乙姫VS. 第二夜『だるまさんがころんだ』
久寝ねねこは何をした?誰かに連絡をとったのか?
乙姫つづりが悩む間も無く、それは起きた。
白いモコモコの群れ。
拳銃を、あるいは自動小銃を、あるいは散弾銃を構えた、つねのこちゃんの集団が、公園の入り口から殺到してきた!!
ルールの穴を突いた!
挑戦者でなければ、ゲーム参加者でなければ、いくらでも動いて構わない!
つのねこちゃんたちが、火器を一斉に発砲。
無数の鉛の弾丸が、梓星ゆえに殺到する。
梓星ゆえの表情が変わった。君臨する絶対者の笑みから、加工場の豚を見る軽蔑の顔へと。
「畜生が。身のほどをわきまえよ」
片手をさっと振る梓星ゆえ。
そのわずか一動作で、全ての銃弾が摘み取られていた。
もう一度手を振る王位継承者。
投げ返された弾丸が眉間に命中し、20を超えるつのねこちゃんたちは、全員ばたんきゅーしていた。
「さあ、ゲームに戻ろう……」
邪魔者を排除し、乙姫つづりと久寝ねねこに注意を戻す梓星ゆえ。
が、いない。
つのねこちゃんの決死の突撃を犠牲にして、二人は回り込んでいた。
梓星ゆえの右と、左に。
乙姫つづりたちは横から梓星ゆえに到達せんとしていた。
許された時間、ごくわずか。乙姫つづりは思考する。
ここまで良い。
梓星ゆえは、どちらかを向けば、どちらかに背を向けねばならぬ。
さしものも王位継承者も、背中に目があるわけではない。
いけるやもしれぬ。
だが。
ここでさらなる一手が必要だった。
乙姫つづり、必勝の策。スマホを操作し、電話をかけた。
相手は……久寝ねねこ!!
たったいま世話になったばかりだが、久寝ねねこも味方ではない。
しょせんは誰か一人が生き残るゲームなのだ!
久寝ねねこのスマホが着信音を立てる。
梓星ゆえが振り向いた。その速さ……音速の約1024倍!
乙姫つづりが悩む間も無く、それは起きた。
白いモコモコの群れ。
拳銃を、あるいは自動小銃を、あるいは散弾銃を構えた、つねのこちゃんの集団が、公園の入り口から殺到してきた!!
ルールの穴を突いた!
挑戦者でなければ、ゲーム参加者でなければ、いくらでも動いて構わない!
つのねこちゃんたちが、火器を一斉に発砲。
無数の鉛の弾丸が、梓星ゆえに殺到する。
梓星ゆえの表情が変わった。君臨する絶対者の笑みから、加工場の豚を見る軽蔑の顔へと。
「畜生が。身のほどをわきまえよ」
片手をさっと振る梓星ゆえ。
そのわずか一動作で、全ての銃弾が摘み取られていた。
もう一度手を振る王位継承者。
投げ返された弾丸が眉間に命中し、20を超えるつのねこちゃんたちは、全員ばたんきゅーしていた。
「さあ、ゲームに戻ろう……」
邪魔者を排除し、乙姫つづりと久寝ねねこに注意を戻す梓星ゆえ。
が、いない。
つのねこちゃんの決死の突撃を犠牲にして、二人は回り込んでいた。
梓星ゆえの右と、左に。
乙姫つづりたちは横から梓星ゆえに到達せんとしていた。
許された時間、ごくわずか。乙姫つづりは思考する。
ここまで良い。
梓星ゆえは、どちらかを向けば、どちらかに背を向けねばならぬ。
さしものも王位継承者も、背中に目があるわけではない。
いけるやもしれぬ。
だが。
ここでさらなる一手が必要だった。
乙姫つづり、必勝の策。スマホを操作し、電話をかけた。
相手は……久寝ねねこ!!
たったいま世話になったばかりだが、久寝ねねこも味方ではない。
しょせんは誰か一人が生き残るゲームなのだ!
久寝ねねこのスマホが着信音を立てる。
梓星ゆえが振り向いた。その速さ……音速の約1024倍!