グラス×エル

何だか、何となく、元気が出ない。
そんなときはグラスのベッドにそっと潜り込む。
最初はどうしたのですかって聞いてきたけど、最近は何も聞かずぎゅってしてくれる。
グラスって、ママと似てるようで違って、それがとても心地よくて甘えたくなっちゃう。
「グラス」
「なあに」
「呼んだだけ」
「そうですか」
こうしてアタシのワガママに付き合ってくれて、頭をぽんぽんって撫でてくれる。
あったかい。
あたたかくて、やわらかで、大好き。
そんなグラスに包まれて、ゆっくりゆっくり深い眠りへ。
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