「大体100年現存させてくれてるのがやばい」
「わかる。50年くらいだったら気に入られたなー！位だけど100年だと大体の一番最初に大事にしてくれた人間ほぼ死んでるのにまだ大事にされてる、やばい」
「1000年とかもう逆に恐ろしくなってくる」
「人間やばい、そんな人間に気に入られてるのもっとやばい」
「そもそも人間が自分たちを作ってくれてるのもやばい」
「それな。まあ武器って大事だからな、そこはわかる。でもそれを実用にも美術にも伝統にも昇華されちゃったのがやばい」
「なに…人間、刀剣大好きか？」
「俺達もすき。人間すき…」
「語彙力死んでるからやめな。でも本当人間刀剣大好きでやばい」
「オレ達は人殺し用のものなのに祀り上げるし…」
「神様とか柄じゃないんですけどね…」
「戦がなくなっても棄てられてないし…」
「外ツ国に交渉までして…」
「人間って馬鹿なのかな…」
「そうかも…」
「でも嬉しい」
「嬉しい。やばい。かわいい。すき」
「人間すき…」
「それ…」
「語彙力がまた死んだ」
「あと僕たちみたいにするしね…」
「それ」
「ほんとそれ」
「なに？人間なに？」
「わからぬ…」
「『刀の神様、僕たち私たちの代わりに戦って歴史と未来を助けてください！』」
「助ける～！」
「戦う～！」
「もー人間ほんっっと何…」
「あざとおろかわいい…」
「武器のツボわかってるじゃん…こわい…」
「お刀様だから戦えるよね！これは解る」
「そうよな、でも神様だから不思議な力ですぐ直せるしいっぱい御姿も顕せるよね！」
「大分無茶振りでしたよね」
「そうですね、まあ出来ちゃいましたけど…」
「できちゃったな…」
「だって人間が頑張ってたし…期待してたし…」
「任せろ！ってなっちまったな…」
「あと人間の姿になって自律して～！っていうのも結構嘘だろって感じでしたよね」
「自分ら鉄ですけど！？ってなりましたな」
「でも人間、すごい美しい姿で顕現させてくるし…」
「ありとあらゆる美持ってくるし…」
「喜ぶし…」
「その上で神様とも刀とも扱ってくる…」
「こわい…」
「人間本当こわい…」
「本丸ご飯美味しいし、布団気持ちいいし、戦楽しいし」
「やばい」
「堪らぬ」
「四季美しいし、皆といられるし、主と意を交わせるの嬉しいし」
「ほんそれ」
「然り然り」
「刀剣男士良いな」
「うむ」
「人間愛しいですね」
「本当にそうですね」
「明日も励もう」
「はい」
「では今宵の宴はここまで、解散！」


「ねえなんか襖開けたら主死んでるんだけどどうすればいいこれ？」



write2019/7/10