乙姫VS. 第六夜『山手線ゲーム』
Pictoria本社ビル、地下13階。今日もシ合が行われる。
集うは自分の命を賭け台に載せる少女たち。愚か者、であるとも言える。勇者、であるとも言える。
今日集ったのは、間違いなく最悪最凶のメンバーであった。
「全員揃ったか」
椅子にふんぞり返った絶対王者、梓星ゆえ。
「じゃ、じゃあこれからゲームをはじめるよぉ。ゲームは山手線ゲームだよぉ」
審判の久寝ねねこが宣言する。
「お題は事前に決めたとおり"国の名前"ねぇ」
「待った」
口を挟んだのは、赤い髪の活発そうな少女。
その衣装は風変り。少なくとも現代日本のファッションではない。
未来人、笑羽良はり。
はるか時の果てから来たこの少女。未来の道具を使うリアルドラえもんだ。
「その世界とは地球限定だよね?」
「そうだよぉ」
「わかった。いいよ」
微笑む未来人。
笑羽良はりは、今日の山手線ゲームのために、必勝の策を講じていた。
暗記パン(わからない人はドラ○もんを読んでね)を食べて、この時代の国名を全て完璧に暗記したのだ。まさに優勝候補筆頭である。
彼女には使命があった。地球が破滅する未来を変える。そのために笑羽良はりは今日ここにきた。
「あの、いいかな?」
「なに?」
「国名は正式名?それとも略称あり? よめなはどっちでもいいんだけど……」
話しかけたのは白衣の可憐な少女。
環理よめな。MOKUROKU最高頭脳。その知能は、九九を九の段まで間違えずに暗唱できるほどである。国の名前も当然全て記憶している。一切の隙なし。まさに最強の挑戦者であった。
「略称・日本国内における通称ありとする」審判でもないのに梓星ゆえが裁定する。にふりと微笑む環理よめな。
「国の範囲は?どこまで認めるの?」
最後に発言したのは乙姫つづり。通称ダンボッチニート。たいだいの日は一日中ごろごろしてすごし、毎日チョコレートを最低一箱は空ける。仕事をやめてから体重が4kg増えた。ぷに姫つづりだ。まさに最強の挑戦者であった。
「現在の国際連合加盟国のみとする」
梓星ゆえが髪をかき上げる。
「さあ諸君。はじめよう。最高のシ合いを!」
「じゃ、じゃあ始めまーす」右手を上げる久寝ねねこ。
その掌から運命のサイコロが転がった。
集うは自分の命を賭け台に載せる少女たち。愚か者、であるとも言える。勇者、であるとも言える。
今日集ったのは、間違いなく最悪最凶のメンバーであった。
「全員揃ったか」
椅子にふんぞり返った絶対王者、梓星ゆえ。
「じゃ、じゃあこれからゲームをはじめるよぉ。ゲームは山手線ゲームだよぉ」
審判の久寝ねねこが宣言する。
「お題は事前に決めたとおり"国の名前"ねぇ」
「待った」
口を挟んだのは、赤い髪の活発そうな少女。
その衣装は風変り。少なくとも現代日本のファッションではない。
未来人、笑羽良はり。
はるか時の果てから来たこの少女。未来の道具を使うリアルドラえもんだ。
「その世界とは地球限定だよね?」
「そうだよぉ」
「わかった。いいよ」
微笑む未来人。
笑羽良はりは、今日の山手線ゲームのために、必勝の策を講じていた。
暗記パン(わからない人はドラ○もんを読んでね)を食べて、この時代の国名を全て完璧に暗記したのだ。まさに優勝候補筆頭である。
彼女には使命があった。地球が破滅する未来を変える。そのために笑羽良はりは今日ここにきた。
「あの、いいかな?」
「なに?」
「国名は正式名?それとも略称あり? よめなはどっちでもいいんだけど……」
話しかけたのは白衣の可憐な少女。
環理よめな。MOKUROKU最高頭脳。その知能は、九九を九の段まで間違えずに暗唱できるほどである。国の名前も当然全て記憶している。一切の隙なし。まさに最強の挑戦者であった。
「略称・日本国内における通称ありとする」審判でもないのに梓星ゆえが裁定する。にふりと微笑む環理よめな。
「国の範囲は?どこまで認めるの?」
最後に発言したのは乙姫つづり。通称ダンボッチニート。たいだいの日は一日中ごろごろしてすごし、毎日チョコレートを最低一箱は空ける。仕事をやめてから体重が4kg増えた。ぷに姫つづりだ。まさに最強の挑戦者であった。
「現在の国際連合加盟国のみとする」
梓星ゆえが髪をかき上げる。
「さあ諸君。はじめよう。最高のシ合いを!」
「じゃ、じゃあ始めまーす」右手を上げる久寝ねねこ。
その掌から運命のサイコロが転がった。