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Nocturne

「そこ以外ならいいぜ」
『カミサマ……なんで、いつもあの世界、だめ?』
「…だめだからさ」

答えにならない答えを返して、困ったような笑みを見せるしかない俺を見上げてハテナは小さく首を傾げた。

『………』
「ごめんな」

気落ちした様子のハテナは俺の言葉にすぐ首を振った。

『ぼくも、カミサマこまらせた。ごめんなさい』
「いいよ。気にしなくても」



ハテナはいつでも素直で優しい。
いったい俺はどんな感情、思い出、記憶、はたまたそれ以外を捨ててしまったんだろうと思うくらいに。

ハテナの頭を撫でて、結局その日はいつも遊んでいる花畑で1日を過ごした。
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