君と僕の
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《君と僕の変容》
※ヒロイン出ません
※ジンとベルモットの会話、
どうして、好き。だなんて、言葉にしたのだろう。
アイツが抱いている恋愛感情はまやかしだ。
監禁や誘拐の犯人に、倒錯した恋をするなんざ、よくあること。
自己防衛だって解っていたのに。
「……あの子、随分喜んでたわよ。今更掌返したりしないわよね?」
「…」
「そうね。出来ないわよね」
その場で本心を吐露した自分を、ベルモットに若干非難された。
だが、気にくわない優しげな微笑を浮かべて
「年相応に楽しませてあげたら?“貴方に情を移すように”。デートくらいしてあげなさいよ」
言い訳に彼女の本心を丸めて投げてきた。
ベルモットだって、アイツには甘い。
俺以上に。
「…簡単に言ってくれるな」
「その場の感情で関係を変えちゃった貴方に言われたくないのだけど。素直に楽しませるって約束してくれれば手筈してあげるのに」
「……」
「クスクス、本当にあの子に弱いわね」
「お互い様だろ」
「あら貴方も認めるの?…フフ、そんなに睨まないでよ。ほら、デート候補選んどいたわよ」
ベルモットが持ってきた雑誌には、美味しいケーキだとか、お洒落な雑貨屋だとか。そういった特集が組まれている。
「遊園地とか動物園は家族の思い出を引き出しちゃうかもしれないからオススメしないわ」
「…端からそんな騒がしいとこに行く気はねぇよ」
「…そうよね。似合わないものね」
それを一瞥しながら答えれば、然も愉快そうに笑った。
相変わらず気にくわない女だ。
「ほら、それ持って行ってきたら?日付くらい決めてあげないと、ずっとソワソワしてるんだから」
本当に貴方のこと好きなのね。
尚も楽しそうに笑うベルモットに何も言えず、雑誌を持って地下に降りた。
君と僕の変容
それは、協力者による支持あってこそ