姓は「矢代」で固定
第八話 届かない距離
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***
井ノ上が千鶴を部屋に送っている間、それぞれに思いを巡らせていたのだが。井ノ上が戻って来てすぐに、近藤が「俺は思ったんだが…」と、真っ先に話を切り出した。
「…当たっても、当たらなくても、それを恨む方が間違ってる……占い、なのかもしれんな……最初から俺達はそれに期待してなかったのに、後からそれを責める方がおかしい」
近藤がポツリポツリと言ったそれに、噛みつくように藤堂は言う。
「違うだろ!? 弥月が知ってるなら、それは事実じゃん!」
「…知らないと言っていた」
平助の意見に反発するのではなく、いつも通り淡々とした口調で、斎藤は言葉を並べた。
「今回はそうかもしれないけどよ、これからだよ!あいつ、絶対なんか知ってるじゃん!」
斎藤へ言の矛先を変えて、身体ごと振り返った平助に、斎藤の横にいた沖田はやや呆れたように話す。
「じゃあ平助は、弥月がどんなに突拍子もないことを言っても、それは絶対起こるからって信じるの? 彼、いつも訳分かんない話ばっかりするのにさ」
「そういう話じゃねーじゃん! もし弥月が今回みたいなことを前もって言ってたなら、注意したりとか、危険だからって人数増やしたりとかするだろ!?」
「…平助、矢代はなにも知らないと言っている。知らないことは話せない」
「だから、次からの話をしたいんだって!――って言うか、そもそも、それ信じろっていう方が無理だろ!?自分に都合悪くて話したくないから言った、ただの言い訳かもしれねぇじゃん!」
「…あのさ、平助。自分の言ってる事、ムチャクチャなの分かってる? 弥月君が『知ってる』って言えば、未来に起こることだって信じるくせに、彼が『知らない』って言ったのは信じてないじゃない」
「そうじゃなくてさ! 全部、事が起こる前に教えろよって話だろ!」
「…知らない事を教えろって方が無理じゃない」
「平助…少し冷静になれ」
頭に血が上っている藤堂との話は、延々として堂々めぐりであった。
そして藤堂が感情的に話すのに対し、二人は呆れだったり、不快だったりな表情で話す。二人が分かったような顔をしていることが、また藤堂を苛立たせていた。
威嚇するような目つきの藤堂へ、無抵抗であることを示すように、沖田は手を広げる。
「わかった、僕は基本的に彼の話を信じてないからね。いつもならそっちの意見だよ」
そこまで沖田が言うと、藤堂もようやく沖田がいつもと違って、弥月を擁護するような立場にいることに気付いたらしい。しかし、藤堂がそれについて問うまえに、沖田は「でもね」と言葉を続けた。
「彼が未来のことを何か言ったとして、彼が僕たちを騙そうとか、自分に都合の悪いことを隠そうとしてる可能性を考えないってこと?」
「――っ、嘘つくなら仲間じゃないだろ!?」
「じゃあ平助は今までもこれからも、弥月君とは仲間じゃないね。あと僕も、嘘吐きだからきっと仲間じゃない」
「――総司…っ!」
藤堂は何か言いたげにはするが、それ以上言葉を並べなかった。
藤堂は曖昧な表現が苦手で、思いや考えを言葉にしようとすると、真っ直ぐ過ぎて自分を縛ってしまう。いつも感情と勢いで動いているから、心に説明をつけられない。本当は誰しもそうなのだけれど、彼は特にそれが下手だった。
だから、沖田は藤堂が弥月を仲間と思っていないことは決してないと、分かっていて揚げ足をとったのだが……弥月が仲間であるのだと、説得する気までは現状なかった。
「信用できないなら、仕事は一切任せるべきじゃないってこと、みんなもやっと分かったんじゃない? ちょっとその辺の人よりは腕が立つだけでさ、当たり前に監察なんて特殊な仕事させてたことが問題なんだよ」
「しかしなぁ……あそこまで小回りが利く人材も、他になかなか居ないものだからな」
近藤がすかさず反論を挟んできたので、沖田は察して口を噤む。弥月の諸事情を鑑みて、彼を“副長補佐”という役職から外したくないのだろう、と。
そして次に、「俺は」と意見を述べたのは斎藤だった。
「…矢代を……腕が立つだけの、ただの一隊士として見るならば……俺は、矢代の扱いは今まで通りで構わぬのではないかと思う。副長が責はないと仰っているのだし、矢代が隊士として指示通りに動いていたことは間違いない」
斎藤が膝に握りこぶしを作って悔いるように語る姿を見て、沖田はわずかに訝し気な顔をして、コテンと首を傾げる。
「思ってたんだけど、はじめ君ってさ……さっき刀抜いて、どうするつもりだったの?」
「矢代が一人で抱えてるものを……俺達とは永遠に共有できないことが、ただ歯痒い……矢代がどれだけ献身的に働こうとも、このままでは永遠にあいつは独りだ。
命の危機に瀕することで、もしかすると…あいつが自身の生にしがみつき、何かを吐露できるのではないかと……その肩の荷を下ろせるのではないかと…思ったが……」
「……うん。僕が止めなくても、間違いなく失敗してたと思うよ。寧ろ、平助がそこに飛び込んでたら、すごいことになってたかもね」
沖田が引き気味の笑い顔で言うと、斎藤はシュンとする。
「で、今後。どうするんですか、土方さん」
「矢代の今後は、山南さんに一任する」
「丸投げですか」
「…文句あるか」
「いいえ? ただ、それでみんな納得するのかなぁと思って~」
沖田が顎を上げて、藤堂たちの表情を確認すると。バツが悪いのか、苦虫を噛み潰したような表情をしている原田と藤堂の間で、永倉は自分に問うように何度か頷いてから視線を上げる。
「憶測だけどよ……俺は、弥月は“自分が何も知らなかったこと”にも詫び入れてたんじゃねぇかと思うから……あいつを責める気にはなんねぇ」
それにハッとした様に、原田と藤堂は永倉を振り向く。
「俺も最初は『もしかして』って疑ったけどよ……だって、おかしくねぇか? あいつ何訊かれても、ずっと謝ってんだぜ? 山南さんの言う事も尤もだし……考えれば考えるほど、弥月はずっと“自分が何も知らなかった”ことを謝ってたように、俺には思えんだよ」
「うむ……俺もそんな気がしている」
永倉の意見に、近藤は同意を示す。それに続いたのは井ノ上だった。
「私も取り立てて咎める気はないのでね……山南君に一任するよ」
そして藤堂達に話しかけるように、井ノ上は続けた。
「仮に、私が矢代君の代わりに同行していたとしても、必ずしも山南君の怪我を回避できたわけじゃないからね。話を聴く限りでは、彼に責任があるとはどうにも思えない」
井ノ上がもう今一度確認したいというように、土方に問うように視線を送ると、土方は深く頷いた。
「もしも、あいつが来るのが、あとほんの僅か早いか、山南さんの刀がもう少し保っていれば…と思う事はあっても、あいつじゃなければ…と思う事はない」
「…思ったんだけどよ。そもそも、弥月が“未来から来た”ことと、そっちを混同することが間違ってんじゃねえの?」
その永倉の言葉が決め手だった。
「―――っいいよ!分かったよ!俺が話をややこしくしたのが悪かったんだろ!?
弥月、なんも知らなかったんだろ!?俺があいつを信じなかっただけじゃんか!!」
立ち上がって叫んで、藤堂はそのまま言い捨てるように部屋を去った。
彼の足音が遠くなる頃に、原田は手を挙げる。その表情は諦めるようなものにも見え、藤堂とは違い、落ち着いた様子で話す。
「あいつが煮え切らねえからって、俺もカッとなったのは悪かった。それに、弥月が腹切る覚悟で謝ってんだって気付いてやれなかった事が、あいつに申し訳ねえ。そこまでするのは、あいつなりの誠意だったんだろうからな。
土方さん達が弥月に非がないって言うなら、咎め無くても構わねえよ」
井ノ上が「謝罪は矢代君に言ってあげなさい」と原田に言うと、原田は頷きながらヒラリと手を振る。
「なんだ、満場一致かぁ」
「…総司は一体どうしたいんだ」
いつもとは少し様子の違う沖田に、斎藤が問うと。沖田は「僕?」と聞き返し、ほんのわずかの間だけ考えた後、いつも通りに含みのある笑みを浮かべる。
「僕は近藤さんに従うよ」
それはある意味、いつも通りの返答であった。そして、現状でのそれに疑問を持ったのは斎藤だけではなかったが、今それを問うのも場違いだと、皆が感じた。
そして、全員の視線が近藤に集まる。
「…みなが別々の意見を持っていても、それはそれで俺は構わない。みな其々に過去があり、考え方が違うのは当然のことだ。ただ、隊務に支障を来たさないことが前提だとは、肝に銘じておいてくれ。ここは一つの組織である自覚を忘れないよう。
…だから、多少なりとも未来を知っているのだろう弥月君へも、事情が違ってもそれは同様だと伝えておく……それで良いか?」
各々が同意のために頷いた。
山南からの達しがなければ、弥月の処遇については現状維持。それは問題を先送りにしたのと大差なかったが、それを皆が希望していた。弥月が永遠に仲間であることを信じたかったのだ。
しかし、組織の配置は変わらずとも、弥月や山南、そして千鶴の存在は、其々の心に一抹の不安の影を落としていた。
井ノ上が千鶴を部屋に送っている間、それぞれに思いを巡らせていたのだが。井ノ上が戻って来てすぐに、近藤が「俺は思ったんだが…」と、真っ先に話を切り出した。
「…当たっても、当たらなくても、それを恨む方が間違ってる……占い、なのかもしれんな……最初から俺達はそれに期待してなかったのに、後からそれを責める方がおかしい」
近藤がポツリポツリと言ったそれに、噛みつくように藤堂は言う。
「違うだろ!? 弥月が知ってるなら、それは事実じゃん!」
「…知らないと言っていた」
平助の意見に反発するのではなく、いつも通り淡々とした口調で、斎藤は言葉を並べた。
「今回はそうかもしれないけどよ、これからだよ!あいつ、絶対なんか知ってるじゃん!」
斎藤へ言の矛先を変えて、身体ごと振り返った平助に、斎藤の横にいた沖田はやや呆れたように話す。
「じゃあ平助は、弥月がどんなに突拍子もないことを言っても、それは絶対起こるからって信じるの? 彼、いつも訳分かんない話ばっかりするのにさ」
「そういう話じゃねーじゃん! もし弥月が今回みたいなことを前もって言ってたなら、注意したりとか、危険だからって人数増やしたりとかするだろ!?」
「…平助、矢代はなにも知らないと言っている。知らないことは話せない」
「だから、次からの話をしたいんだって!――って言うか、そもそも、それ信じろっていう方が無理だろ!?自分に都合悪くて話したくないから言った、ただの言い訳かもしれねぇじゃん!」
「…あのさ、平助。自分の言ってる事、ムチャクチャなの分かってる? 弥月君が『知ってる』って言えば、未来に起こることだって信じるくせに、彼が『知らない』って言ったのは信じてないじゃない」
「そうじゃなくてさ! 全部、事が起こる前に教えろよって話だろ!」
「…知らない事を教えろって方が無理じゃない」
「平助…少し冷静になれ」
頭に血が上っている藤堂との話は、延々として堂々めぐりであった。
そして藤堂が感情的に話すのに対し、二人は呆れだったり、不快だったりな表情で話す。二人が分かったような顔をしていることが、また藤堂を苛立たせていた。
威嚇するような目つきの藤堂へ、無抵抗であることを示すように、沖田は手を広げる。
「わかった、僕は基本的に彼の話を信じてないからね。いつもならそっちの意見だよ」
そこまで沖田が言うと、藤堂もようやく沖田がいつもと違って、弥月を擁護するような立場にいることに気付いたらしい。しかし、藤堂がそれについて問うまえに、沖田は「でもね」と言葉を続けた。
「彼が未来のことを何か言ったとして、彼が僕たちを騙そうとか、自分に都合の悪いことを隠そうとしてる可能性を考えないってこと?」
「――っ、嘘つくなら仲間じゃないだろ!?」
「じゃあ平助は今までもこれからも、弥月君とは仲間じゃないね。あと僕も、嘘吐きだからきっと仲間じゃない」
「――総司…っ!」
藤堂は何か言いたげにはするが、それ以上言葉を並べなかった。
藤堂は曖昧な表現が苦手で、思いや考えを言葉にしようとすると、真っ直ぐ過ぎて自分を縛ってしまう。いつも感情と勢いで動いているから、心に説明をつけられない。本当は誰しもそうなのだけれど、彼は特にそれが下手だった。
だから、沖田は藤堂が弥月を仲間と思っていないことは決してないと、分かっていて揚げ足をとったのだが……弥月が仲間であるのだと、説得する気までは現状なかった。
「信用できないなら、仕事は一切任せるべきじゃないってこと、みんなもやっと分かったんじゃない? ちょっとその辺の人よりは腕が立つだけでさ、当たり前に監察なんて特殊な仕事させてたことが問題なんだよ」
「しかしなぁ……あそこまで小回りが利く人材も、他になかなか居ないものだからな」
近藤がすかさず反論を挟んできたので、沖田は察して口を噤む。弥月の諸事情を鑑みて、彼を“副長補佐”という役職から外したくないのだろう、と。
そして次に、「俺は」と意見を述べたのは斎藤だった。
「…矢代を……腕が立つだけの、ただの一隊士として見るならば……俺は、矢代の扱いは今まで通りで構わぬのではないかと思う。副長が責はないと仰っているのだし、矢代が隊士として指示通りに動いていたことは間違いない」
斎藤が膝に握りこぶしを作って悔いるように語る姿を見て、沖田はわずかに訝し気な顔をして、コテンと首を傾げる。
「思ってたんだけど、はじめ君ってさ……さっき刀抜いて、どうするつもりだったの?」
「矢代が一人で抱えてるものを……俺達とは永遠に共有できないことが、ただ歯痒い……矢代がどれだけ献身的に働こうとも、このままでは永遠にあいつは独りだ。
命の危機に瀕することで、もしかすると…あいつが自身の生にしがみつき、何かを吐露できるのではないかと……その肩の荷を下ろせるのではないかと…思ったが……」
「……うん。僕が止めなくても、間違いなく失敗してたと思うよ。寧ろ、平助がそこに飛び込んでたら、すごいことになってたかもね」
沖田が引き気味の笑い顔で言うと、斎藤はシュンとする。
「で、今後。どうするんですか、土方さん」
「矢代の今後は、山南さんに一任する」
「丸投げですか」
「…文句あるか」
「いいえ? ただ、それでみんな納得するのかなぁと思って~」
沖田が顎を上げて、藤堂たちの表情を確認すると。バツが悪いのか、苦虫を噛み潰したような表情をしている原田と藤堂の間で、永倉は自分に問うように何度か頷いてから視線を上げる。
「憶測だけどよ……俺は、弥月は“自分が何も知らなかったこと”にも詫び入れてたんじゃねぇかと思うから……あいつを責める気にはなんねぇ」
それにハッとした様に、原田と藤堂は永倉を振り向く。
「俺も最初は『もしかして』って疑ったけどよ……だって、おかしくねぇか? あいつ何訊かれても、ずっと謝ってんだぜ? 山南さんの言う事も尤もだし……考えれば考えるほど、弥月はずっと“自分が何も知らなかった”ことを謝ってたように、俺には思えんだよ」
「うむ……俺もそんな気がしている」
永倉の意見に、近藤は同意を示す。それに続いたのは井ノ上だった。
「私も取り立てて咎める気はないのでね……山南君に一任するよ」
そして藤堂達に話しかけるように、井ノ上は続けた。
「仮に、私が矢代君の代わりに同行していたとしても、必ずしも山南君の怪我を回避できたわけじゃないからね。話を聴く限りでは、彼に責任があるとはどうにも思えない」
井ノ上がもう今一度確認したいというように、土方に問うように視線を送ると、土方は深く頷いた。
「もしも、あいつが来るのが、あとほんの僅か早いか、山南さんの刀がもう少し保っていれば…と思う事はあっても、あいつじゃなければ…と思う事はない」
「…思ったんだけどよ。そもそも、弥月が“未来から来た”ことと、そっちを混同することが間違ってんじゃねえの?」
その永倉の言葉が決め手だった。
「―――っいいよ!分かったよ!俺が話をややこしくしたのが悪かったんだろ!?
弥月、なんも知らなかったんだろ!?俺があいつを信じなかっただけじゃんか!!」
立ち上がって叫んで、藤堂はそのまま言い捨てるように部屋を去った。
彼の足音が遠くなる頃に、原田は手を挙げる。その表情は諦めるようなものにも見え、藤堂とは違い、落ち着いた様子で話す。
「あいつが煮え切らねえからって、俺もカッとなったのは悪かった。それに、弥月が腹切る覚悟で謝ってんだって気付いてやれなかった事が、あいつに申し訳ねえ。そこまでするのは、あいつなりの誠意だったんだろうからな。
土方さん達が弥月に非がないって言うなら、咎め無くても構わねえよ」
井ノ上が「謝罪は矢代君に言ってあげなさい」と原田に言うと、原田は頷きながらヒラリと手を振る。
「なんだ、満場一致かぁ」
「…総司は一体どうしたいんだ」
いつもとは少し様子の違う沖田に、斎藤が問うと。沖田は「僕?」と聞き返し、ほんのわずかの間だけ考えた後、いつも通りに含みのある笑みを浮かべる。
「僕は近藤さんに従うよ」
それはある意味、いつも通りの返答であった。そして、現状でのそれに疑問を持ったのは斎藤だけではなかったが、今それを問うのも場違いだと、皆が感じた。
そして、全員の視線が近藤に集まる。
「…みなが別々の意見を持っていても、それはそれで俺は構わない。みな其々に過去があり、考え方が違うのは当然のことだ。ただ、隊務に支障を来たさないことが前提だとは、肝に銘じておいてくれ。ここは一つの組織である自覚を忘れないよう。
…だから、多少なりとも未来を知っているのだろう弥月君へも、事情が違ってもそれは同様だと伝えておく……それで良いか?」
各々が同意のために頷いた。
山南からの達しがなければ、弥月の処遇については現状維持。それは問題を先送りにしたのと大差なかったが、それを皆が希望していた。弥月が永遠に仲間であることを信じたかったのだ。
しかし、組織の配置は変わらずとも、弥月や山南、そして千鶴の存在は、其々の心に一抹の不安の影を落としていた。