第9話 予定された死
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彼は絶望の中死んでいくのかもしれない。
自分がしてきたことの続きを遺す者に託して、あとは夢とともに眠りにつく方が、本当の幸せだったのかもしれない。
だからこれは私の自己満足。
この充足感は彼の願いを叶えたという傲慢さ。
この焦燥感は彼を見殺しにしたという良心の呵責。
彼が知りたがっていた事実だからと、希望の無い未来を無責任に告げた自分は、まるで天使の顔をした悪魔のようだと懺悔をする。