ブロ×エル
アタシの目の前で、胸焼けしそうなくらいの量のスイーツを平らげている、見目麗しいと評されるウマ娘。ヒト前じゃ(ウマ娘基準で)少食を装ってるけれど、あのパワーを出すにはやっぱりたくさん食べるらしい。
いや、それにしたって。
「ブロワイエ、どんだけ甘いものを食べるんデス?」
「まだ五分目くらいだよ。今日はたくさん頭を使ったからね」
「へー……」
あはは、まさかの五分目発言。相手にもよるけども、エルエルならもう泣いて謝ってますね。もう食べられませんって。
最初はブロワイエに付き合ってダークチョコを使ったっていうザッハトルテをいただいたけど、一個平らげるので限界なアタシはもう見守るだけで、エスプレッソを飲んでいる。
行きつけだというお店のVIPルーム、ブロワイエと二人きり。むず痒い気持ちはとうの昔に捨ててきた。
「まさか、ブロワイエと普通のお友達みたいにお出かけする日が来るなんて思いませんてした」
「私は最初から君と仲良くしたいと思ってたよ?」
「ノー!! 仲良くなりたい相手を普通はあんな風に煽ったりしません!!」
「ふふっ」
今の笑みは一体なんなんデスか。でも追求するのも面倒で、アタシはため息一つで終わらせた。
「このあとはどうする? 服を見に行きたいなって思ってるんだけど」
「ブロワイエの好きにしたらいいデスよ。アタシはここらへん詳しくないデスから、アナタに付いていくだけデス」
「まかせて。君が満足するデートコースを用意するよ」
「あー、はいはい」
ブロワイエの甘い言葉にも慣れたもので、こうやって適当な返事を返すのもお手の物。目の前のヒトがちょっと不服そうな顔をしてるけど見ないふり。
「エルコンドルパサーは、意地悪だね」
「エルエルはあの空のように広い心の持ち主デース」
「確かに自称する通りなのかもしれないけれど、意地悪は意地悪だよ。私のことを弄んでる」
「そんなつもりは毛頭も無いデスけど」
アタシの何が気に入らないで、意地悪とのたまうのだろう、このウマ娘は。
でも踏み込んだら面倒なことになる気がして、アタシはまたエスプレッソでお茶を濁すのだった。
いや、それにしたって。
「ブロワイエ、どんだけ甘いものを食べるんデス?」
「まだ五分目くらいだよ。今日はたくさん頭を使ったからね」
「へー……」
あはは、まさかの五分目発言。相手にもよるけども、エルエルならもう泣いて謝ってますね。もう食べられませんって。
最初はブロワイエに付き合ってダークチョコを使ったっていうザッハトルテをいただいたけど、一個平らげるので限界なアタシはもう見守るだけで、エスプレッソを飲んでいる。
行きつけだというお店のVIPルーム、ブロワイエと二人きり。むず痒い気持ちはとうの昔に捨ててきた。
「まさか、ブロワイエと普通のお友達みたいにお出かけする日が来るなんて思いませんてした」
「私は最初から君と仲良くしたいと思ってたよ?」
「ノー!! 仲良くなりたい相手を普通はあんな風に煽ったりしません!!」
「ふふっ」
今の笑みは一体なんなんデスか。でも追求するのも面倒で、アタシはため息一つで終わらせた。
「このあとはどうする? 服を見に行きたいなって思ってるんだけど」
「ブロワイエの好きにしたらいいデスよ。アタシはここらへん詳しくないデスから、アナタに付いていくだけデス」
「まかせて。君が満足するデートコースを用意するよ」
「あー、はいはい」
ブロワイエの甘い言葉にも慣れたもので、こうやって適当な返事を返すのもお手の物。目の前のヒトがちょっと不服そうな顔をしてるけど見ないふり。
「エルコンドルパサーは、意地悪だね」
「エルエルはあの空のように広い心の持ち主デース」
「確かに自称する通りなのかもしれないけれど、意地悪は意地悪だよ。私のことを弄んでる」
「そんなつもりは毛頭も無いデスけど」
アタシの何が気に入らないで、意地悪とのたまうのだろう、このウマ娘は。
でも踏み込んだら面倒なことになる気がして、アタシはまたエスプレッソでお茶を濁すのだった。