A 道端の雑草
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08
やってしまった。
とマルコは強く思った
関わろうと思ったのも、警戒をするのも間違ったとは思っていない
しかし、相手の脆さまでは考慮できていなかった。
それは、ただ単に一般民との関わる時間が少ないからにならないが、
マルコにはそれは言い訳でしかないと自分に苛立つ。
この場にはマルコと、彼女が落としたバスケットのみ
いつもは五月蝿くも微笑ましく思える、遠くで聞こえる人の笑い声が今はただ煩くて仕方がない。
「はぁぁ……」
マルコは片手を額に当てるとしゃがみこむ。
思っている以上にダメージが大きいらしく、ほんの数秒その状態のまま黙り込み
ちらっとバスケットを見た。
取手に巻かれた青色のスカーフがパタパタと風揺れる。
空いている片手でバスケットの取手を掴み、側に寄せる。
口を止められてる小さな金具をいじって開けると、ふわりと美味しそうないい匂いがした。
色んな野菜となにかの肉が挟まったサンドイッチが入っている。
広場が見えるこの丘で、このサンドイッチをつまみながら
楽しい雰囲気を遠くから見る予定だったのだろう。
そう考えると、自分の行いはただただ悪行でしかないではないか。
匂いに釣られたのか、マルコは見つめていたサンドイッチを手に取り口に運んだ。
ゆっくりと咀嚼をしながら、ひとしきり堪能すると嚥下する。
そしてまた小さくため息をついた。
「うまいよい……」
彼女の帰った先は知っている。
このまま煽ったことを悪かったというのは簡単だが、現状逆効果でしかならないと、その考えを消す。
とりあえず、オヤジに報告するかねぃ…と、マルコはサンドイッチの咀嚼をし続けながら思った。
やってしまった。
とマルコは強く思った
関わろうと思ったのも、警戒をするのも間違ったとは思っていない
しかし、相手の脆さまでは考慮できていなかった。
それは、ただ単に一般民との関わる時間が少ないからにならないが、
マルコにはそれは言い訳でしかないと自分に苛立つ。
この場にはマルコと、彼女が落としたバスケットのみ
いつもは五月蝿くも微笑ましく思える、遠くで聞こえる人の笑い声が今はただ煩くて仕方がない。
「はぁぁ……」
マルコは片手を額に当てるとしゃがみこむ。
思っている以上にダメージが大きいらしく、ほんの数秒その状態のまま黙り込み
ちらっとバスケットを見た。
取手に巻かれた青色のスカーフがパタパタと風揺れる。
空いている片手でバスケットの取手を掴み、側に寄せる。
口を止められてる小さな金具をいじって開けると、ふわりと美味しそうないい匂いがした。
色んな野菜となにかの肉が挟まったサンドイッチが入っている。
広場が見えるこの丘で、このサンドイッチをつまみながら
楽しい雰囲気を遠くから見る予定だったのだろう。
そう考えると、自分の行いはただただ悪行でしかないではないか。
匂いに釣られたのか、マルコは見つめていたサンドイッチを手に取り口に運んだ。
ゆっくりと咀嚼をしながら、ひとしきり堪能すると嚥下する。
そしてまた小さくため息をついた。
「うまいよい……」
彼女の帰った先は知っている。
このまま煽ったことを悪かったというのは簡単だが、現状逆効果でしかならないと、その考えを消す。
とりあえず、オヤジに報告するかねぃ…と、マルコはサンドイッチの咀嚼をし続けながら思った。