姓は「矢代」で固定
第4話 預言者
混沌夢主用・名前のみ変更可能
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脱力感に見舞われて、「すみません、寝かせてください」とヨロヨロとして言った。
絶対、これは体調不良じゃない。精神的疲労感
山南さんは「隊務は必要なだけ休息をとってからで良いですよ」と言って、ススと出て行った。流石に可哀想になったのだろう。
「うう…別の意味で泣きたい」
隠していたことが罪なのか、勘違いしていたことが馬鹿なのか。勘違いされていたことが不運なのか。
全部か
「ふて寝してやる。」
ゴロンと大の字になる。
疲れた。まじで疲れた
「矢代君?」
「………寝てます」
「入りますよ」
彼らの部屋でした。
障子の方に足を向けていたが、戻ってきたのは一人だと何となく分かった。ここの人達はあまり足音を立てないので、何人いるのか考えるのは、クイズみたいで少し楽しい。
「…白みたいですね」
「パンツですか?」
ススと足を閉じる。
あ、今日はジャージだった
「君に許可をとるべきかとも考えたんですが、納戸から荷物を持ってきました」
「あぁ、全然構わないです。ありがとうございます」
本当に、監察方の部屋で生活するらしい
「…にしても、ここにも平隊士さんいるってのに、なんでここなんでしょうね?」
横に座った山崎さんを見上げると、彼は少し変な顔をしてから視線を明後日の方に向けていたのだが。突然「ふっ」と息を漏らして破顔した。
「!! 烝さん!」
「すっ!? なんですか!?」
起き上がって、彼の顔をまじまじと見る。
「笑うと、めっちゃ可愛いですね!」
「かわっ…」
おっと。男の人には禁句だったかな…?
閉口して赤くなるところなんか、更にかわいいのだが。
山崎さんはまつ毛が濃いのか目力が強くて、その短い眉毛は何かの小動物を連想させるような顔立ちをしている。とても三十には見えないとか言ったら、髭を生やされるかもしれない。それは可愛いの持ち腐れ。
彼の笑い顔を見るのは初めてだった。それだけ距離が近づいたんだと思ったら、ほんのり嬉しくなる。
「…からかわないでください」
「ふふ…すいません、そんなつもりはなかったんですけど。優しいし、烝さん、すっごくモテそうだなーって」
口に手を当てて、ニヤニヤしてしまうのを隠す。
すると、彼は顔に朱をのこしたまま呆れたような顔をする。
「はぁ…それなら、貴方の方が気をつけた方がいいと思いますよ」
「なにを?」
「…分からないなら良いです。
…それでですね、部屋の話ですが、島田君の進言だそうです。監禁が解かれたとはいえ、貴方が納戸で寝ているのでは、一向に良くなるものもならないのではないかと」
「島田さんが?」
「局長と、土方副長、山南副長が三人で話を詰めている所に、先ほど単身入って行ったそうです。
本当に…彼は思いやりのある人だ」
山崎はその彼と働けることを嬉しく思って、薄く微笑んだ。
「…その島田さんは何処へ?」
「それは…」
どうやら山南さんから私に、それが伝わるのが恥ずかしかったらしく、ちょっと厠へと言ったっきり帰ってこないらしい。
魁さんも可愛い人でした。