夕神詰め合わせ2
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《2015拍手まとめ》
[夕神×朝]
「おきろ、朝だ」
『あと5分…』
「それ3回目だ。遅刻すんぞ、7時だ」
『うー…』
「…飯当番代わってやるから、顔洗って来なァ」
『…ありがとー』
彼女は低血圧で、朝に弱い。
同棲するうえで決めた交代制の食事当番も改変する必要がありそうだ。
『…』
「おい、こぼれるぞ」
『あ。ありがとう』
「急げよ、30分過ぎる」
『うわ、やばい。ごちそうさま』
朝飯もろくに食べれないほどノロノロとしか食えないし、玄関口でも立ったまま靴をはけず、座り込んでいる。
「行くぞ、ほら」
『うん』
横に並んで手を差し出せば、それを頼って立ち上がる彼女。
『行ってきます』
「あァ、行ってきます。今日は昼頃そっちに行く予定だ」
『解った、会えたら一緒にご飯食べよ』
じゃァな。
そういって額に口づけた
検事な彼と法廷係官の彼女
(いってらっしゃいのキスは)
(口がいいって言ってるのに)
.
[夕神×昼]
昼休み、今日は裁判所に用事があって検事局ではなく、こちらで食べる。
こういう日はデリバリーの弁当を買って…
『夕神さーん!中庭空いてますよー』
係官である彼女と一緒に食べるのが最近だ。
「…おめぇさん、それなに弁当だ?」
『あ!タイトル面白くて買っちゃったんです!"腹まで真っ黒のり弁"!』
「…見事に真っ黒だな」
のり弁な上に黒米使ってやがる…おかずも黒豆とひじき煮、メインもつくねの胡麻衣揚げ。甘味ですら胡麻プリンという黒尽くし。
『今日は歯磨き念入りにしないと…夕神さんは?』
「真逆だな"天使もびっくり美白弁当(笑)"だ」
『かっこわら、も商品名なんですね…ってほんとに真っ白』
問答無用の白米、しかもやけにピカピカしている。おかずも白和えとカリフラワー、メインは鱈の粕漬け。箸休めに大根の酢漬け、甘味は…梨か?
「よく考えたもんだ…」
『面白いですね!私も夕飯真似しようかな』
「止めとけって…」
『黄色と青と赤、どれがいいですか?』
「……………赤」
『はい!メニュー考えないと』
結果はどうあれ、とりとめないこの昼時があるから。
俺は午後も頑張れる。
「じゃあ、また家でな」
彼女の手を軽く握って検事局に戻った。
(今度は私にも)
(握り返させてね)
.
[夕神×晩]
「…見事なもんだな」
『でしょー。トマト味が多いのは多目に見てもらえると嬉しいな』
真っ赤な食卓。
宣言通りの赤いメニューだった。
チキンライス、赤パプリカとラディッシュのマリネ、、ミネストローネ。
「全体的に酸っぱいな」
『うん、そう思ってマリネはちょっと甘め。ミネストローネは唐辛子が少し入ってる』
「…まあ、食べてみてからだな」
結果として、彼女の工夫は功を奏していた。
どのメニューも飽きることなく食べれ、どれかを食べると他のメニューが恋しくなるという相乗効果があったのだ。
『チキンライスいっぱい作ったのに全部食べてくれたんだね!…デザート食べれる?』
「甘いものは別腹」
『女の子みたいなこといってー』
笑いながら差し出されたプレートには、ベリーが脇に添えられたバニラアイス。
(これも苺で赤くすると思ったんだが)
小さな疑問を口にする前に、アイスの上にソースがかかっていく。
『でも、そんな夕神さんが大好き』
「っ!」
真っ赤なベリーソースがハートを描いて。
にっこり笑った彼女から目が離せなくなった。
『ほら、溶けないうちに召し上がれ』
尚も可愛らしく笑う彼女に。
(こっちが溶けそうだ)
なんて思った。
君と過ごす1日
Fin.
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