御剣と色んな勤め人
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《ピアニスト》
2012.12~2013.3拍手
『みつるぎ君、フルート上手なんだねっ!』
「む…努力した結果なのだよ」
『私のピアノも、もっと練習したら上手くなるかなぁ…』
「きっとなる。君ならきっと、」
『ありがと!ね、この曲が上手にひけるようになったら…』
聞いてくれる?
そう。
そんな事もあった。
小学4年生の頃か…
最初に聞いた時、右手のメロディーだけだった彼女は、今や世界屈指のピアニストになった。
「…あ、御剣?」
「成歩堂か、なんだこんな時間に電話など…」
「すぐにボルハチに来てくれないかな、できたらフルートも持って」
それを思い出したのはこの電話でボルハチに着いて。
ピアノの前に立つ君が
『今日は、御剣君の為だけに演奏します。聞いてくれる、よね?』
あの時のあどけなさの残るはにかみを見せた時だった。
そして今、
『怜侍、今日は何がいい?』
「いつもの曲を」
『好きだね』
「君も好きだろう?」
彼女のピアノの音は私が独占している。
あの頃から聞き続けているこの曲を…
「いつまでも、私の為に弾いてくれないか」
『…喜んで』
曲目:カノン…作曲:パッヘルベル
Fin
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