夕神詰め合わせ2
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《2016拍手》
[夕神×花]
『梅のいい匂いがしてますね』
「だなァ」
『まだ冷え込みますが、春なんですねぇ』
仕事帰り、夜道にどこからか梅の花のいい香がしてきた。
「今年はよく実がなるといいなァ」
『もう、すぐ食べ物にいっちゃうんですから。確かに、去年は季節外れの雹が降ってとても不作でしたけど』
「悪ィ。でもまあ、この匂いを嗅ぐと雪解けだとおもうなァ」
『ですよねぇ。あの丸い花弁も可愛いですし。思わずお昼休みに買ってしまいました、梅の花の形した和菓子』
「お前さんも食い気じゃねェか」
くはっ、と。まだ白く曇る息を吐き出して夕神さんは笑った。
『夕神さんと一緒にお茶でも…と思ったんですけど、夜になっちゃいました』
「じゃあ、食後のデザートだな」
『ではそれに合わせて和食にしますね』
「鍋、食い納めだな」
『雪解けとかけてみぞれ鍋にでもしましょうか』
それはいいな、と。
やっぱり彼は笑った。
花も笑顔も綻ぶ季節
花:梅
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