A 道端の雑草
なまえをおしえて。
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13
「おめぇがあさのすけか」
「は、はい」
「俺の料理を作ったのはおめぇって聞いてるが」
「そうです、飽きない程度に塩分を控えめで作りました」
「ふむ。困ったことによぉ……」
「はい…」
「あさのすけ、おめぇの料理を気に入っちまった」
「………はい?」
結果から言うなら、路地裏に現れた男はマルコを見るなり「不死鳥と戦う気はねぇんだわー」とあっさり逃げた。
あさのすけにとっての脅威が無くなったわけではないが、今現在の恐怖の対象と危険が去りあさのすけは腰が抜けた。
それをマルコは優しく横抱きにし、驚き、内心嬉しいが恥ずかしいからやめてほしいと言おうとして、マルコの言葉で掻き消された。
「悪かったよぃ」
「え…?」
「昨日のことだよぃ」
あさのすけはロバートに自分がこの島に来た時のことを聞いたとマルコに聞かされた。
その上で、試すように不死鳥姿で現れすぐに見破られたから煽るように言ったのだと。
そして、さっきも本当ならすぐ助けることができたが様子を見ていた、と。
怖くて正直早く助けて欲しかったあさのすけだが、隠し事や思惑はお互い様であり、本来助ける義理はほとんどないにも関わらず結果的には助けてくれた。
そして、ほぼ正直にそれを告げる彼の真面目さ。
あさのすけはそれだけでよかった。
「マルコ、さん」
「マルコでいいよぃ、敬称はくすぐってぇ」
「マルコ」
「なんだい」
「あの時の、バスケットは…?」
確か、自分が食べるはずだったサンドイッチが入っていたはずだ。
お気に入りの青色のスカーフだけでも返してもらえたらと思っていた。
あさのすけが返答のないマルコの顔を覗くと、気まずそうに視線をそらす。
「すまねぇ…中身は食っちまったよぃ」
「食べたの?」
まさかとは思ったが、あのマルコが得体の知れない女の置いていった(落とした)物を食べるとは
あさのすけは驚いたように復唱して、マルコを見つめる。
「………美味し、かった?」
「………めちゃくちゃ美味かったよい」
「なら、許す」
少しヘソを曲げてみたとばかりに、からかうようにあさのすけが言うと、そっぽを向いていたマルコと目があった。
なんだかいい大人が何を言っているのかと、どちらともなくなんだか可笑しくなって笑った。
そして、店に着くなり白ひげの隣に座らされて
なぜか一緒に食事をしていた。
店に帰ってくるなり、その様子を見たほかの隊長陣は物珍しい物を見たと明らかにマルコを茶化す視線を送る。
大方食事が終わり、ほぼ酒の補充がメインになってきた店内はリリィしかいないようで、彼女もあさのすけにウインクして「ごゆっくり〜」とキッチンの方に下がってしまったのだった。
そして、冒頭に戻る。
「あさのすけよぉ、うちのマルコがおめぇを気に入っちまったみてぇだ」
「おい!オヤジ…!」
マルコが飲んでいた酒でむせる。
どこからかマルコを茶化す声が聞こえた。
「俺もおめぇさんを気に入っとる」
「ありがとう、ございます…?」
あさのすけは自分の状況が分からず混乱した。
「だから、俺の船に来るか?」
「え」
「まぁ、気に入っちまったもんは攫ってでも手に入れるがなぁ!海賊らしくなぁ!」
グラララと白ひげは笑い、戸惑うあさのすけの頭を大きな手で優しく撫でた。
あさのすけは白ひげを見上げ、そしてマルコや他の隊長陣を見る。誰1人としてい嫌な顔はしてなかった。
泣きそうになるのを堪えて、あさのすけは笑った。
「乗りたい!!!」
(青色のスカーフは貴方の炎の色と同じなの)
「おめぇがあさのすけか」
「は、はい」
「俺の料理を作ったのはおめぇって聞いてるが」
「そうです、飽きない程度に塩分を控えめで作りました」
「ふむ。困ったことによぉ……」
「はい…」
「あさのすけ、おめぇの料理を気に入っちまった」
「………はい?」
結果から言うなら、路地裏に現れた男はマルコを見るなり「不死鳥と戦う気はねぇんだわー」とあっさり逃げた。
あさのすけにとっての脅威が無くなったわけではないが、今現在の恐怖の対象と危険が去りあさのすけは腰が抜けた。
それをマルコは優しく横抱きにし、驚き、内心嬉しいが恥ずかしいからやめてほしいと言おうとして、マルコの言葉で掻き消された。
「悪かったよぃ」
「え…?」
「昨日のことだよぃ」
あさのすけはロバートに自分がこの島に来た時のことを聞いたとマルコに聞かされた。
その上で、試すように不死鳥姿で現れすぐに見破られたから煽るように言ったのだと。
そして、さっきも本当ならすぐ助けることができたが様子を見ていた、と。
怖くて正直早く助けて欲しかったあさのすけだが、隠し事や思惑はお互い様であり、本来助ける義理はほとんどないにも関わらず結果的には助けてくれた。
そして、ほぼ正直にそれを告げる彼の真面目さ。
あさのすけはそれだけでよかった。
「マルコ、さん」
「マルコでいいよぃ、敬称はくすぐってぇ」
「マルコ」
「なんだい」
「あの時の、バスケットは…?」
確か、自分が食べるはずだったサンドイッチが入っていたはずだ。
お気に入りの青色のスカーフだけでも返してもらえたらと思っていた。
あさのすけが返答のないマルコの顔を覗くと、気まずそうに視線をそらす。
「すまねぇ…中身は食っちまったよぃ」
「食べたの?」
まさかとは思ったが、あのマルコが得体の知れない女の置いていった(落とした)物を食べるとは
あさのすけは驚いたように復唱して、マルコを見つめる。
「………美味し、かった?」
「………めちゃくちゃ美味かったよい」
「なら、許す」
少しヘソを曲げてみたとばかりに、からかうようにあさのすけが言うと、そっぽを向いていたマルコと目があった。
なんだかいい大人が何を言っているのかと、どちらともなくなんだか可笑しくなって笑った。
そして、店に着くなり白ひげの隣に座らされて
なぜか一緒に食事をしていた。
店に帰ってくるなり、その様子を見たほかの隊長陣は物珍しい物を見たと明らかにマルコを茶化す視線を送る。
大方食事が終わり、ほぼ酒の補充がメインになってきた店内はリリィしかいないようで、彼女もあさのすけにウインクして「ごゆっくり〜」とキッチンの方に下がってしまったのだった。
そして、冒頭に戻る。
「あさのすけよぉ、うちのマルコがおめぇを気に入っちまったみてぇだ」
「おい!オヤジ…!」
マルコが飲んでいた酒でむせる。
どこからかマルコを茶化す声が聞こえた。
「俺もおめぇさんを気に入っとる」
「ありがとう、ございます…?」
あさのすけは自分の状況が分からず混乱した。
「だから、俺の船に来るか?」
「え」
「まぁ、気に入っちまったもんは攫ってでも手に入れるがなぁ!海賊らしくなぁ!」
グラララと白ひげは笑い、戸惑うあさのすけの頭を大きな手で優しく撫でた。
あさのすけは白ひげを見上げ、そしてマルコや他の隊長陣を見る。誰1人としてい嫌な顔はしてなかった。
泣きそうになるのを堪えて、あさのすけは笑った。
「乗りたい!!!」
(青色のスカーフは貴方の炎の色と同じなの)
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