ヒロイン→花と蝶のヒロイン
答える人→花宮

時系列は「花と蝶」最終回後、大学３年生


＊＊＊

[ラブラブな彼氏彼女がいる人に100の質問]

＊＊＊


というものをネットで拾った。
答える義理もないが、今は彼女を迎えに大学の校門まで来ていて、彼女が来るまでもう少し。

まあ、暇潰しくらいにはなるか…と、ざっと目を通しながら胸中答えていく。





1. いつ何処で出会った？
小学校１年、教室で。近所付き合い無かったから、学校に通い始めてから同じクラスの奴が隣に住んでるってわかった

2. 相手の第一印象は？
イイコちゃん。馬鹿真面目。お人好し。

3. 第一印象と変わったものはある？
変わらずイイコちゃんだが、まあ、悪い意味じゃなくなった

4. 具体的に何が変わった？
変わったの前提かよ。作り笑いが減ったな

5. 相手の嫌いなところは？
ない

6. 自分の嫌いなところは？
ない

7. お互いに似ているなと思うことは？
お互いを悪く言った奴を許せないとこ

8. 付き合うきっかけは？
…アイツが傷ついてるのが、腹立たしくて

9. 告白はされた、それともした？
した

10. 告白されてどう思った、告白してどう？思った
告白してどう思うってなんだ？…信じて欲しいと思ったな

11. 初デートは何処に行った？
買い物、映画館、クリスマスイルミネーション

12. 初デートは楽しかった？
楽しかった

13. 付き合って良かった？
当然

14. 相手の好きなところは？
…………馬鹿なとこ。(思い付きすぎて暫くフリーズした)

15. おしゃれには興味ある？
然程

16. 相手はおしゃれ？
普通。マニキュアは好きみたいだな、でも、あんま得意じゃ無さそう

17. 相手の年齢は？
同い年

18. 自分の年齢は？
20歳、原作では16歳(メタァ)

19. 知り合ったのはいつ？
最初に答えたのと同じ。登下校の時間も道も一緒だったし

20. 相手の尊敬できるところは？
誰にでも優しくできて料理が上手いこと

21. 相手の性格は？
イイコちゃん。

22. 自分の性格は？
よく最低って言われる

23. お互いの家族や友達など知ってる？
嫌という程

24. 浮気はされてると思う？
有り得ない

25. 浮気はしたくない？
しない。する意味がない。

26. 束縛はされたい？
されてもいいが…そもそも依存って束縛より束縛だよな

27. 自分は束縛はする？
依存してる以上してんだよな、多分

28. 相手の好きなものが分かる？
俺。

29. 自分の好きなものを相手は知ってる？
だろうな。料理にしても、趣味にしても。

30. 今一番欲しいものは？
……特にないな。あって困らないのは金と時間。

31. 愛とお金どっちが大事？
それ天秤にかける意味あんのか？ケースバイケースだろ

32. 相手に不満はある？
ない

33. 彼女に言いたいことは？
お前は不満、ないのかよ

34. 彼女に言われたいことは？
催促しなくても欲しい言葉はくれる奴だ

35. 彼女にされてキュンとすることがある？
……………(思い出しすぎてフリーズした)
寝る前に、ハグの催促…とか

36. 付き合ってどれ位経つ？
結婚して２年半、付き合って4年、依存して8年

37. 彼女に望むものがある？
…健やかに長生きしてくれ

38. 彼女の気持ちがわかる？
感情を読み取り易いとは思う

39. デートで行きたいところは？
アイツが喜べばどこでも

40. 今迄デートして良かったところは？
それは良かった「場所」か？それとも良かった「点」って意味？
場所を挙げる程特別な場所は行ってないな
点で言えばアイツが嬉しそうにするとこ

41. 一番楽しかったデートは？
特にないな。どれも楽しい、という感覚はないが満足してる

42. チューは何回目のデートでした？
デート…じゃないよな、俺の17の誕生日
あれがデートなら毎日デートしてる

43. 記念日をちゃんと憶えてる？
記念日なんて概念は無いが「初めて～した日」とかターニングポイントは覚えてる

44. 彼女に記念日は覚えておいて欲しい？
どっちでも

45. 相手の誕生日の 祝い方は？
グラタンを作る。あとは、思い付くだけ甘やかす

46. 自分の誕生日 は？
なんか、呆然とする程豪華な飯が出てくる

47. 最初の記念日のプレゼントを覚えてる？
記念日ってどこを指すんだ？付き合う前の誕生日のプレゼントも含むのか？あくまで記念日なら、結婚記念日？まあ、どれも覚えてるし使ってるけど

48. デートは日帰りそれとも泊まり？
日帰り

49. 彼女と旅行に行きたい？
…いつかは

50. 彼女が居て良かったところは？
寧ろ居ないと駄目なんだよな

51. 彼女に甘えたい？甘えられたい？
十分甘えてるし、もっと甘えろとも思う

52. 彼女は感情表現をする？
する。プラスの感情は特に

53. 彼女の友達とは仲良い？
共通の知り合いが多いからな。女友達は知らね

54. 彼女は嫉妬はする？
する。バレンタインとか

55. 彼女に嫉妬されたい？
どっちでも。俺がアイツ無しに居られないの、向こう解ってるし。その上でバレンタインのチョコで顔しかめるんだから、可愛いよな。

56. 彼女と喧嘩はする？
しない

57. 謝るのはどっち？
しないっての

58. 同棲したい？
してる

59. 彼女とラブラブ？
まあ

60. 彼女と出来ればずっと一緒にいたい？
そうだな

61. メール又はLINEは毎日したい？
別に。家に帰れば会えるし

62. 電話は毎日したい？
別に。出先で電話すると切るのが惜しくなるし

63. 彼女にイライラすることがある？
ない

64. 相手の家族と仲良くなりたい？
もう無理だな。…ああ、婆さんは別だ

65. 自分の家族と仲良くなって欲しい？
十分だろ

66. 彼女の家には行った事がある？
行ってたし、もう同じ家だし

67. デートはインドア派又はアウトドア派？
インドア。家デートが圧倒的に多い

68. 一日に一回は電話がしたい？
問62と被ってるぞ

69. 彼女と結婚したい？
した

70. 子供は欲しい？
…、今は要らない

71. 夢や目標がある？
俺個人の？２人の？
掲げる程立派な目標なんて要らないんだよ、アイツと生きていく覚悟だけしてる

72. 将来なりたいものは？
上の問と何が違うんだ？
職業って意味なら、条件さえ揃えばなんでもいい。２人で過ごすのに必要なだけ稼げて、時間に融通がきけば

73. 彼女の変化に気づける？
気づける

74. 彼女の力になりたい？
なりたい

75. 相談はする方される方？
される方

76. 彼女に夢中になれる？
…ああ

77. 今は夢中になっている？
…まあ

78. 今、彼女以外で夢中になっていることがある？
バスケ…って言えば満足かよバァカ

79. 具体的に何に夢中か？
特にない

80. この世の中に言いたいことがある？
ないな。世界とかどうでもいい

81. 彼女に秘密がある？
ない

82. 秘密は気になるそれとも知らない方がいいと思う？
これもケースバイケースだろ

83. 彼女と趣味が合う？
合う訳じゃないが理解し合ってる

84. 彼女を一言で説明できる？
イイコちゃん。何回言わせんだよ

85. 彼女は優しい？
そうだな

86. 相手に直して欲しいことは？
これも32の不満と同じじゃね？無いんだよ

87. 自分の直したいところは？
ないけど？

88. 彼女と行きたい場所[国内旅行]？
景色が綺麗なとこ。長崎のハウステンボスか北海道の函館

89. 彼女と行きたい場所[海外旅行]？
行くとすれば新婚旅行だよな…ギリシャのサントリーニ島

90. お互いの悪い部分も愛せる覚悟がある？
してる

91. 彼女を守る自信がある？
…守らなきゃな。報復する自信はあるが

92. ずっと一緒にいる自信がある？
ある

93. よく見るテレビは？
クイズ番組とか推理ドラマ

94. 一緒にテレビ見る？
見る。アイツが一緒にクイズしたり推理するのが好きらしい

95. 一緒に映画見る？
見る。ホラーを一緒に見てからかうのが楽しい

96. 好きな食べ物は？
アイツが作ればなんでも。…初めて食べたのがうどんだったから、思い入れはあるが
アイツはグラタン好きだな。甘いものも好きだ。

97. お互いの事をよく知っている自信がある？
ある

98. 俺達はこれからもラブラブだ？
…そうだな

99. 御協力有難う御座います
これ質問か？

100. どうぞお幸せに
言われるまでもなく幸せだが






100まで辿り着けば、ちょうど、彼女が駆け寄ってくる。
別に、毎日迎えにきてる訳じゃないんだ。
たまたま週末前で、買い物をして帰るって言ってたから、それに付き合おうと思っただけ。


『おまたせ。何時ものスーパー行きたいんだけど、いいかな？』

「ああ。今日は荷物あるから、大きいものは買えないが」

『大丈夫、食材を少し買い足したいだけだから』


その言葉通り、野菜や加工肉なんかをカゴに入れたら彼女の買い物は終わってしまった。


『なにか食べたいものとか欲しいものある？』


そう問われて、先程の100の質問を思い出した。
デートで行った場所が思いの外少ないことに思い至ったが、彼女の料理しか受け付けない体なのだから、遠出が憚られるのは当然。
ならば。食事を持っていけばいい。


「……明日の休み、弁当持って海でも行くか」

『え』

「山でも川でもいい。久しくしてないから、１日かけてもいいだろ、デート」


で え と

声に出さず口を動かした彼女は、瞬きを数回。
それからポポポと頬を染めて、何回も頷いた。


『お弁当の材料、買わなきゃね』

「いつも作って貰ってるが…買い足さないとダメか」

『学校に持ってくお弁当とデートに持ってくお弁当は別だよ！…どうしたの、突然』

「いや？…就職して時間に追われる前に、お前との思い出増やしておこうと思っただけ。なあ、唐揚げは」

『真くん、お弁当の唐揚げ好きだよね。じゃあ…鶏肉買って…明日は久しぶりにサンドイッチにしようかな……』


ふんふんと機嫌のいい彼女を見下ろしながら、思わず眼を細めてしまう。

(毎日家デートみたいなもんだが、特別はやっぱり特別なんだな)


『あ、でもね。真くん』

「ん？」

『お家で２人っきりも、私は大好きだよ。真くんを独り占めしてるみたいで』


明後日は家でミステリー映画とホラー映画を２人で見ようと決意した。


(ああ…思い出した)

(可愛すぎて苛々することはあったわ)



fin