純白の花と紺碧の蝶
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*エピローグ [花宮視点]
「ハネムーン楽しかったのね、まこっちゃん。ちょっと日焼けしたんじゃない?」
一週間ぶりの職場、実渕がにんまりと笑い掛けてくる。
「……まあ」
「なに、照れてるの?あ、お土産のナッツは皆にも回したわよ、ご馳走さま。私はノロケ上等なんだから話して頂戴」
「惚気ることはないが」
仕事は滞りなかった、と報告を受けて。
滞ってはいないが、それなりに溜まってもいる…とも聞く。いや、捌ける量だし いいけれど。
「えー、そんなことないでしょ。あと約束の写真」
「無名戦士の墓の奴な。ほら」
「ありがと♡…やっぱりいい男ねぇ、地中海らしい西洋と東洋のいいとこ取りな感じ。……、あら、お嫁ちゃんは写ってないの?」
「ハネムーンで他の男と写るのは野暮だろってよ」
「まあ可愛い!ねぇねぇウェディングフォトも撮ったんでしょ?見せて」
「駄目だ。…代わりに雨月から“お世話になりました”って、別に土産用意してある。他の奴の分はないから とっとと仕舞えよ」
「やだ嬉しい!オリーブ石鹸欲しかったの!林檎の形なんて可愛いわぁ。ありがと、お嫁ちゃんにもお礼しておいて」
「ああ」
結局、実渕に根掘り葉掘り聞かれることになる。
(やっぱり見せてよ、夕陽とか教会も撮ったんでしょ?溜まった仕事手伝ってあげるから。ね?残業しないで早くお嫁ちゃんに会いたいでしょ?)
(……チッ)
(…。ああ、これは見せたくないのも解るわ。綺麗すぎる、大切にしたいわね)
[]ヒロイン視点
「新婚旅行どうでした?雨月さん」
高尾くんが、食堂でニコニコと近寄ってくる。
『よかった…すっごく、たのしかった』
「まだ夢うつつっぽいですね。時差ボケ?」
『いや、あの、恥ずかしい話ね。2人っきりに慣れちゃって…それが凄く嬉しかったから、ちょっと寂しくなっちゃって』
「あー……」
それも一瞬、なんか苦笑いにさせてしまった。
本当にごめんね。
『あ、あのね、高尾くんにお土産。ギリシャってオリーブが特産なんだけど、オリーブの辛味油なの』
「えっ、うまそう!あざっす!」
『どういたしまして。その油はパスタ、トースト、ご飯なんでも合うと思うよ』
「ちなみにオススメは?」
『うーん…パンかな。柔らかいパンにそのまま付けて食べるか、フランスパンに塗って焼く。お好みで塩とかレモン足して』
「うわめっちゃ旨いやつ。ギリシャは何が美味しかったですか?」
料理を中心に、景色や文化までお土産話に花が咲いた。
サントリーニの夕陽とかクレタのベネチアンハーバーはスマホに写真をいれておいたので、それも見ながら。
「…花宮さん、本当にゾッコンすね」
『うん?』
「いや、手でハート作った奴とか指輪の写真みたら解りますて」
結局苦笑いの高尾くんは最後に、にへらぁっと緩い笑顔を浮かべて。
「末長くお幸せに」
そうウインクした。
(花宮さん達のギリシャでの結婚写真は?)
(あるよ、はい)
((…宣材写真かと思ったわ。なんだこのクオリティと溢れる幸せオーラ))
end
「ハネムーン楽しかったのね、まこっちゃん。ちょっと日焼けしたんじゃない?」
一週間ぶりの職場、実渕がにんまりと笑い掛けてくる。
「……まあ」
「なに、照れてるの?あ、お土産のナッツは皆にも回したわよ、ご馳走さま。私はノロケ上等なんだから話して頂戴」
「惚気ることはないが」
仕事は滞りなかった、と報告を受けて。
滞ってはいないが、それなりに溜まってもいる…とも聞く。いや、捌ける量だし いいけれど。
「えー、そんなことないでしょ。あと約束の写真」
「無名戦士の墓の奴な。ほら」
「ありがと♡…やっぱりいい男ねぇ、地中海らしい西洋と東洋のいいとこ取りな感じ。……、あら、お嫁ちゃんは写ってないの?」
「ハネムーンで他の男と写るのは野暮だろってよ」
「まあ可愛い!ねぇねぇウェディングフォトも撮ったんでしょ?見せて」
「駄目だ。…代わりに雨月から“お世話になりました”って、別に土産用意してある。他の奴の分はないから とっとと仕舞えよ」
「やだ嬉しい!オリーブ石鹸欲しかったの!林檎の形なんて可愛いわぁ。ありがと、お嫁ちゃんにもお礼しておいて」
「ああ」
結局、実渕に根掘り葉掘り聞かれることになる。
(やっぱり見せてよ、夕陽とか教会も撮ったんでしょ?溜まった仕事手伝ってあげるから。ね?残業しないで早くお嫁ちゃんに会いたいでしょ?)
(……チッ)
(…。ああ、これは見せたくないのも解るわ。綺麗すぎる、大切にしたいわね)
[]ヒロイン視点
「新婚旅行どうでした?雨月さん」
高尾くんが、食堂でニコニコと近寄ってくる。
『よかった…すっごく、たのしかった』
「まだ夢うつつっぽいですね。時差ボケ?」
『いや、あの、恥ずかしい話ね。2人っきりに慣れちゃって…それが凄く嬉しかったから、ちょっと寂しくなっちゃって』
「あー……」
それも一瞬、なんか苦笑いにさせてしまった。
本当にごめんね。
『あ、あのね、高尾くんにお土産。ギリシャってオリーブが特産なんだけど、オリーブの辛味油なの』
「えっ、うまそう!あざっす!」
『どういたしまして。その油はパスタ、トースト、ご飯なんでも合うと思うよ』
「ちなみにオススメは?」
『うーん…パンかな。柔らかいパンにそのまま付けて食べるか、フランスパンに塗って焼く。お好みで塩とかレモン足して』
「うわめっちゃ旨いやつ。ギリシャは何が美味しかったですか?」
料理を中心に、景色や文化までお土産話に花が咲いた。
サントリーニの夕陽とかクレタのベネチアンハーバーはスマホに写真をいれておいたので、それも見ながら。
「…花宮さん、本当にゾッコンすね」
『うん?』
「いや、手でハート作った奴とか指輪の写真みたら解りますて」
結局苦笑いの高尾くんは最後に、にへらぁっと緩い笑顔を浮かべて。
「末長くお幸せに」
そうウインクした。
(花宮さん達のギリシャでの結婚写真は?)
(あるよ、はい)
((…宣材写真かと思ったわ。なんだこのクオリティと溢れる幸せオーラ))
end