分かった。
烝さんは私を『戦場に連れて行きたくない』と思うはずだ、と。
特使は公式には近藤局長と伊藤参謀、他数名の隊士の構成であり、その半分は諸士調役兼監察方から選ばれていた。ただ、烝さんと服部さんは隠密部隊とのことで、特使とは別動隊として動くと。
どちらにしても私は含まれていなかった。
特使は打ち合わせをするからと、それ以外の者には解散の指示がある。各々が午前の巡察だったり、自室だったり、稽古へと向かっていく。
弥月は烝の袖を握る。理由を分かっていても、『なぜ』と聞いた答えが欲しかった。
彼は変わらない表情でこちらをチラとだけ見て、フルリと首を振る。
「――っ、私が…!」
監察方として二名が組むなら、私の方が仕事がしやすいはずだ。それなのに、私は選ばれなかった。
「烝さん!」
「行くよ」
段々と人が減っていく中、立ち上がれない私に声をかけたのは沖田さんだった。
「待…っ…だって…!」
「言葉が続かないのは分かってるからでしょ。行くよ」
彼に引っ張り上げられる。
「でも…!」
痛いほどに強く掴まれていた。沖田さんは広間の外へと真っ直ぐに向いているけれど、どうして彼が平然とここを去れるのか分からない。
特使の一人に、一番組の大石伍長が選ばれた。近藤さんは沖田さんをここに置いて、長州へ向かう。
「沖田さんだって、聞きたいことあ」
「煩い。斬るよ」
脅しにグッと言葉を飲み込む。
恐いわけじゃない。彼も納得しているわけじゃないのだと気付いた。
弥月は沖田に手首を引っ張られながら、後ろを振り返る。立ち上がって前へと進むすすむの瞳は、彼女ではなく局長を映していた。
***
弥月side
頭を鈍器で殴られたような…脳をかき回されるような感覚だった。
隣にいる人を振り向く。知らなかったはずがない。
「なんで…」
なんで、私じゃないんですか
最初にそう思ったけれど、彼の意図は分かった。
烝さんは私を『戦場に連れて行きたくない』と思うはずだ、と。
特使は公式には近藤局長と伊藤参謀、他数名の隊士の構成であり、その半分は諸士調役兼監察方から選ばれていた。ただ、烝さんと服部さんは隠密部隊とのことで、特使とは別動隊として動くと。
どちらにしても私は含まれていなかった。
特使は打ち合わせをするからと、それ以外の者には解散の指示がある。各々が午前の巡察だったり、自室だったり、稽古へと向かっていく。
弥月は烝の袖を握る。理由を分かっていても、『なぜ』と聞いた答えが欲しかった。
彼は変わらない表情でこちらをチラとだけ見て、フルリと首を振る。
「――っ、私が…!」
監察方として二名が組むなら、私の方が仕事がしやすいはずだ。それなのに、私は選ばれなかった。
「烝さん!」
「行くよ」
段々と人が減っていく中、立ち上がれない私に声をかけたのは沖田さんだった。
「待…っ…だって…!」
「言葉が続かないのは分かってるからでしょ。行くよ」
彼に引っ張り上げられる。
「でも…!」
痛いほどに強く掴まれていた。沖田さんは広間の外へと真っ直ぐに向いているけれど、どうして彼が平然とここを去れるのか分からない。
特使の一人に、一番組の大石伍長が選ばれた。近藤さんは沖田さんをここに置いて、長州へ向かう。
「沖田さんだって、聞きたいことあ」
「煩い。斬るよ」
脅しにグッと言葉を飲み込む。
恐いわけじゃない。彼も納得しているわけじゃないのだと気付いた。
弥月は沖田に手首を引っ張られながら、後ろを振り返る。立ち上がって前へと進むすすむの瞳は、彼女ではなく局長を映していた。
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