ライトラスト ‐§1‐
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ひと段落付き、監督生が首を傾ぐ。
「そういえば、ユニーク魔法って?」
「ユニーク…ということは、ローズハート寮長独自の魔法ということですか?」
「ああ。厳密に世界で一人かはさておき…一般的にその人しか使えない個性的な魔法のことをユニーク魔法と呼ぶ。そのうち授業でちゃんと習うと思うぞ」
「個性的な…ミオのあの魔法も、ユニーク魔法なのか?」
デュースに名指しされ、全員の視線が向けられる。あの魔法というのは、魔法を消し去る魔法のことだろう。
「…あれは、私が子供の頃に庭の池に落ちて溺れた時に無我夢中になって。気が付いたら使えてた」
「池に!?澄ました顔してダッセーの」
「もっと“ダッセー”ことになってるエースに言われたくないけれど」
「まあまあ。詳しいことは知らないが、ミオがユニーク魔法を使えたことはけっこう話題になってたぞ。ミドルスクールに入ったばかりでユニーク魔法を使える子供なんてめったに居るもんじゃない。隣町に住んでた俺でさえ知ってたからな」
子供らしくない子供だった自覚はあるものの、町で話題になっていたとは知らなかった。
とはいえユニーク魔法が使えたのも純粋な子供よりもずっと知識と経験があったからで、純粋な実力とは呼べない。ただのズルだ。
「…なるほど、トレイさんが私のことを知ってたのはそういう理由」
「…まあ、そうだな。話を戻そう。寮長のユニーク魔法は他人の魔法を一定時間封じることができる魔法、“
「ヒェッ!名前がもう怖ぇーのだ!」
「魔法士にとっては、魔法を封じられるのて首を失うのと同じくらいイタいからね~。ってわけで、寮内ではリドルくんのルールには逆らわない方がいいよ」
「逆にルールにさえ従っていればリドル寮長も怖くないってことだ」
「二百七十一条、とか言ってたような…どれだけルールがあるのやら」
「ははは…まあ、やってくうちに覚えていくさ」