このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

ネタメモ系

12th Nov 2016 from TwitLonger
いしかりあお没部分

現れた敵部隊は六体編成、数では同数だが、面構えが機動では大きく負けていた。陣形も掴めず、仕方なく横隊陣で、と伝達する。
敵が射程距離に入った直後、青江は刀装で弓を射るが、焼け石に水だ。同時に向こうは銃兵と弓兵を差し向けてくる。
「っ」
次郎の刀装がやや削れ、他の者も微少に兵を失った。こちらで先行できるのは青江のみだ。身を低くして馬の陰から飛び出し、まずは短刀一振りを避ける。もう一振りの短刀を、落とす。
振り切ったところに横から相手の脇差が斬り掛けてくる。身を反らすが僅かに避けきれなかった、腿の半ばを薄く薙がれ、身代わった珠に罅が入る。
「〇〇〇!」
続けて迫るもう一体の脇差よりも早く、御手杵の槍身が突き抜ける。青江はその隙に一旦身を引き、遣り流した短刀の行方を確かめる。
「我が一振りは、暴風が如し」
突然ともいえる前置きのなさで、太郎太刀が長大な刃を横薙いだ。
迫っていた太刀二振りの斬撃は同時に欠片と散り、いつの間にか件の短刀も果てている。
「――あたしが暴れりゃ、嵐みたいなもんさ!!」
続けざまに放たれた次郎太刀の一撃で、舞っていた残骸ごと、最後の一体が討ち落とされた。
サアァ、と淀んだ気が晴れ、
1/14ページ