エル×グラス

エルはみんなの人気者。それはわかってるけれど、みんなに囲まれてお酒を進められるがままに飲んでいる彼女が憎たらしい。
(私だけのものでもないのに、こんなにモヤモヤするだなんて、修行が足りません)
そう思っても、エルが楽しそうにニコニコしているのを見るとモヤモヤが増していって仕方がない。
「グラスちゃん、ペース早いよ?」
「平気ですよ、スペちゃん。私はいつも通りです」
いっぱい、またいっぱいと私は手酌で日本酒を注いでいく。
次第に頭がふわふわして、囲まれてるエルをのんびり見つめる。
するとエルがこっちに戻ってきた。
「グラス?顔が真っ赤デス」
ふわふわと優しく頭を撫でていく手を感じる。
そこから先の記憶は曖昧で、気がつけば私はベッドでエルに見下されていた。
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