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ツイステ

「ウツボ!ああ~見た目と違って美味しいらしいですね」
「は?なにその感想サイコパスかよ」
「引きました」
「えっええ…日本人ですしこんなもんじゃないですか…」
「何なんでいきなり故郷の話し出したの?」
「サイコパスなんですか?」
「人をお二人の仲間にしたがるの止めてくださいよ、違いますよ」
「あ?仲間ってどういう意味ぃ?」
「おや…フフ、そこは後で詳しくお伺いするとして、そのあなたの出身地があなたがサイコパス発言をしたことに関係あるんですか?」
「根に持つなこのウツボ。いや、日本人食に関することにめちゃくちゃ執着するって元の世界の国民性ジョークがありまして」
「へーなにそれどういうやつぅ?」
「えーと、(画像)とか」
「ッハハなにそれウケんね、ホントーにそんな国なワケぇ!?」
「ずいぶんと平和ボケ…いえ長閑な国民性ですね」
「うーんまあ否定出来ないですね」
「ねーねーウツボ以外だと何があんのぉ?タコは食うみたいだし、牡蠣とかは食う?」 
「ああ食べますよ、生でもフライでも人気ですし、鍋でも美味しいですよね。中ってもまだ食べる人いますし」
「では、こちらでまだ食べたことのない海産物はありますか?」
「ええ、そういうのあんまり詳しくないんですけど…ええと、あ、フグとか!?高級魚だったんで学食で出るとは思ってないですけど」
「あーフグ美味いよねえ!遊んでも面白いから俺もすきぃ♡」
「…待ってください、フグの毒だと人だと死んでしまうのでは?」
「あ、はい。死にますね」
「は?えっ食ってんでしょ」
「はい、でもフグ調理用の免許があるのでそれ持ってる人に捌いて貰えば大丈夫ですよ」
「一種類の魚の為に調理資格が…?」
「美味しいので…でも免許できる前も食べられてましたよまあちょくちょく死んでたらしいですけど…」
「ひく」
「ガチ引き止めてください」
「魔法がなくてもどうにかなるんですね」
「はい!あ、でもフグだと毒のある部分も美味しく食べられたはずです」
「はい?ちょっとよく分かりません」
「いや威嚇されても。なんか、理論は解明されてないらしいんですけど猛毒の卵巣をなんか漬けたら凄い美味しく食べられるとか聞いたことが」
「命は大事にしてください」
「先輩がそれ言います?」
「気持ち悪くなってきた」
「わあ表情が豊かで傷付く」
「安全なものを食べてください」
「食べてますよ…ワカメとか!ただの海藻だし無害でしょう!日本食には欠かせな「ワカメ!?」
「アレ食えンの!?」
「えっめちゃくちゃ食べます…」
「あなたが言っているのはあの海底に我が物顔で鬱蒼と生い茂り身体に巻き付いたり進路を阻み邪魔をするあのワカメでお間違いないですか?本当に?」
「ワ、ワカメのお味噌汁おいしいですよ…」
「えー俺アレ食って気持ち悪くなって吐いたことあるケド」
「初めて聞きましたが何してるんですか」
「だってただ毟るのツマンネーじゃん」
「確かにワカメむしりは退屈なものでしたが」
「草むしりかよ…あー、消化酵素がないんですかね?元の世界でも外国の人はうまく消化できないって聞いたことあります」
「それ食うの?」
「日本人は消化できるんですよ」
「バケモノじゃん…」
「恐ろしいですね…」
「人魚に言われたくない…あ、こっちナマコっていますか?クラゲはいますよね」
「両方いっけど」
「この流れで話に出すということは、召し上がるんですか?」
「酢の物とかがメジャーですね」
「こわ……」
「ニホンはそんなに食べ物に困っている国なんですか…?」
「えぇ…いや小さい島国ですけど山も川も豊富ですし暑さ寒さも変化があるので割と何でも育ちますから特に困ってはないですよ…」
「それでなんで…」
「やっぱりサイコパスじゃん」
「納得するの止めてくださいウニぶつけますよ」
「ちなみにウニは?」
「食べますね。人気食材です」
「ニホンジンこわ」
「なんでや」

2020/8/13
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