短編
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昨日の自分はどうかしてた。
だるい体を無理やり動かして駅へと向かう中、俺はぼんやりとそう考えていた。
昨日は高校時代の友人、〇〇と夜通しぶっ続けでヤった。そう、ヤったのだ。酒を飲んでいたことや久しぶりに会ったこともあって、悪ノリが過ぎた。
まぁ俺にとってこんなことは日常茶飯事で、ノリやその場の勢いでベッドに雪崩れ込むなんてことは日本に住んでいたときも渡仏してからもよくあることだ。体を重ねる相手が誰であれそこにこだわりはない。〇〇も例に漏れず、だ。
ここまでは俺にとって"いつも通り"。
問題は、避妊具の有無と回数。
俺は基本的にめんどくさいことがだ〜いきらいで、それが好きでもない相手ならなおさら。出来ちゃった、なんて言われることを考えるだけでゲロが出そうになる。
だから、いわゆるワンナイトをするときはどれだけ酔っ払ってても相手に望まれても絶対に避妊具をつけていた。それはもう本能に刷り込まれてるものみたいに必ず、必ずつけていた。事後しんどくなっちゃうのも嫌だから回数も多くて2、3回が限度。サクッと終わらせて寝ちゃうのがいつもだった。
それが、昨日はなんだ。ゴム無しでイイ?などと俺から言った上に夜通し…回数にしたら何回?少なくとも7回以上(これは〇〇が根をあげたときの回数)。
猿かよ、高校時代じゃあるまいし。ガキかっつーの。そもそも〇〇もちゃんとゴム無しは嫌って拒否しろよ、保健体育の授業聞いてなかったのかよ。「もしものときはちゃんと責任取ってね」、じゃないんだよ。
寝不足でキリキリと痛む頭と昨夜の彼女に腹が立ち、どデカいため息をつくと周りを歩いていた人がビクッとして俺から離れていく。
ああ、ごめんね。
彼女とは別に付き合っていないし、恋愛感情なんてものは微塵もない。高校時代からそんなことは断じてなかったし、これからもない。
これは彼女も同じのはずで、お互いにこいつだけはないって考えてたし今もそう思ってるって話を昨日もした気がする。
だけど、彼女とはなんだかそういう理屈的なところじゃなくて、本能的な?ところで通じてるっていうのか、彼女相手だと動物的な本能が暴走して理性が働かないところがある。こいつとならまぁいいか、みたいな気持ちになるし、その気持ちにブレーキがきかない。
…もしかして、昨日の〇〇もそうだったのかな。
高校時代から散々周りから「天童と〇〇合ってるし付き合えば?」と言われ続けてきたけど、ダメだ。あいつとだけは付き合えない、というより、良くない。
彼女がメンヘラだからめんどくさいとかそんなんじゃなくて、俺が理性的でいるために。
俺だってヒトらしくいたいし、獣には成り下がりたくないもんね。
駅が眼前に近づいてきた頃、昨夜散々引っ掻かれたせいで痛む背中に気づいて、昨日の〇〇エロかったな〜なんてつい考えてしまって下半身に血が集まりそうになる。危ない危ない。精魂込めて作り上げたお菓子が目の前でぐちゃぐちゃにされることをイメージしてことなきを得た。
次に彼女から連絡があるとしたら、それはもう「もしものとき」だろう。〇〇は宮城で社会人やってるって言ってたっけ。仕事は辞めづらいだろうし、そもそもフランスに来てもらうのもな。俺もそれなりに名前が売れてきてるし、帰国して宮城で店開いて…そんな状況を想像しても違和感を抱くことすらなかった。考えるより先に自分の"感覚"が彼女の存在を受け入れてしまっている、ような気がする。
「…だからあいつと絶対付き合いたくないんだよねぇ」
「もしものとき」の連絡が来るのはいつだろうか。数ヶ月先くらいか。それまでに自分の今後考えておかなきゃなぁ、なんて考えながら、俺は電車の席に座り目を閉じた。
だるい体を無理やり動かして駅へと向かう中、俺はぼんやりとそう考えていた。
昨日は高校時代の友人、〇〇と夜通しぶっ続けでヤった。そう、ヤったのだ。酒を飲んでいたことや久しぶりに会ったこともあって、悪ノリが過ぎた。
まぁ俺にとってこんなことは日常茶飯事で、ノリやその場の勢いでベッドに雪崩れ込むなんてことは日本に住んでいたときも渡仏してからもよくあることだ。体を重ねる相手が誰であれそこにこだわりはない。〇〇も例に漏れず、だ。
ここまでは俺にとって"いつも通り"。
問題は、避妊具の有無と回数。
俺は基本的にめんどくさいことがだ〜いきらいで、それが好きでもない相手ならなおさら。出来ちゃった、なんて言われることを考えるだけでゲロが出そうになる。
だから、いわゆるワンナイトをするときはどれだけ酔っ払ってても相手に望まれても絶対に避妊具をつけていた。それはもう本能に刷り込まれてるものみたいに必ず、必ずつけていた。事後しんどくなっちゃうのも嫌だから回数も多くて2、3回が限度。サクッと終わらせて寝ちゃうのがいつもだった。
それが、昨日はなんだ。ゴム無しでイイ?などと俺から言った上に夜通し…回数にしたら何回?少なくとも7回以上(これは〇〇が根をあげたときの回数)。
猿かよ、高校時代じゃあるまいし。ガキかっつーの。そもそも〇〇もちゃんとゴム無しは嫌って拒否しろよ、保健体育の授業聞いてなかったのかよ。「もしものときはちゃんと責任取ってね」、じゃないんだよ。
寝不足でキリキリと痛む頭と昨夜の彼女に腹が立ち、どデカいため息をつくと周りを歩いていた人がビクッとして俺から離れていく。
ああ、ごめんね。
彼女とは別に付き合っていないし、恋愛感情なんてものは微塵もない。高校時代からそんなことは断じてなかったし、これからもない。
これは彼女も同じのはずで、お互いにこいつだけはないって考えてたし今もそう思ってるって話を昨日もした気がする。
だけど、彼女とはなんだかそういう理屈的なところじゃなくて、本能的な?ところで通じてるっていうのか、彼女相手だと動物的な本能が暴走して理性が働かないところがある。こいつとならまぁいいか、みたいな気持ちになるし、その気持ちにブレーキがきかない。
…もしかして、昨日の〇〇もそうだったのかな。
高校時代から散々周りから「天童と〇〇合ってるし付き合えば?」と言われ続けてきたけど、ダメだ。あいつとだけは付き合えない、というより、良くない。
彼女がメンヘラだからめんどくさいとかそんなんじゃなくて、俺が理性的でいるために。
俺だってヒトらしくいたいし、獣には成り下がりたくないもんね。
駅が眼前に近づいてきた頃、昨夜散々引っ掻かれたせいで痛む背中に気づいて、昨日の〇〇エロかったな〜なんてつい考えてしまって下半身に血が集まりそうになる。危ない危ない。精魂込めて作り上げたお菓子が目の前でぐちゃぐちゃにされることをイメージしてことなきを得た。
次に彼女から連絡があるとしたら、それはもう「もしものとき」だろう。〇〇は宮城で社会人やってるって言ってたっけ。仕事は辞めづらいだろうし、そもそもフランスに来てもらうのもな。俺もそれなりに名前が売れてきてるし、帰国して宮城で店開いて…そんな状況を想像しても違和感を抱くことすらなかった。考えるより先に自分の"感覚"が彼女の存在を受け入れてしまっている、ような気がする。
「…だからあいつと絶対付き合いたくないんだよねぇ」
「もしものとき」の連絡が来るのはいつだろうか。数ヶ月先くらいか。それまでに自分の今後考えておかなきゃなぁ、なんて考えながら、俺は電車の席に座り目を閉じた。
