姓は「矢代」で固定
第十話 池田屋事件
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***
…あいつら、なんだったの…?
……
「…そうだ! 沖田さん!」
倒れている彼に駆け寄る。
「良かった、生きてる…」
安堵してその場にへたり込む。
先程、返事がなかったから、死んでたらどうしようかと思った。
見ていた感じ、背から飛んで行ったから、頭は恐らく打ち付けていないだろう。取り敢えず横たえて全身を見る。
肩、胸、腕、至るところの服が切れているが、特に大きな切り傷はないようだ。ただ気になるのは、あの馬鹿力に蹴られて、肋骨が折れてるか、内臓が破裂してるか、将又、背骨が折れている可能性があることか。
意識はないが、呼吸はしているし、脈も問題ない。
しかし、そうすると今、自分が処置できることもない。
「担ぎだせるかなぁ…」
そう思って彼を見るが、なにせ大きい。これが烝さんならギリギリ何とかなるが、沖田さんはちょっと無理にしか見えない。
…引きずったら悪化させそうだし、やめとこ
そう思って溜息を吐くと、どっと身体に怠さが訪れる。
…? なんか、疲れた…
特に激しく動いたわけではないが、妙に疲労感が強く、立ったまま壁に背を預ける。
あの赤毛の男がどこからか来たのならば、まだ階下の争いは終結してないはずだから、助けに行かなければ。
……
…やば…眠い……なんで…
けれど、突然に重たくなった身体が言うことを利かない。ズルズルと座り込んでしまうが、横にいる意識の無い彼を守らなければ、という使命感で、なんとか意識を繋ぎ止める。
…? これ、過集中の日の…?
すると間もなく、バタバタとこちらへ走ってくる音が聞こえた。バッと腰に手をかけ、前のめりになって先を睨む。
そして、暗闇に浮かび上がったのは白い襟巻……斎藤さんだった。
「斎藤さん…」
「矢代、無事か!!? 総司!?」
その姿に肩の力を抜く。ぺたんと尻をついた。
階下が一気に騒がしくなり、四国屋に向かった面々の声が聞こえた。斎藤が肩に触れたのに安心して、弥月はそのまま意識を手放した。
***
…あいつら、なんだったの…?
……
「…そうだ! 沖田さん!」
倒れている彼に駆け寄る。
「良かった、生きてる…」
安堵してその場にへたり込む。
先程、返事がなかったから、死んでたらどうしようかと思った。
見ていた感じ、背から飛んで行ったから、頭は恐らく打ち付けていないだろう。取り敢えず横たえて全身を見る。
肩、胸、腕、至るところの服が切れているが、特に大きな切り傷はないようだ。ただ気になるのは、あの馬鹿力に蹴られて、肋骨が折れてるか、内臓が破裂してるか、将又、背骨が折れている可能性があることか。
意識はないが、呼吸はしているし、脈も問題ない。
しかし、そうすると今、自分が処置できることもない。
「担ぎだせるかなぁ…」
そう思って彼を見るが、なにせ大きい。これが烝さんならギリギリ何とかなるが、沖田さんはちょっと無理にしか見えない。
…引きずったら悪化させそうだし、やめとこ
そう思って溜息を吐くと、どっと身体に怠さが訪れる。
…? なんか、疲れた…
特に激しく動いたわけではないが、妙に疲労感が強く、立ったまま壁に背を預ける。
あの赤毛の男がどこからか来たのならば、まだ階下の争いは終結してないはずだから、助けに行かなければ。
……
…やば…眠い……なんで…
けれど、突然に重たくなった身体が言うことを利かない。ズルズルと座り込んでしまうが、横にいる意識の無い彼を守らなければ、という使命感で、なんとか意識を繋ぎ止める。
…? これ、過集中の日の…?
すると間もなく、バタバタとこちらへ走ってくる音が聞こえた。バッと腰に手をかけ、前のめりになって先を睨む。
そして、暗闇に浮かび上がったのは白い襟巻……斎藤さんだった。
「斎藤さん…」
「矢代、無事か!!? 総司!?」
その姿に肩の力を抜く。ぺたんと尻をついた。
階下が一気に騒がしくなり、四国屋に向かった面々の声が聞こえた。斎藤が肩に触れたのに安心して、弥月はそのまま意識を手放した。
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