グラス×エル

「エル、尻尾の手入れを怠りましたね?」
「うぅ……だって、昨日は眠たかったんデェス……」
グラスワンダーはエルコンドルパサーにお小言をこぼしながら、普段よりボサッとしてしまっている尻尾にブラシをかけていた。
キューティクルの少し雑になった尻尾は、世界一を自称する彼女には似合わないと頬を膨らませながらブラシを滑らせる。
「もう、ここも結ばってます」
仕方がない子と呆れた声音でお小言を言われているというのに、エルコンドルパサーはにやにやと嬉しそうに口元を緩ませている。
(グラスに梳かしてもらうのが嬉しくて、ついサボっちゃうのはナイショ)
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