Love song -side M-
風の中に手を広げて、久しぶりの感覚に目を閉じる。
いくつもの音が空を辿っていく心地よさに歌を口ずさむ。
消えていく音、生まれる音が自分から流れ出す気持ちよさはずいぶん忘れていた気がして思わず笑みがこぼれた。
「神ー!」
「おーい、もうすぐ出番…ってあれあれ?どうしちゃったのそのカッコ」
「いいだろ?普段とは趣向を変えてみたんだ」
「ふーん…なんかいつもと雰囲気違うね」
「まあな。で、どうよ?いい感じか?」
「当然!あたしらの進行がいいからね!!」
「だよねー!さすがあたしらだよね!!」
そろって胸を張る二人に吹き出すと容赦ないツッコミがすぐに返ってくる。
「ちょっとー!笑うことないでしょ、ヒドイなー!」
「そうだよー!あたしもミミちゃんも毎回がんばってんだからね、分かってんのー?」
「はいはい、分かってる分かってる。お前達以上に最高の進行役なんていないよ」
お前達のことはずっと昔から知ってるんだから、と呟いた言葉は吹き続ける風にさらわれて二人の耳には届かなかった。
それにはかまわず、二人の肩を軽く叩いて会場に引き返す。
「さ、戻ろうぜ!今回もいいパーティーにしよう!!」
「「オッケー!!」」
いくつもの音が空を辿っていく心地よさに歌を口ずさむ。
消えていく音、生まれる音が自分から流れ出す気持ちよさはずいぶん忘れていた気がして思わず笑みがこぼれた。
「神ー!」
「おーい、もうすぐ出番…ってあれあれ?どうしちゃったのそのカッコ」
「いいだろ?普段とは趣向を変えてみたんだ」
「ふーん…なんかいつもと雰囲気違うね」
「まあな。で、どうよ?いい感じか?」
「当然!あたしらの進行がいいからね!!」
「だよねー!さすがあたしらだよね!!」
そろって胸を張る二人に吹き出すと容赦ないツッコミがすぐに返ってくる。
「ちょっとー!笑うことないでしょ、ヒドイなー!」
「そうだよー!あたしもミミちゃんも毎回がんばってんだからね、分かってんのー?」
「はいはい、分かってる分かってる。お前達以上に最高の進行役なんていないよ」
お前達のことはずっと昔から知ってるんだから、と呟いた言葉は吹き続ける風にさらわれて二人の耳には届かなかった。
それにはかまわず、二人の肩を軽く叩いて会場に引き返す。
「さ、戻ろうぜ!今回もいいパーティーにしよう!!」
「「オッケー!!」」
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