姓は「矢代」で固定
第3話 日陰者
混沌夢主用・名前のみ変更可能
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チュンチュン…
空は白み、日が昇る。昨晩、空を覆っていた黒く重たい雲は嘘のように消え去り、鳥のさえずりと共にさわやかな朝がやって来た。
「…ん……眩し…」
ゴロンと右へ寝返りをうって横向きに丸まると、たまたま日陰に入って満足する。
すると、手の甲と頬が布団からはみ出た。頬が当たる床の感触に違和感を感じる。
…?
…これ……畳?
パチッと目を覚ます。
目に入ったのは、視界いっぱいの木目。
「???」
訳が分からず、驚いて頭を起こす。
ゴッ
「だっ!!」
頭の左側をしたたかに打ちつけた。
~~っ!ったい!痛い!!いーたーいーーっ!!!
頭を抱えて身悶える。痛みに耐えるため、必死にゴロゴロと転がりながらも、自分が何かの角に当たったことは分かった。
「…なに…?」
元いた所を肩越しに振り返ると、当たったのは脚の短い木の机のようだった。
そしてそれを前に座して、ジッとこちらを見ていたのは、
「!? 土方さん?」
「………大丈夫か?」
「痛いけど大丈夫…って、え、ここ…?」
むくっと、今度こそ起き上がる。
「…俺の部屋だ」
「へ? 土方さんの??」
「…覚えてねぇか? 昨日の晩」
「晩?」
「…」
「…」
だいぶ経過した後に、弥月は「あ!」と叫んだ。ビシッと彼を指さす。
「夜這い!」
「人聞き悪い言い方すんじゃねぇ!」
いやいや、あれは間違いない。世間で言う夜這いにきっと違いない。