短編
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「今日はサンゴちゃんと同じ授業にしよーっと」
「なぜ私と?」
「気分」
「まあ、そうでしょうね……」
今日は必修科目の魔法史学Ⅱがある。トレイン先生の試験はしっかり授業を受けていないと合格点をもらうのは難しい。
「魔法史の教室は確か……」
「魔法史にすんの?こっちー」
先行して歩き出したフロイドを慌てて追う。いや、なぜ自分がフロイドについていく形なのか。
彼の足が長いのでやや小走りになる。
「今日はぁ、小エビちゃんと一緒じゃないの?」
「いつも全く同じカリキュラムというわけにはいかないので」
「へぇー、そうなんだ」
「あの子がいなくて残念でしたか?」
「ううん、別に。今日はサンゴちゃん独り占めだねえ」
「…そうですか。フロイドさんも今日はジェイドさんと一緒ではないんですね」
「気分乗らなくてさ、この間のテスト白紙で出したら試験不合格でー。だから俺だけ。めんどくさい」
「じゃあ今日は私がフロイドさんを独り占めですね」
「えぇ〜ヤダよ」
「奇遇ですね、私もです」
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